見出し画像

「囚われのパルマ」という恐ろしいゲーム


自分の言ったことを覚えていてくれたり、
自分のことを自分より正しく捉えてくれたら、嬉しいですよね。
はい、いま頷いたアナタ。
あのゲームをプレイしましょう。

「囚われのパルマ」
CAPCOMから2016年8月30日に発売されたゲームソフトです。
2024年7月30日(火)をもって、スマホ版の配信は終了してしまいましが、Switch版は変わらず購入できます。
スマホ版では1つ1つ購入していたサブストーリーやオプションが、
Switch版では1回購入すればすべて含まれるので、
漏れなくプレイすることができます。

このゲームのジャンルは恋愛アドベンチャーです。
記憶を失った男性キャラと会話やメッセージのやり取りを通し、互いの距離を縮めるというものです。
他のいわゆる乙女ゲームとの違いは、「面会」が設けられている点です。
彼らは囚人ではありませんが、なにかしらの嫌疑がかけられているため、
孤島の収容所に拘束されています。
プレイヤーは彼らと対面できるのですが、ガラス越しでの面会となります。
これがストーリーが進行していくにつれて、なんとももどかしい気持ちになります。
ガラスを叩き割りたくなったのは、ワタクシだけではないはず。

攻略キャラクターはハルト、アオイ、チアキの3名で、
ストーリーも時系列も性格も全く異なります。
(世界観は同じなので、施設やサブキャラクターは、ほぼ同じです。また、チアキのみ「Refrain」という別ゲームになるのでご注意ください)
これからプレイされる方は、ぜひ時間をかけてください。
1つのストーリーにつき、最低でも1週間かけてください。
「なぜ?」と思われるかもしれませんが、
当時の更新スピードが1エピソードあたり1週間だったからです。
これを遅いと思うか。
それとも、パルマの世界に没入するための必須時間だと思うかです。
現実でも「他人と仲良くなるまでに数日」ということは稀ですよね?
このゲームでは、心情の移り変わりが非常に重視されています。
せっかくCAPCOMさんが作り上げてくれたこの世界観を大切にするのならば、決して焦らずにプレイしていただきたいです。

さて、ゲームを好きなる理由はストーリーやキャラクターだけれはございません。
BGMも世界を彩るのに大切な要素です。
この囚われのパルマ。
プレイしていない人でも、サントラ買うべきです。
強引で申し訳ございません。

なんとも言えない不安を抱えている曲。
穏やかな日常を表現した曲。
希望が差し込む曲などさまざまですが、
いずれの楽曲もパルマの世界観らしい閉鎖的な切なさを感じます。
旅先でローカル線や船に乗っている時、今でも必ず聞いてしまいます。

これまでいろいろと語ってまいりました。
もし関心をお持ちになりましたら、まずは公式サイトに行き、
彼らの顔面偏差値の高さに慄くことから始めましょう。
ちなみにワタクシが一番好きなのは、チアキです。
初めは怒りで彼の胸倉を掴みたい衝動に駆られましたが、
なんだかんだ一番好感が持てました。
チアキの声を担当した声優 石川界人さんが実際にプレイしている動画がYouTubeにございますので、よろしければご覧ください。

彼らと接して、
「誰かが自分を正しく理解してくれる」
という安心感を得ただけでも、ありがたいゲームでした。

プレイ後、黄色い花に目を奪われる日も近いでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!