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ベトナム人の時給と購買力


ベトナム人のアルバイトの時給はコンビJに店員等のブルーカラーで時給80円~120円

オフィスワーカーで100円~180円程となり、日本語学科の生徒である程度の日本語が身についている(N3~N2)学生は仕事が出来れば120円~200円位は貰えたりする。


その学生達は、日々コンビニに押し寄せて小腹を満たすお菓子やパン、飲料等を買っている。

そう、ここベトナムでもモダントレード(MT)が急激に広がっている。

タイでもモダントレード(MT)30%/トラディショナルトレード(TT)70%であるが、モダンマーケットが急激に拡大している。

若い世代に関して言えば、ベトナムもタイもモダンマーケットの割合はかなり多きいであろう。


ベトナムでは、一般的な学生の1日のお小遣いは1日平均100円といった所だが、これはホーチミンやハノイ等の大都市部の学生であり、地方や農村部の学生は更に乏しくなる。地方の親からの仕送りだけでは、交際費まで回らないので、バイトで自分のお小遣いを稼ぐ子が多い。

今、ベトナムで流行っているのが“ミルクティー”である。タピオカ等が入った甘々のミルクティーをベトナム人の子供から大人まで、毎日飲んでいる。

ベトナムではデリバリーが急激に進んでおり、ミルクティーもオフィスの数人と一緒に頼んで届けてもらったり、学校の前で受け取ったりして飲んでいる。


今ではホーチミンを中心にベトナムでは、ミルクティーを出すチェーン店がそこら中にあるが、ベトナムの物価を考えるとこれまた高いのだ。

人気チェーン店の値段を見ると、タピオカ入りミルクティーは1杯250円~となかなか強気な値段である。

しかし、飛ぶように売れている。

ブームがいつまで続くか分からないが、タピオカミルクティーのビジネス云々よりも、その購買力に目を奪われる。

オフィスの女性スタッフ7人[平均年齢26歳] の平均手取り給与が400ドル位だが、彼女たちはランチのお弁当は基本的に手作りで持ってきて、毎日このミルクティーを頼んでいる。

1杯250円×20営業日としても月に5,000円となり、手取り給与の8分の1に相当する。

日本の同世代の給与手取りが20万とした場合にその8分の1は25,000円である。それを20営業日で割ると1日当たり1,250円をミルクティー購入費用に充てている計算となる。

いかにベトナム人のエンゲル係数が高いかが伺える。

社会主義で途上国のベトナムでは娯楽が少ないので、娯楽と言えば映画かミルクティーを友人と楽しむのがベトナム人学生の週末の過ごし方となる。


ベトナムでは、チェーン店のミルクティーから日本食屋まで、これまで路地裏の屋台でフルーツジュースや甘いコーヒーを買っていた子たちが、コンビニやチェーン店等のモダントレードの急速な拡大により、元々の購買欲の高さと合いまり消費の金額がどんどん増えているのである。

とはいえ税金を払っていない、縮小中のトラディショナルトレードである路地裏の屋台等は年配者や地方の人々にはまだまだ大きな需要があり、潰れる心配はあまりない。


まだ、3代欲求の1つである”食”に関する需要とマーケットが拡大しているフェーズのベトナムでは、急ピッチで外資の飲食店が開店している。

この次の消費市場に流れてくるのは、何であろうか。

今以上に外資の家電と外資の教育が来そうだが、他にも需要は大いにありそうだ。


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GEN氏 (広告代理店CEO/海外ビジネスエキスパート)
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