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秋の日はつるべ落とし...

秋の日はつるべ落とし...
In autumn, night falls before you expect it...

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https://templatematching.jp/autumn.mp4

In autumn, night falls before you expect it—often without your recognizing a fast-sinking autumn sun.
So, be careful not to fail to see a most glorious sight of the sunset you might seldom encounter.


一応、訳も添えておきます。

秋の日はつるべ落とし。知らぬ間に夜のとばりが下りてしまっているものだ。
だから、滅多に拝めない美しい秋の日の入りをゆめゆめ見逃すことのないように。


大抵、「太陽」は「the sun」だと(機械的に)習います。
そして、唯一物だから the がつくのだ、と。

しかし、実は宇宙には a sun〜suns と呼べるものが無数に存在するのです。
その中で「太陽」が「the sun」なのは、地球人にとっては通常 sun が一つしかない存在であるからに他なりません。the moon〜a moon〜moons に関しても同様です。

もう一点。
「太陽」が「a … sun」となることがあります。「太陽」は「太陽」でも、ある段階やある状態にある「太陽」と言いたいときに使われます。例えば上に示したように「a fast-sinking autumn sun(つるべ落としの秋の陽)」といった具合です。

類例:
通常「the sky」と「the」がつく「sky」も、「a clear, blue sky(澄んだ青い空)」となったりします。

ただし、「a fast-sinking autumn sun(つるべ落としの秋の陽)」「a clear, blue sky(澄んだ青い空)」といった類の言い方は、ありきたりの日常的な言い回しというよりも、やや詩的な韻文調の文章に見られる表現といった趣きがあります。

さらにもう一点。
a most glorious sight」は「the most glorious sight」ではないのか?と思われた方もおいでかもしれませんね。
しかし、「a most glorious sight」は実はこのままでよく、最上級というよりもここでは「a very glorious sight」と言い換え可能な<強調>の意味となります。

さらにさらにもう一点。
「without your recognizing a fast-sinking autumn sun」の「your」は(ニュアンスの違いを除けば)あってもなくても okay です。

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