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【冬の北信濃を巡る】 小布施・地獄谷野猿公苑・湯田中温泉♨・飯山〜 旅の想い出を写真と共に〜

 週末、女性6人グループで、北信濃一泊二日の旅行に出かけてきました。
 Mさんの七人乗りの新車に乗せていただき、ドライブ旅です。


①小布施での昼食は「寄り付き料理 蔵部」

 小布施スマートICで高速を降り、小布施の街へ。北斎館近くの「蔵部」へ行くため、
冬季は北斎館の有料駐車場🅿️に駐めます。
 ここは北信濃に詳しいSさん紹介のお店です。酒蔵をリノベーションした小布施らし い、趣のある建物。入り口にはお釜が置かれています。釜炊きのおいしいお米が評判のお店です。入る前から素敵な店構えを見て、
一同ワクワクでした。

「蔵部」入口
元酒蔵らしい内装
前菜3種盛

 丁寧に作られた前菜。中央はじゃがいもにごまだれの甘じょっぱさがおいしく、左のサラダの上には福味鶏。右は里芋と高野豆腐。

イワナの焼きおにぎり茶漬け

 お茶漬けのボリュームしっかりで、お腹にたまります。おいしかったです。
 他のメンバーが注文した岩魚のフライもたっぷりふっくらで、美味しそうでした。

これは御婦人用お手洗いの中です

この蔵の歴史を物語るモノクロ写真が飾られていました。(こんな場所まで…)

オープンキッチンの中にあるお釜

 許可をいただき、厨房(オープンキッチン)の中を撮影させていただきました。ここのお釜で美味しいご飯が炊かれているのですね🍚

蔵部 入口

「寄り付き料理」とは、江戸時代、厳しい冬の間に酒蔵で働く蔵人たちが酒を造り、休息、食事を共にする「寄り付き場」で生まれた料理、とのことです。


小布施堂 「モンブラン朱雀」の看板

 なかなか食することのできない小布施の人気モンブラン朱雀の看板を発見。シーズンに予約制になるようです。お値段は2700円?とか。かなりお高めですが一度は食べてみたい気がします。   
 小布施はおいしい栗で有名ですが、栗菓子の小布施栗御三家とは、栗菓子の老舗「竹風堂」「小布施堂」「桜井甘精堂」の3店を指します。 

②地獄谷野猿公苑 スノーモンキーにあいに行こう

地獄谷野猿公苑入口

 ここから1.6kmの道を歩いてスノーモンキーに会いに行きます。滑りにくい靴は必須です。道は狭く、雪が凍りついた坂道です。
 今回は積雪が少なく、多分この時期としては歩きやすかったと思いますが、それでも滑りやすい道です。

 ウォーキング用のポールや杖などがあると安心です。滑らないよう細心の注意を払って慎重に歩きます。 
 行きの登りより、帰りの下り方が滑りやすいので要注意です。

階段を登れば、もうすぐ

「え、階段もあるの?」
 坂道だけでなく、階段もありました。ここまで来ればもうひと頑張りです。野猿公苑への道は、予想していたよりハードでした。
 お猿の温泉は山の奥です。スノーモンキーに会いに行くのは容易なことではありませんが、何度か行ったことのあるSさんがいてくれて、大変心強かったです。

スノーモンキーは人馴れしている

 途中で野猿に遭遇します。人間が近づいても、まったく動じません。だから安心して歩けます。ここのお猿さんたちはお利口さんで可愛いです。きっと食べ物も十分に与えられているのでしょうね。
 🈲観光客の餌やりは厳禁です。

たくさんの猿たち…

 撒かれた餌と思われる籾つきの玄米を一生懸命拾って食べたり、時々喧嘩したり追いかけっこしたり、彼らは自由に自然に生活しています。人間が大勢来ても、もうすっかり慣れているようです。
 「こんなにたくさんいるの〜?」とお猿さんの多さに驚きました。

ここがスノーモンキーの露天風呂

 ついにお猿さんたちの温泉に到着しました。
 露天風呂は思っていたよりも小さかったです。大小様々なスノーモンキーたちが、自分のペースで入浴中。たくさんの人間のギャラリーが来ていましたが、人間たちを気にすることなく、温泉に自由に出入りして悠々と過ごしているモンキーたち。世界的に大人気のスノーモンキー、やはり海外からのゲストが多かったです。お猿は悠々ですが、人間たちは混み合っていました。


マイペースは見習いたいかも
スノーモンキー入浴中

 なかなかプロの写真のようにいいタイミングで写真が撮れません。
「こっち向いて〜、顔を見せて〜」と言ってみても通じません。まあ、それは当たり前ですが(笑)

冬晴れの青空
 

 雪は少なめでしたが、雪山と青空のコントラストは美しかったです。 
 この日の夕方以降、私たちが帰ってから降雪があったはずなので、風景は変わったことでしょう。

間欠泉から勢いよく温泉が噴き出している

 間欠泉の周りは凍っていました。温泉成分でわずかに緑がかっています。それがまたきれいで、ここならではの貴重な景色です。撮影スポットにもなっていました。私たちも近くにいた人にお願いして、集合写真を撮っていただきました。

