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なぜ東南アジアでは偉そうに振る舞う日本人マウンティングおじさんが多いか?

雨期が明けて、乾期に入って更に熱くなったホーチミンからお届けします。

先日、日本からの客のアテンドで、ベトナムの現地企業数社を営業同行で回りました。

その営業回りの最中も、その後の会食でも、【おーやっぱり来たか!W】と思う定番の光景を目にしたので、東南アジアの日本人おじさんあるあるをお届けします。

東南アジアだと、偉そうにマウンティングする人をよく見かけますが、その度に恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。。

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① レストランの店員の女の子を見下す

ベトナムはじめ、基本的にはアジア圏にはチップの習慣は無いのですが、基本的に東南アジアの後進国で働くウエイターは給与が低く、外国人である我々からのチップはもちろん喜びます。

良いサービスを受けたなら、多少のチップを渡してあげるのもマナーです。

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私たちの会食の席では、若い女の子のウエイターが生春巻きの巻き方がわからないおじさんたちの為に、1つ1つ生春巻きを手で巻いてくれました。

それに気をよくした、おじさん達は「ベトナムってチップあるの?」と聞いてきたので、私は「習慣としては無いですが、給与は低いのであげれば喜ぶと思いますよ。」と言いました。

「え~と、これ1万ドンだから、日本円でいくら?」、「あ、50円弱ですね。。」と言うと、偉そうに女の子に「ほらっ」と偉く満足そうにチップ1万ドンを渡し、もう1人は「じゃ俺も」と言い5千ドン(約25円)を満足げに渡しました。

合計1万5千ドン(約75円)の"はした金"のチップを偉そうに渡されたウエイターの子は、苦笑いをしながらもお辞儀をして礼を言いました。

私は、このような見下した態度にウエイターに申し訳なくなり、帰り際にそっと10万ドン(約500円)を渡して店を出ました。

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そして、営業の合間にランチで立ち寄った日本食屋では、我々の他にも日本人のおじさんがカラオケバーから連れてきた自分の娘程の女の子と2人で食事をしていました。

おじさん【ほら、これ高級ね!高いよ、わかる?】と800円ほどの定食をオーダーして自慢げに”高級”をアピールして、片言の日本語話せるベトナム人の女の子の方は苦笑いしてました。w

クッソ恥ずかしっ‼

この光景は、ミャンマーやフイリピンでも何度も見ましたね。。。

街中をバイクでビーっと走って、100円のランチを食べている若いベトナム人でも中には、そのおじさんの何倍も稼いでいる子も多いのです。

というかベトナム人って日本より富裕層の割合が高いんです。


② スーパーでビスケットの個数が分からずにキレる

ベトナムってまともなお土産が無い事で有名なんです。

私も毎回日本からの客に聞かれて回答に困るんですが、コーヒーかカシューナッツ位しか名産が無い上に、これ以外に外国人が喜ぶ気の利いた土産はほとんど無いです。

ばらまき土産が欲しいと言うので、ココナッツビスケットをオススメしました。そして、それ売ってる土産物屋に連れてって。と言うので、食品系の土産が売っているスーパーに連れ行ったら「これは土産物屋じゃない‼」と何故か偉く不機嫌になり、「これでもベトナムの定番の土産買う場所なんです。外国人は大体ここ来ますよ」と言い、店内に連れていきお目当てのビスケットを見つけました。

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そしたら「個別包装されてるの?何個入ってるの?」と、どちらもパッケージに書いてないので、「おそらく個別包装されてると思いますが、個数は10個くらいかと。。」というと、「違う!配るから個別包装されてなきゃダメなの!」とキレ気味で、わざわざ店員を呼んできて同行した通訳者を交えて聞いても、当然製造メーカーの人間でもない店員が知るわけもなく。。

