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『なぜ、あなたの料理はちょっとマズイのか?』小田真規子

余計なお世話よ、と言いたくなりそうなタイトルですが、
この本とても良かったです…!!
私、料理は割と得意なつもりで生きてきた(本当かい)んですが、この本のタイトルを見た時に、なんかとても気になったんですよね。
読んだら絶対ためになることが書いてある気がする、って思ったの!
その勘は見事に当たりました。

1.生野菜の洗い方

私は以前レタスやキャベツを洗うときにまさに本著に書かれているように、
「ジャーっと洗って終りでしょ?」だった。
その後、色々な経験を経て、「1枚1枚剥がしてからボウルに水を張った中でジャブジャブ洗う」という洗い方に落ち着いていた。
誰かが言っていたような気がするんだけど、
「レタスやキャベツをちぎってから水にさらすと栄養価が失われてしまう」
ということ(どこ情報なのかは不明)なので、
私はなるべく大きいまま1枚1枚してもらうようにしていた。

そのことから、ベビーリーフやカットされた千切りキャベツなどの野菜は、洗ってしまっては栄養価が流されてしまうのでできるだけ洗わない方が良いと思っていたのだ。
つまり洗う必要がないと書かれているものは洗わないで出すし、ベビーリーフなどの土がついている可能性があるものは本当にそっとさっと水に通すだけという洗い方をしていた。著者によると、

「野菜の水洗いは水揚げでもある」

どういうことかと言うと、お花を買ってきた後に水の中で花の茎をチョキンと切るあれ。
ベビーリーフをたっぷりの水を張ったボールで優しく洗って、ざるに上げてからしばらく置いておくと、本当に「量が増えたんじゃないか!?」
って言う位、ハリのあるおいしい葉っぱになったの。
「いや、千切りキャベツはさすがに…」と思っていたのだが…
千切りキャベツもね、ボールで洗ったらすごい美味しくなったんですよ。

「洗い」とは「汚れ落とし」と「蘇生」

ねぇ、みんなほんと試してみて欲しい。

2.肉の下処理

「肉を常温に戻しておきましょう。」
これよくレシピにさらっと書いてあるんですけど、忠実にやってるかた実際にどのぐらいいます?

本著で紹介されていた例は鶏もものソテーだったんですが、私先日ハンバーグを作ったときにこの本のことを思い出したんですね。
ハンバーグって音も子供も男も女もみんな大好きじゃないですか。
でもね、今までハンバーグ焼いた後に生焼けっていうのが何回かあって、
失敗の少ない煮込みハンバーグに逃げていたところだったんですね。
煮込みじゃない「ハンブルグステーキ」(?)にチャレンジしてみたくなってやってみたんです。
ひき肉のタネををそのまましばらく室温で放置していて、整形して弱火で焼いたんですよ。時間かけてね。結構両面で10分ぐらいかかったかなぁ。そしたら中までジューシーな、でもちゃんと火の通ってるハンバーグになったんですよ!

「調理20分前から、焼きは始まっている。」

常温に戻すのとても大事。

いやいや、あんたそんなことも知らんで料理しとったんかい!
という厳しい声も聞こえてきそうですが、
ほら、私たち忙しいじゃん?
どうしてもなんとなくでやってしまっていることってありますよね。
そこに気づかせてくれる。
しかも難しいことは無いの。
むしろより料理へのハードルが下がるイメージです。

これらは一例で、他にも少しの工夫で
アメージング!!な変化を期待できるお料理ハックが名言とともに書かれていて、
大変よかったです。
ちょっと料理に自信がないなぁって言う人も
ただただ料理が好きだよって言う人も
おすすめ。

ではではまた。

しき

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