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ビジネスアイデア①ふるさと納税で保育園に遊具を#24:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだらどうなるか、誰にも分からない。

元保育士が町工場で働くとどんなアイデアが出てくるのか?

元技術者が保育士になって考えたことは ↓ に書いたので、今回は逆。


自分の事で精一杯の人、寄付は偽善だと信じている人、困っている人を利用してお金を集めることに嫌悪感のある人、寄付を集める人は清廉潔白であるべきと思っている人は見ないでください。


長くなるので、結論から

ふるさと納税で保育園に遊具を贈る

ふるさと納税の注文が有ったら、うちの工場で遊具を作って、保育園に贈る。


これに需要が有るとすんなり分かる人は、これ以上読んでも無駄なので、また次の話を楽しみにしていてください。



保育士×町工場

元保育士が製造業で働く。現場の労働者としては多いと思うけど、保育士は女性が多く、工学に関する基礎知識もないので、男社会の管理職や開発職まで行く人は少ないと思う。

そこに、ボランティア系や地域活性化系の事も経験して、投資とかにハマったことの有る人はどんどん少なくなっていくはず。

今回は商品アイデアではなく、あえてビジネスアイデアにした。


人が増えて、余裕が出てきて、やりたい人がいればやるかもしれないけど、当面やる気はないので、アイデアだけ書いておく。

やる気のあるインターンが来たら一緒にやりたい。

社会にとって良いことなので、ぜひとも誰かにやってほしい。


ボランティアや地域貢献をしたいけど、お金しか出せない人は結構多い

テレビで被災地の映像を見た時、少なからず「何かしたい」と思う人は多い。
しかし、ボランティアに行く時間もないし、体力もない。現地に知り合いもいないので状況も分からない、何かを送りたくても迷惑になるかもしれないし、どこに送ればいいかも分からない。
多少の募金はするけど、テレビでボランティアの活動とかを見ていると、何か落ち着かない。

ここで、注目するのが、多少のお金。
子どもなら数十円や数百円かもしれない。社会人なら数千円や数万円。お金のある人は数十万円から数百万円出す人もいる。

渡す側の人は誰がどれだけ出しているか分からないが、受け取る側になった事のある人は、1人から100万円の募金が有っても驚かないと思う。

法人からの寄付だと10万円単位からになってくる。


寄付を集める

寄付金市場は純粋な資本主義の世界で「かわいそう」と感じるところにお金が集まっている。
募金を募る時に、子どもの写真が多いのは、単純に寄付を集めやすいから。

「かわいそう」と感じる事が一番寄付を集めやすいのは間違いないが、「社会的に意義のある事」にも寄付は集まる。


ふるさと納税が嫌い

収入が少ないというのもあるけど、今までふるさと納税を使ったことがない。
公務員や政治家というのは本当にお金の集め方も使い方も下手だと思っている。

制度を活用して、多額の税金を集めている地方の自治体は、それはそれでいい。
しかし、日本全体で考えると、返礼品の分とサイトへの手数料分は単純に税金が減っている。それに加え、手続きや広報にかかる人件費を含めた支出も増えている。

個人や地方自治体の単体で考えるとお得なのかもしれないけど、日本全体でいうと、実質の納税額が減って、役所の支出も増えている。

制度の趣旨や始めた事は良いけど、もう少し何とかならないのかと思う。

※制度を詳しく調べたわけではないので、全体的に間違っているかも。
ただ、国民がお得と感じて行動していると言う事は、行政側は損をしているはず。

ふるさと納税の活用

日本全体の利益を無視して考えるなら、地方の町工場はふるさと納税を活用しない理由はない。
ただ、自分の売りたいものを売って、儲けようとしたところで、微妙な気持ちになるので、少しでも社会にとってプラスになるものにしたい。

お金持ちは、お金を出して買えるものは、どうしても欲しいならすでに買っている。
海外を見ていると、収入が増えるに従い、物より体験、そして社会貢献が価値を持つようになる。

分かりやすい社会貢献として、寄付の意味も込めて、保育園に遊具を送る。

本来なら、保育園が勝手にクラウドファンディングでもやればいいのに、そういうのに拒否感を持つのが保育士や公務員なので、外側から勝手に支援していきたい。

公務員やサラリーマンは良くて年収1000万円。そのくらいだと、物に対する価値の比重が高いと思う、そして、旅行とか推し活とか体験で満足するレベル。
社会のために何かしたいと考える発想はもう少し経済的にゆとりのある人が求める領域なので、1億総中流の日本では社会貢献を商品として提供しようと発想する人が少ない。

これにどれだけの価値が有るのか分からない。受注生産にしておけば、売れなければ売れないで何の問題もない。

テストマーケティング

数か月前、図面の読み間違いでできた厨房のフードの失敗作が有る。
それを補強して花壇にして、保育園に贈ってみたい。
それが地元のニュースとして取り上げられて、同じように贈りたいという人が現れれば、社会貢献が事業になっていく未来につながる。

数十万円で保育園に何かを贈りたい人は地方の町でも居るような気がしている。

インターンの応募が有ればやってみようと思う。



84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ ↓

”僕”の自己紹介 ↓


登場人物

登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。


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