そしたら「詳細が分らんものを売るなっ!」と1箱200円位のビスケットでキレ始める始末。。。

それを見てあきれた店員が、わざわざ箱を開けてくれて、個別包装と個数を確認してくれましたw

恐らくこの人はハワイのアラモアナショッピングセンターの様な大きな場所と、マカダミアナッツチョコレートの様に個数の記載された箱で分かりやすい土産を期待していたのでしょう。。

でもね、ベトナムって日本の50年前って言われてるんですよ。

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このバリバリの途上国で、しかも基礎教育水準も東南アジアトップクラスに低いベトナム人に、無料5スターのサービスを期待する方がバカなんです。

日本で「そこらの小学生3年生に、帝国ホテル並みのコンシェルジュしろ」っていきなり言ってるようなもんですよ。そりゃ無理あるでしょ。。

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これじゃ当然、現地のベトナム企業と商談したって何の成果も無いです。

当たり前のように、ベトナム企業は日本企業に対して「サポートが必要です」と馬鹿の一つ覚えで、金を欲しがるだけですから。

海外での営業活動って日本側主導で実施しても成功する事はほぼ100%無いでしょう。我々の様に現地に精通してるものでさえ確度は低いのに、その話もまともに聞かずに、何を期待していたのやら。。


③ 全て日本の常識でしか物事を測れない

海外にいると日本人からよく聞くフレーズで「これ日本だったら〇〇」と幾度となく、毎度聞かされます。

でも、ここ日本じゃねーから!!

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・営業先に1分遅れてるだけで「もう時間過ぎてるよ!」と皆で騒ぎ出す。

現実 → ベトナム人は誰も時間なんか気にしていないし、そもそもアポすら覚えないレベル

・「頼んだランチの定食が20分経っても来ない!」と騒ぎ出す。

現実 → オーダーなんて3個に1個は忘れるし、下手すりゃお喋り初めて、オーダー受けたことすら忘れてるレベル

・誰も気にしないのにスクリーン投影画面の端が切れてるだけで「端が切れてるから急いで直して!」と、わざわざプレゼンを止めて画角を調整する。

現実 → 急に映像が止まって、スクリーン上に調整画面が移り失笑が起こる。そもそも誰も気にしてない事なのに、誰得なのか。。。

こんな事に気を取られてリソースを費やすのが日本の常識です。そりゃ、どこの国行ったって成功しやせんでしょ。W


私のこれまでの経験では、日本の常識しか知らないおじさんと仕事すると、3倍~5倍の無駄な工数がかかります。

そして、これらの無駄な工数は本当に何の生産性も無い”無駄”な作業となります。

それでも、その無駄にばかり気を使い、そこにリソースをそそぎ、非効率で非生産的なビジネスを海外でも繰り広げます。

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当然ながら、現地でこのような無駄な活動は受け入れられないので、ここが調整できない企業はすぐに人材確保で苦労する事になり、間に挟まれる現地の日本人責任者はどうしようもない立場になります。

海外に進出している大手の食品・印象メーカーで海外駐在を経験している人だと、本社に戻ってから”無駄とギャップ”が明確にわかるので””改善の提案”をしても大体は拒否されるし、現場が動かないと言います。

私がこれまで見てきた企業or個人で海外で上手くいっているところは、大企業であれ個人であれ、”日本のやりかたを一切無視”しているという共通点があります。

大企業の上手くいってる海外法人社長とかと話をすると「日本側は無視してますよ。だって本当に無駄な事しかないからね。」と言い、上手くいってない企業の人だと「いや~、本社の方針で。。。本当はこんな事やっても意味ないんですけどね~」と嫌々に日本側の指示で海外である現場の判断を行っています。


中には、この人さすが!わかってる!と思う方も居て、話が合う人も居ますが、日本からの出張者とかで初めて海外来ました。的な人だと本当にやりづらいです。

そして、私は基本的に日本からきたおじさんと仕事したくないです。


本当にこういう人はパスポート返上して、一生日本でマウンティングしててほしいです。


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GEN氏 (広告代理店CEO/海外ビジネスエキスパート)
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