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横浜ノースドックラン5kmに参加した土曜日は雨に降られたけれど☔️
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1 横浜ノースドックラン(5km)にエントリー (注:dog runではありません。人間が走るランです)
ランニングには縁のなかった私が、走り始めたのは去年の初夏だった。去年11月に富山マラソン4kmジョギングの部に初参加。目標がないとなかなか頑張れないので、今年も自分が出られそうな5kmまでの大会を探し、11月2日(土)の「横浜ノースドックラン」にエントリーした。
10月後半には「基地入場証兼アスリートビブス引換証」が送られてきた。身分証明書(パスポート推奨)とこのハガキがないと、入場は許可されない。同行者もエントリー時に予め申請した者のみで、参加者1名につき3名までに限定されている。普段はけっして入ることのできない米軍基地、横浜ノースドックが会場になる。
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横浜ノースドックは、みなとみらいや
ベイブリッジに近い米軍基地
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掲載されていた。予報通り、当日は雨☂
2 「横浜ノースドック」へ向かう
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会場への最寄り駅は、JRまたは京急の東神奈川駅。駅から会場までは約1.2km。当日はあいにくの雨。傘をさして歩く。幸い風はほとんどない。同じ目的地に向かっていると思われる人たちがちらほらいる。何となくその人たちの後について、東南方向へまっすぐ歩いていく。
薄い浅緑色の、がっしりとした鉄骨の橋が見えてきた。橋には何か所も、黄色地に赤色で「関係者以外立入禁止」と書いてある。橋の手前には案内のスタッフが立ち、「橋の撮影はしないでください」と繰り返して言っていた。この橋は、瑞穂橋という名で、米軍基地へと架かる橋だ。
橋の手前に、BARスターダストがある。目を引くオールドアメリカンな外観。戦後の米軍接収下で営業していたスタイルや雰囲気そのままに今も営業している、知る人ぞ知る名店。外から見ただけでもそんな雰囲気を十分感じる。ドラマやミュージックビデオにもよく使われてきたそうだ。
瑞穂橋を渡りながら、右側を見れば、みなとみらいの建物群が見える。高層ホテルや大観覧車、雨でかすんでいるものの海を挟んですぐ近くにあることはわかる。晴れていたら絶景だろう。
3 いよいよ基地内へ
橋を渡りきると、基地のゲートまではすぐだ。ゲートの手前で、「基地入場証」のハガキと身分証明書を見せる。その次は、荷物チェックへ進む。担当するのは基地の米兵だろうか。4か所でやっていたが、日本人はいなかったと思う。リュックやバッグのすべてのファスナーを開けて見せる。私の担当は黒人の男性だった。そして、その先にはボディーチェックがある。両腕を水平に広げ、チェックを受ける。4か所とも米兵が担当。女性には女性スタッフなのか、女性が担当だった。両腕を広げると、金属探知機らしきものをあてられる。私の右ポケットでなぜか音がした。ポケットに入っていたのはタオルハンカチだけなので、それを出して見せると、笑いながら通してくれた。
4 芝生広場のテントで受付
会場内に入ると、受付のテントへと促される。10km、5kmは8:20~9:50に受付、ハーフマラソンは9:50~11:20に受付。透明な袋に入れられた、アスリートビブスと参加賞のタオルとビブスをつけるための安全ピンが渡される。
更衣室は男女別にテントが用意されていた。トイレは、1カ所に簡易トイレが、男子用、女子用、兼用で25室くらい用意されていただろうか。トイレと女子の更衣テントはいつも行列ができていた。
米軍施設は、トイレも含めていっさい使うことはできない。だから大会用には、すべてテントや簡易トイレを使うことになる。雨の場合は、雨をしのぐ場所はない。タープや簡易テントを持参してきた人たちもいたが、それ以外の人は、大きめの木の下にいたり、カッパを着たり、競技前まで傘をさしたりして待っていた。私もカッパと傘だった。走るまでに体を冷やさないように歩き回ったりもしていた。
開会式は9:50~、参加は任意。開会式で特徴的だったのは、実行委員長の挨拶の次に、米軍基地の代表者の英語の挨拶(通訳付き)があることと、日本国歌と米国国歌の独唱(ソプラノ歌手 中野亜維里さん)があること。国歌の時には、帽子を取るようアナウンスがあった。MCのクリステル・チアリさん(クロード・チアリさんの娘、声優・シンガー・芸人)は、開会式や表彰式では進行を務め、競技中も元気に明るく大会を盛り上げてくれた。国旗掲揚塔には、日米の国旗が掲げられていた。