後輪にチェーン

 たぶん作業に来てる方のバイクだと思われますが、後輪タイヤに滑り止めのチェーンを装着しています。珍しいので撮影させていただきました📷️ 同じバイクが5台くらい駐輪されていました。

③今夜のお宿は湯田中渋温泉郷 「水明館」

「綿の湯」

 湯田中温泉の共同浴場。ここは幾つかある地元の人が管理する地元の人のための浴場。 

カフェ サンライズ
 

 温泉街の旅館併設のおしゃれなカフェ。トールペイントの看板が素敵でした。ホテルへのチェックイン前に、ここでひと休み。

 白玉ぜんざい

 白玉ぜんざいをいただきました。ホイップクリームが添えられています。ぜんざいの優しい甘味と白玉のやわらかさに癒やされ、ホイップクリームを入れればさらに美味。
 北信濃らしく野沢菜の漬物がつき、楊枝は千代紙の可愛らしいケースに入れられて。店主(女性、外国人のお客さんには英語で対応されていました)の丁寧な仕事に感動しながらいただきました。

湯田中温泉プリンの紙袋

 テレビ番組で紹介されていたプリン屋さんへ。数種類のプリンがあり、無人販売されています。固めのプリンとコーヒーゼリープリンをテイクアウトして、ホテルでのデザートにしました。

水明館

 宿泊は伊東園ホテルズグループの「ホテル水明館」 2食付(ビュッフェ形式、夕食時はアルコールも飲み放題)でリーズナブルなお宿です。Kさんが持参してくれたチラシのお誕生日月割引き券で、1月生まれのMさんがいたのでちょっと宿泊料金が割引になりました。さらにお得な料金で宿泊できました。
 大浴場は結構広く、露天風呂、サウナあり。夜2回、朝1回お風呂に入り、温泉を満喫。お風呂の温度は42度と高めで、体が冷えていると最初はちょっと熱いと感じました。湯田中温泉の源泉の泉温は63〜93度と高く、効能としては神経痛、胃腸病、関節炎などへの効果が期待できるそうです。
 夜は雪が舞う中、雪見露天風呂、朝は雪景色を見ながらの朝風呂、最高でした。温泉で、地獄谷野猿公苑まで山道を往復した足腰の疲れが和らいだような。
 お部屋は5階、大浴場は4階、レストランは2階だったのですが、他のお客さんがほぼ乗らない穴場の(?)エレベーターを見つけ、私たちはもっぱらそれを便利に使わせてもらって移動していました(笑)
 夕食のビュッフェでは、私はまたしても食べすぎてしまいました。いつものことです。反省が次に全然生かされません(笑) お料理の品数は多く、信州そばや山賊焼きなど、信州ならではのメニューもありました。食後のアイスミルクバーが懐かしい味でした。

④高橋まゆみ人形館(飯山)

高橋まゆみ美術館の絵はがき

 日曜日には、飯山まで足をのばして「高橋まゆみ人形館」を見学。この時期なので空いていて、ゆっくり見学できました。展示は「2024  秋のテーマ展 ありがとう、嬉しさも悲しさも」
 上の写真は、入場券と一緒にもらえる絵はがきを撮ったもので、作品名は「釣り」
 高橋さんの人形はどれも温かく、人に対する愛情に溢れています。お年寄りや子どもが本当にかわいらしく、心がほっこりします。特に長い人生を生きてきたお年寄りへの尊敬と愛情が伝わります。どの作品にもストーリーがあり、生きることの尊さや、当たり前の日常にある穏やかな幸せを感じることのできる作品ばかりでした。添えられた短い文も心に響きました。その中から2つほど👇️👇️👇️

 「きずな
 どんなときもともに歩んできた
 道のりだから
 ともに笑える今がある
 ほどけない糸でつながっている」

 「生命の存在
 呆けても持ちゆく母の
 さじ一つ命をつなぐ
 しぐさと心」  
 
 今回、私にとっては二回目の訪問でしたが、歳のせいなのか(?)今回の方がより心に響いた気がしました。前回はコロナ禍前、たぶん8年くらい前だったと思います。8年という年月の重みを感じるひとときでもありました。

 ショップで小さめのクリアケース(右)と絵はがきを買いました。どの顔もいい表情です。地元飯山のお酒「水尾」も売っていました。

併設のカフェで

 満場一致で入館券にカフェのセットが付いたおやつ付券を選択し、見学後にホッと一息ティータイム。ソフトクリームまたはクッキーと、ドリンク(コーヒー、紅茶、緑茶)がいただけます。  
 写真は紅茶とソフトクリーム。ソフトクリームの味が濃厚でおいしかったです。紅茶のカップはリンゴの形なのでしょうか。おしゃれです。
 
