マウンドへ走ってくるキレたバッターへの適切な対応を考察
「乱闘生」という日本語はめちゃイケでしか聞いたことはないし、乱闘生とは何なのか説明されたこともないはず。謎の言葉だが、その謎の言葉が所与のものとして物語が展開するのは気持ち悪いようで、実は気持ちいい。
師匠連、天朝さまといった初耳の単語が会話に飛び交う。なんとなくどのようなものか想像できるのもちょうどいい。
また、乱闘生もそうだけど、知らない単語だから、そもそも音をちゃんと聞き取れているか自信がない。だから複数回見たり、ググって調べたりする。
聞き流しても物語は楽しめるようにできている。でもそこが気になってしまう性分。
さて、乱闘の話。
プロ野球で定期的に発生する乱闘。最近は減ってますけど。
メジャーリーグでは、いまだにけっこう多く発生してます。
↑今年一番の大乱闘!
これは別格としても
↑故意死球?疑惑からの小競り合い、なんてのは頻発しています。
デッドボールが引き金になった乱闘は、日本でも珍プレーの歴史に残る優秀な作品がいくつも存在します。
↑クロマティのときの野球中継(再放送)。解説は堀内恒夫さんだと思うのですが、「手を出しましたから、退場、仕方ないですね。どういうふうに收まりますかね。」と、ゆるくコメント。
現代の感覚では、どう考えても退場。かつ、出場停止等の処分はどうなるか注目されるくらいの事件だと思いますが…
当時のルールでは、処分内容が明確にされてなかった?のもあるでしょうが、私は、暴力が日常にあふれていて麻痺してるように感じました。グーで一発殴るくらいのことは軽く見ている。堀内さんのWikipediaには、この試合の数年前に人を殴ったことが記載されていますし。
また、抗議している星野監督が常日頃から選手を殴ってることで有名な人だから、抗議が茶番に見えます。ただ単に、クロマティを退場にさせたら、自チームにとって有利だからそのために弁舌を振るっているだけに思える。この死球も故意だという話もあります。故意だとしたら、王監督に食ってかかっている姿は、見てられませんね。
上にあげた日本の3つの事例では、投手は3人ともマウンドで待ち構えています。(清原に対峙した平沼投手は、むしろ向かって行ってますが‥)
キレた相手が向かってくるのに、その場を離れないのは、自らに非はないという意志の表明に他なりません。また、ピッチャーマウンドという場所は、特別で神聖な場所です。よりいっそう、その場を離れないことに意味があります。
しかし、そのまま突っ立って待ち構え、ぶん殴られた場合、大怪我のおそれがあります。プライドと引き換えに選手生命を縮めるわけにはいきません、どうすればいいか?
向かってくる相手の攻撃に拳を合わせるクロスカウンター
突進してくる相手の虚をついて間合いを詰めてタックル、テイクダウン
一般的?にはこのような方法が想起されるでしょうか。しかし、これらにはマイナス点があります。
自分も退場処分を課されてしまうという点です。ぶつけてしまったが、それはあくまでゲームをする上で起きてしまった事故。殴られるいわれはない。その立場でマウンドを死守していたのに、マウンドを降りるわけにはいきません。
怪我して降板するのも、やり返して降板するのも、どちらも避けたい。逃げるわけにもいかない。ではどうすればいいのか?
導き出した答えが、、、コレだ!
猪木になって待ち構える、である。
まず、この状態で、相手がスタンディングならば、致命傷を負うことはない。足を蹴ることが精一杯だ。
そして、仮に相手が飛び込んできて、かつ、馬乗りを許してしまった場合。
ガードポジションなら上半身を密着させて致命傷を防ぐ‥とか、色々言えるけど
こうなったら加害者は即強制引退でしょう。さすがにこの一線は越えてこないと思われる。
仮に、相手がイッちゃってたとしても、この姿勢を取るチャンスは一瞬で、素人には難しい。猪木アリ状態から躊躇なくマウントポジションを取りに飛び込んで、なおかつ成功しなければ、この体勢にはならない。さらに、鉄槌を振り下ろされるまでの間に両軍入り乱れるので、このように姿勢を低くしていれば、容易に引き剥がされてしまう。
自分も姿勢を低くしてますから、東京リベンジャーズだったらボコボコになって終わりです。でも、プロ野球の乱闘は、みんなボコボコにするために集まっているわけではないので、猪木状態で待ち受けても大丈夫です。
加害者は退場!投球は続行。これで万々歳です。
猪木アリ状態も近年では再評価されている。勝つための前向きな姿勢として捉える風潮もある。棒立ちでぶん殴られるより、よほどいい。