写真撮影についてスタッフに聞くと「米軍施設が入らないように撮ってください」と言われた。
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5 雨が降る中、スタートの時間せまる
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いよいよスタート時間が近づいた。アナウンスがあり、受付が遅れているため、スタート時刻を10分ディレイするとのこと。それを聞いて「えー」の声が漏れていた。早くスタートしたいとみんな思っている。雨の中、体がどんどん冷えてしまうから、早く走り出したい。でも、仕方ない。基地入場のためのチェックをしてから受付になるので、雨のせいもあって時間がかかってしまうのだろう。
6 一層強く降る雨、5kmの部スタート
まず、10kmの部が10分遅れの10:30にスタートした。続いて5kmの部が10:40にスタートした。
スタートの時、ちょうど雨が強くなった。コースはすべてコンクリートまたはアスファルト。でも、ところどころ水たまりができていた。シューズに防水スプレーをしっかりかけてきたつもりでも、水が入って足が濡れてしまった。カッパを着て走るのは初めてで、やはり走りにくい。10分くらい走ると体はあたたまってきた。雨はスタート時よりは少し弱くなったがまだ降り続いていた。
こんな天候の中、走りに集中するべきなのかもしれないが、みなとみらいも見えるし、ベイブリッジも見える。ふだん目にすることのない米軍の船もすぐそばに停泊している。ところどころで、写真を撮りたくなる。晴れていたら最高の景色だろうなあと思いながら走る。
自分のペースで走り、途中何か所か写真を撮った。みなとみらいの景色はモノクロのように見えていた。それはそれで素敵だった。
途中の給水所には、「メダリスト」が置かれていた。これが噂に聞くスポーツドリンクなのか、と飲んでみたら酸味強めでおいしかった。元気になった気がした。
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7 無事ゴール
マイペースで走り続けたが、残り100メートルくらいは、最後の全力を出した。そして無事ゴール。ゼッケンの裏の計測チップを外して渡し、ゴール地点の外にある給水に並ぶ。「メダリスト」と「水」と「麦茶」が用意されていて、麦茶をいただく。
ゴール後に参加賞のタオルを持って記念写真を撮っている人たちもいた。雨は弱くなっていた。私はしばしすわって休憩した。
ゴール後、ゼッケンのQRコードを読みこむと、タイムと順位が記載されたウェブ記録証が出るようになっていた。記録は良くはないが、1年前と比べれば少し進歩した。苦しくなく走れた。
女子更衣室のテントには行列ができていた。私にはある作戦があったので、カッパを脱ぎ、ウィンドブレーカーを着るとそのまま会場を後にした。みなとみらいを左手に見ながら瑞穂橋を渡る。中華街方面に向かう人たちもいたが、私は東神奈川駅の方へ戻り、駅からさらに700m北西へ15分ほど歩いた。目指したのは、リサーチしておいたある銭湯。しかしそこには「体調不良につき本日休業します。申し訳ありません」の張り紙。そんな…… 銭湯に入る作戦、不発に終わる……💦 同じような考えで来たとおもわれるランニング後らしい5人が軒下で座りこんでいた。走ったあと、雨にぬれた後、お風呂に入りたかったですよね。残念……
気持ちを切り替えて、徒歩2分の最寄り駅へ行き、トイレで着替える。幸い、着替え用のボードがあり、さほど窮屈な思いはせずに着替えられた。
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8 自分にご褒美のランチと横浜観光
東横線で日本大通り駅へ。駅から目的地の喫茶店へ向かう。駅からすぐのところに神奈川県庁がある。重要文化財。横浜にふさわしい美しく重厚な建物だと思う。歴史と威厳を感じる。
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駅から10分ほど歩くと「コーヒーの大学院ルミエール・ド・パリ」に着いた。1時半という時間だったが、二人待っていた。やはり人気店なのだ。10分ほど待って案内された。内装も雰囲気がある。レトロなザ・喫茶店だ。ランチのビーフカレーセットを注文。大きな牛肉がごろっと入った濃厚なカレー。辛さは控えめで、私にはちょうどいい。小皿に福神漬けとらっきょうが添えられている。おいしかった。
食後のコーヒーはサイフォンで淹れられ、標準より多めに豆を使っているとのこと。濃いのに苦みは強くなく、コクのあるおいしい珈琲だった。接客も丁寧だった。ゆっくりしたいお店だった。でも、外には待っている人たちの列ができていたので、コーヒーを飲み終わると、ルミエールを後にした。
