ロシア嬢とのBarデートは失敗だった
昨日は久しぶりに、新たな出会いでロシア人の女性をお気に入りのバーへ誘って飲んだのだが、彼女は完全なジャブ中だった。(笑)
私のお気に入りのファンシーなBarで待ち合わせたが、ボロいスクーターに跨る、ライトブラウンの髪の可愛らしい完全なロシア人顔の彼女は、2か月前にベトナムに来て、来週から北部の都市で英語講師としての職を得たらしい。
マリーナは、場違いなアディダスのジャージをまとい、クリッとしたブルーの瞳と甘い香りとは対照的に、会話をすると英語の語尾に必ず(man)が付く私が苦手なタイプの英語話者である。
そもそも、第2言語でこの程度の会話力で英語講師が務まるんだと思ったが、よく考えればベトナムの英語学校は、白人+ブロンド+ブルーアイは憧れる存在である(典型的な白人至上主義志向)上に、保護者が白人から英語を学ばせることに満足するので、教育スキル云々では無く見た目が重要なのである。
ロシア人にしては珍しく酒を飲まないマリーナは、カウンターの席に着くなり(ねぇ、weed好き?)と聞いてきた。 私が(吸ったことあるけど好きではないね~)というと、ポーチから小さいパックに入った大麻を取り出して、慣れた手つきで、カウンターの上でボロボロとジョイントを巻き始めた。
私はこのbarの常連と言うか、お気に入りのbarで、この国ではトップレベルのちゃんとしたbarなので(ここちゃんとした店だから、外で巻いてよ?(笑))と注意したが、(ベトナム人が気にする訳ないでしょ。大丈夫よ)と言って起用にジョイントを作った。
一緒に席を立ち、外で吸い始めたマリーナに、門番のおっさんが「ニヤージャー、ニャー」と文句を言いながら、匂いがイヤだったらしく離れていった。
そのジョイントを吸い終わるとタバコを1本吸ってマリーナはカウンターへ戻った。
カウンターに腰かけるなり、ベトナムに来てから2か月間は仕事もしてなかったという彼女に、(毎日何してるの?)と聞くと、(ただリラックスしてるだけね。weed吸ったり、薬もたまにやるんだ。全部、ベトナム人の友達がくれるからね。)と言う。
中毒者に話を聞けるのは面白いなー。と思い、ウイスキーベースのカクテルBrooklynを飲みながら、マリーナに(薬使うとどんな感じなの?)と聞くと(割とハイになるし、バイク運転しててもスピード感覚が無くなって、先週なんていつまでも目的地に付かなかったね。笑)
(それと、sexする時に使うと最高よ。本当に半端なく凄いから、パートナーと一緒に使ってsexするとたまらない‼ただでいいから少しあげるよ。使ってみれば?)と勧められたが、私は丁重にお断り申し上げた。
カウンター越しにウイスキーのボトルを眺めて、このマリーナとのバカな会話がバーテンダーのお兄さんに聞こえてない事を願った。
日本では身近に薬物の話題が出る事が無かったが、海外に居ると非常に身近にそれらの話題が出てくるし、国として取り締まりをしていても、所詮は対外的なパフォーマンスである。
私は2回目のカクテルを飲むと、会計を済ましてマリーナとbarを出た。
このbarの後に24時間あいているカフェで、ローカル男子と薬するというマリーナに、その誘いを断りスクーターで、私のコンドミニアムまで送ってもらい、(Goodbye man~!!)と笑顔で言ってくるマリーナと別れた。
もう彼女に会う事は無いだろう。
こういうジャブ中な若いヨーロピアンは、アジアだけでもいっぱい見てきた。
そして日本人が思うよりも、広く多文化なヨーロッパでは若者の貧困が多い。家庭が貧しく、高等教育費が払えず、大学に行けない学生は、良い職に就けずに貧困レールに乗ってしまう事が多く、当然ながらそのコミュニティは底辺な人間も多いので、何かと悪影響を受けやすい。
そして、無駄な思考と分かりながらも、私はふと考えた。
ヨーロッパの街角で物乞いをする、ボロい服を身をまとい、キツいアンモニア臭を漂わせるホームレスや、アジアでジャブ中になった廃人オッさんや、30代後半から40代の東欧の売春婦、(この子も10年後にはそうなってるかもしれないな...)と
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