認知症の薬
みなさんこんばんは。
さて、認知症の薬についてのお話です。
認知症のお薬ですが、飲み薬4種類と注射1種類でこの内注射が一番新しいものになります。
飲み薬のうち3種類は大枠では同じアセチルコリンエステラーゼ阻害薬に該当します。ざっくりとになりますが刺激を全体的に増やして、必要な刺激をキャッチしようという目的のお薬です。
初期から高度まで使用可能なドネペジル(アリセプト)に始まり、軽度~中期から使用を開始する、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(イクセロンパッチ)などがあります。
恐らく認知症にかかわる方の多くがドネペジル塩酸塩やアリセプトの薬剤名が聞いたことはあるのではないでしょうか。もはや認知症の診断がつけば高確率でこの薬が出てきます。
そして、私の主観ですが、ガランタミンはほとんど出ていないようにも思います。あまり効果の差が極端にあるとは思えなかったように感じます。
しかし、リバスチグミンに関しては大きく違いがあります。これ、実は貼り薬なんですよ。
貼り薬を出したのはすごいなと初めて見た時は関心しました。貼り薬は口から飲めない方にも使えるということです。例えば食事を食べることで身体症状が悪化してしまう人にも使えますし、食べる動作ができない方にも使えます。これは対象がぐっと広がったように感じました。
残り1種類の飲み薬としてメマンチン(メマリー)があります。
これは今あげた3種類とは別の効果の出方になります。
上に挙げた3種類は刺激を増幅させましたが、このメマンチンは逆に弱くします。そして、突出した刺激をキャッチできるようにします。
これは何が良いのかというと、認知症への薬剤というのももちろんあるのですが、BPSDへの行動的な症状に対して軽減する可能性があるということです。
ただし、強くBPSD症状の軽減を行われるわけではなく少し収まってくる可能性がある程度に思ってください。
これらの薬剤は医師によっても薬剤の使い方が変わるので一概には言えませんが
1)興奮が強いようなかた、消化器症状(食欲不振や下痢、吐き気など)が出てくるような方にはあまり向かないアセチルコリンエステラーゼ阻害薬。
2)閉じこもりがち(うつのような症状、動きが鈍いなど)には向いてるかもしれないアセチルコリンエステラーゼ阻害薬
3)興奮が強い方にはもしかすると少し症状がおさまるかもしれないメマンチン
4)飲めない、食べられない方に向けたリバスチグミン(貼り薬)
といった使い分けもあります。
どの薬を選んでも結局認知症への薬効としては大差ないように思います。
そもそも、認知症の薬はどれほど効くのか皆さんはご存知でしょうか。
もしかすると医師から説明を受けていたりもするかもしれませんが、基本的に体感ができるか怪しいものです。
もちろん、効果がないわけではないです。ないですが、それを実感できるかは別の問題になるので、薬剤を飲み始めて合わないなと感じたら迷わず医師に相談をしてください。
本当にこの人にこの薬はあっているのでしょうか。
質問をすれば、それに合わせて説明が必ずしてくれます。
その説明がなく薬の継続があるのであれば、私が感じるだけですが「怖い」と思います。
効果のある薬剤は必ず「副作用」があります。
効果のない薬剤は副作用もありません。
もう少し言えば・・・
サプリメントなども多々みられますが、あれは「健康補助食品」であり、薬ではありません。あくまで健康を補助するものであり、「治療」を行うものではありません。
人の弱みに付け込み、信じられない値段で信じられないものを売る方々が一定数います。
もし、効果があるのか迷ったら一度医師に相談してみてください。
少し長くなってきたので、残る一つの注射は改めて更新したいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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また、今セール中の記事についても載せておきます。
よろしければみてください。