 飯山では、観光地になっている金箔トイレも見に行こうかと行ってみたのですが、12月からの冬季は閉鎖でした。残念。場所は高橋まゆみ人形館のすぐそばです。
 金箔トイレは、展示試作館「奥信濃」内にあり、実際に使用することができます。金に触れると運気があがるのだとか。

⑤岩松院(小布施) 葛飾北斎の天井絵

梅洞山岩松院 (小布施)

どことなく愛嬌のあるお顔です。

曹洞宗のお寺です

 小布施まで戻り、岩松院へ。
 ここでは御朱印もいただけます。(5種類あり) 私は北斎の天井画「八方睨み鳳凰図」の御朱印をいただきました。冬季限定の御朱印もありました。
 おびんずる様がいらして、よくなりたいところを撫でて願をかけました。まだピカピカの新しいおびんずる様でした。(後で知りましたが、まずは自分の体のよくなりたいところを撫で、その後おびんずる様の体を撫でるのが正しいようです💦)

〈岩松院の3つの見どころ〉
(1)葛飾北斎の天井絵
 岩松院は、葛飾北斎の天井画、「八方睨み鳳凰図」で有名です。葛飾北斎88歳から89歳にかけての作品といわれ、大きさは畳21枚分。塗り替えは1度も行っていません。北斎は83歳を初めとして小布施に4回訪れており、4回目の滞在約1年をかけて大間天井に鳳凰図を描き、翌年江戸に戻り90歳で亡くなりました。高齢になってなお一層創作に情熱を捧げた人生は素晴らしいと思います。
 天井絵には圧倒されます。どの位置から見ても鳳凰に見られているように見えます。もっと長く見ていたいとも思う素晴らしい作品ですが、真冬の本堂は、外気温よりも冷えこみます。機会があれば、もう少し暖かい季節にまた鳳凰図に逢いに行きたいと思います。
 撮影は不可。定時に説明があり、天井絵の下で詳しい説明を聞くことができます。
 

(2)悲運の名将 福島正則

福島正則

 福島正則は元亀天正年間の戦国武将 豊臣秀吉の重臣として賤ケ岳の戦いでは「七本槍の第一」と称されました。また関ケ原の合戦でも勇名をはせ、広島城(49万8千石)の大大名になりましたが、幕府の謀略により元和5年(1619)秋、この信越地方(4万5千石)に国替えさせられました。岩松院は福島正則の菩提寺で、霊廟には遺骨を埋葬しています。
 私にとっては、福島正則という人物について知る貴重な機会になりました。あの時代、謀略は珍しくなかったのだとは思いますが、広島から信州の田舎に追いやられたことは、さぞかし不本意で悔しかったことでしょう。それでも北信濃の美しい自然に少しでも癒され、心が安らぐ時もあったなら、と思いを巡らせてみたりしました。


(3)小林一茶と蛙合戦の池

「やせ蛙 負けるな一茶 是にあり」 

 俳人 小林一茶が、52歳で結婚して授かった病弱な初児 千太郎を想ってこの句を詠んだ"蛙合戦の池"があり、池のほとりには一茶直筆の句碑があります。この時期、池は凍っていました。
 この池に春に集まるアズマヒキガエルは、メスが少ないため奪い合いとなり合戦になるのだそうです。
 あの有名な句がこの庭で詠まれたとは、感慨深い思いでした。

蕎麦処せきざわ(小布施)
 

⑥小布施で信州蕎麦

 小布施にあるそば処せきざわ。おしゃれな店構え、中も木のテーブルと薪ストーブのモダンで落ち着いた内装のお蕎麦屋さんです。お昼時を過ぎ、ラストオーダーに間に合うだろうかと心配しましたが大丈夫でした。昼のラストオーダーは2時20分、夜は予約のみのお店です。
 私が注文した「茜三昧」は十割そば、変わり蕎麦(海苔そば)、鴨南蛮そば(温)の3種類が順に出されます。目にも舌にも美味しいお蕎麦でした。
 中の写真撮影不可なので、お蕎麦の写真はありません。

 小布施スマートインターから高速に乗り、Mさんの安定感のある運転で帰途へ。2日間、安全運転ありがとうございました。お陰であちこちへ寄り道して、観光に食事にティータイムに、大変充実した旅ができました。


⑦ 温泉まんじゅうを食べながら旅の振り返り

温泉まんじゅう♨️  畔上製菓舖

 湯田中温泉の畔上製菓舗で買った温泉まんじゅうは、作りたてのほやほやでまだ温かかったです。車中のおやつに買い、それぞれがお土産用にも買いました。おいしいおまんじゅうでした。やっぱり温泉といえば、温泉まんじゅうです♨ 
 おまんじゅうを食べながら、楽しかった旅行を想い出す時間も、旅の楽しみのひとつです。 
 ※  ※  ※  ♨  ♨  ♨
楽しかった2日間。
感謝、感謝です✨️





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ジャスミンティータイム
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