共通テストの地理について思うこと
共通テストの地理の問題演習を進めていて思うこと。
共通テストもどんどんと近づいてきていて、通常の授業形態から、問題演習の形態に変わっている。
私は一応地理学科志望なので、まずまずの点数を取れていて、点数に関しては特に心配していないが、こんな問題を解いていたら、間違った認識が植え付けられてしまうのでは!?と思うことがある。
イメージゲー。
例えば、ある4カ国が挙げられていて、それに対応するGNPなどいわゆる国力を示すものを選ぶ問題。いわゆる「南」の国はその数値が低い傾向にあって、先進国は高いのだ!など、パターンを当てはめると正解に辿り着ける。(そのパターンを理解して覚えないといけないのだが)
これはその国への「発展途上国」というイメージを助長するのではないだろうかと思う。
そして、その発展途上国と呼ばれる国の、数値では測れない豊かさを蔑ろにするのではないか。経済的な状況がその国の豊かさの全てを表しているわけではない。
さらに、私たちが受験勉強の段階で「発展途上国」のレッテルを貼った国は、これからずっとその偏見は変えようとしない限り変わらないのではないか?
私は、その統計データには反映されていない部分をもっと知りたいと思っている。
地理教育
色々思うことはあるが、受験の勉強って所詮そういうものなんだなと思うことにする。
高校の地理も、基本的な考え方や常識的なものを身につけるでは、履修していて良かったと思う。(それ以外選ぶものないけど!)
逆に、地理を取ってない人(一応地理総合は全員必修なのだが)は、地理(一般教養)を知らずにこれから世の中に出ていくのかと思うと勝手に心配になる。
大学受験のために点数を出さないといけないからこんな問題になってしまっている訳で、教育の場では、点数を取らせることが目的ではない授業が行われたら良いなと思う。(もちろん知識も大事)「こんなことも地理なの!?」って思わせるようなトピックが取り上げられれば面白いだろうなー。
自分の高校時代は、完全に受身の授業ばかりであったのでそう思うのかも。
身近なことに直結する地理教育が普遍的に行われ、地理学の魅力が広まっていけば良いなと思った。