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ルミエールの前の道、みなと大通りを挟んだ反対側には、横浜スタジアムがある。その日はちょうど日本シリーズ、横浜DeNA vs ソフトバンクの試合が行われ、横浜が勝てば優勝が決まるという日。球場のチケット売り場には「本日の試合は中止」と張り紙があった。強い雨になる予報の為、中止を決めたようだった。(㊗️翌日の試合で、DeNA は優勝を決めた)
雨の中5キロ走り、その後もだいぶ歩いたので、さすがに足に疲れが出ていた。雨は止まない。でも、元気を出して赤レンガ倉庫方面まで行ってみることにする。旅先では不思議と頑張れる私……
9 大観覧車コスモスクロックから横浜ノースドックをのぞむ
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横浜赤レンガ倉庫の前では、ふるさとフェアと称して全国のおいしもののテントがたくさん並んでいた。雨のため、人はそれほど多くはなかった。
コスモワールドの方へ歩いていくと、大観覧車のコスモクロックが見えた。近くまで歩いていき、聞いてみると、「待ち時間なし」だというので乗ることにした。
一周約15分。雨で視界は悪いが、横浜ノースドックが見えた。午前に走った場所を眺めた。こんなに近くに基地があるのだとあらためて実感した。
観覧車を降りると、電車で横浜駅に向かった。
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10 続 自分にご褒美
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横浜駅に隣接のそごうでお土産を見る。お菓子を中心にさまざまなおいしいものがある。
ふと見ると、京都の名店、とらやも入っていて、その奥には「茶寮とらや」がある。自分にご褒美はもう済んだはずだったが、和スイーツの名店、茶寮とらやの誘惑には抗えない。入店してあんみつをオーダー。お高いけれど、丁寧に作られていて絶品のあんみつだった。
おみやげの崎陽軒シュウマイを買ったついでに、夕飯用のチャーハン弁当を購入。ちゃんとシュウマイも2個入っていた。
11 帰途へ。 新幹線内での悲劇
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横浜から東京駅へ電車移動し、東京駅から新幹線に乗る。車内で夕飯タイム、とチャーハン弁当を食べようとしたとき、悲劇は起きた。付属のプラスチックのスプーンを座席の下に落としてしまった💧 手を入れてみたものの、拾うことはできず。やむを得ず再びお弁当のふたを閉め、家へ帰ってから食べることにする。悲しかったが、お弁当本体を落とさなくてよかったと思うことにした。
12 基地内のハンバーガーとか、基地をふり返って
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大会の会場で、唯一食べ物を売っていたのは、ハンバーガーと飲み物を販売するテント。英語と日本語でメニューが書かれ、ドルと円の両方で買い物ができる。チーズバーガーを食べてみようかと思ったが、行列に並ばなければならなかった。それに、900円はやはり高いなあ、と。海外旅行に行った人から聞く話よりは良心的な価格なのかもしれないけれど。
横浜ノースドックを走ってみて、とても広いと感じた。あらためて広さを調べてみると、面積523,317㎡、水域107,500㎡。横浜スタジアム20個分の大きさになるという。
現在、基地が埠頭の大部分を占めている瑞穂埠頭は、さかのぼれば、外国貿易埠頭として1925年(大正14年)に着工し、1945年(昭和20年)に完成した。が、終戦後には連合国の駐留軍に接収され、1952年(昭和27年)の講和条約発効以降は、日本からの提供敷地として、在日米軍が使用している。管理は在日陸軍と在日海軍。陸軍管理の埠頭地区の建物1,870㎡は、昭和47年12月から陸上自衛隊が共同使用している。昭和48年以降、制限水域、土地の一部が返還されている。
横浜市は、一貫して横浜ノース・ドックの早期全面返還を求めており、2023年1月にも、横浜市長がコメントを発表している。米軍基地の問題といえば、まず沖縄を思い浮かべるが、本州にも基地はある。そのことを忘れがちだったことに気づかされた。
今回、お天気だけは残念だったけれど、米軍基地を走るという貴重な体験ができた。走った後も、横浜を楽しむことができた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/310129
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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