仏教は科学なのか?

エヴァントンプソンの新刊を読んだが、単なる仏教モダニズム批判であった。『身体化された心』をちゃんと自己批判したのはよかった。あの本の仏教に関する部分はかなりひどい。

しかし、いくら瞑想しても、いくらリトリートに行っても、いくら坊主と議論しても、いくら経典を研究しても、いくら真剣に考えても、本質は理解できない。

釈迦のトリップ(変性意識状態)にどこまで近づけるか。

ただそれを突き詰めるのだが、このことを認めて理解できる人は少ない。なぜなら、ほとんどの人には仏教に対する信仰心があるからだ。信仰は無明の現れである。信仰するべきは他人でもなければ経典でもない。自分である。

それにしても、仏教モダニズムなどといった質の低い議論をテーマにする必要はあったのだろうか。『身体化された心』をアップデートして欲しかったなと。

仏教の身体性の極地はチベット密教のカーラチャクラ(時輪タントラ)、第四灌頂の後々灌頂である。この秘密を明らかにしない限り、『身体化された心』など成立しない。いくら議論したところで、空理空論、無意味である。

『エナジーオーガズム考察録』を読むべきだ。どんな聖典よりも価値がある。そしてAEOを体得するべきだ。そうすれば、彼の哲学は突き抜ける。


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