勉強しよう!
AEOチャレンジャーにとって最も心惹かれるのは、「無限の快楽」だろう。それは当然である。そんな漫画みたいな世界が本当にあるのだから。
しかし、考察録と考察録2でなにゆえ僕らは長々とハタ・ヨーガ・プラディーピカーや秘密集会タントラの内容を紐解いたり、クンダリニーの歴史的変遷を辿ったりしているのか? それをよく考えていただきたい。
正しい知識はあなたを守ってくれるのだ。
何から?
ともすれば人は、オカルティズムに傾倒する。それは科学者だろうと関係ない。60年代70年代のフラワームーブメントを振り返れば明らかなことだ。論理的思考を持ったエリートとされる人たちが、こぞってオカルト、スピリチュアルに傾倒した。LSDを食べ、みんな同じような幾何学のビジョンや東洋的ビジョンを見ていたわけだが、明らかな集団心理である。それ以前は、LSDを食べてもそのような幾何学ビジョンはこの世界になかったのだ。東洋の神秘が解き放たれたのである。
論理的思考をするからといって、オカルティズムに系統しないわけではない。オカルトな論理もあるからだ。論理は真実ではない。一度その領域に足を踏み入れれば、抜け出すことは難しい。自分の主観が世界を作るのだから、それはそれは楽しい世界だろう。そうして人は、あっちの住人になってしまう。
LSDによってスピリチュアルやオカルトに傾倒してしまうのであれば、自分の体内で快楽を自生でき、サマーディへも容易にたどりつける夢のような技術であるAEOにいたっては、人をどうしてしまうのだろうか? 自我の拡大を引き起こし、第2の麻原のような人を作ってしまうのではないか? 少なからず、そうした不安はある。
だから、いろんな本を読んで勉強したほうがいい。できれば学者が書いた本とか学術書がいい。少々お高いが、必ず君を守ってくれるはずだ。