ドラゴンボールで誰も生き返ることができなかったら
いくら戦闘漫画とはいえ、味方キャラが死ぬなんてありえないと思っていました。
それくらいクリリンの死は衝撃的で、自分の中でドラゴンボールの世界観がガラリと変わりました。
それ以降「死」は身近なものとなり、戦闘の中で誰か彼か亡くなっています。
そこで、戦士達の死亡時の年齢と回数を以下にまとめてみました。
悟空 24歳(1回目)→30歳(2回目)
悟飯 17歳(1回目)
悟天 7歳(1回目)
ベジータ 30歳(1回目)→42歳(2回目)
トランクス 8歳(1回目)
ピッコロ 8歳(1回目)→21歳(2回目)
クリリン 17歳(1回目)→26歳(2回目)→38歳(3回目)→54歳(4回目)
ヤムチャ 29歳(1回目)→41歳(2回目)
天津飯 29歳(1回目)→41歳(2回目)
餃子 15歳(1回目)→24歳(2回目)→36歳(3回目)
こうして見ると、みんな驚くほど早く亡くなっていますね。
地球規模であれだけ激しい戦闘をしていたら生き延びるのは至難の業と言うべきか・・・。
ドラゴンボールがあったから良かったものの無かったらと思うとゾッとします。
もしもドラゴンボールが存在せず誰も生き返ることができなかったら、どんなストーリーになっていたか想像してみたいと思います。
クリリン、タンバリンに殺され死亡。
そこからピッコロ大魔王を倒すまでは展開は一緒です。
ただし、原作とは異なりクリリン、亀仙人、餃子は二度と生き返ることができません。
悟空、天津飯、ヤムチャ達は彼らの墓参りに行きます。
悟空は親友のクリリン、師匠の亀仙人の墓前で「クリリン、亀仙人のじっちゃん。仇は取ったぞ!」と涙ながらに報告します。
ヤムチャ、ブルマ達も涙を流しながら一人一人花を供えます。
天津飯は餃子の墓前で「これからはお前の分まで戦う!」と胸に誓い墓場を後にします。
悟空、天津飯、ヤムチャは3年後の天下一武道会を目標にそれぞれの修業の道を選びます。
3年後、悟空、天津飯、ヤムチャは天下一武道会優勝に向けてやる気満々。
3人は予選を難なく突破し本選出場。
桃白白、匿名希望(チチ)、マジュニア(ピッコロ)、シェン(神様)が本選出場。
原作ではクリリンが本選出場となっているが故人のため、代わりに覆面(ヤジロベー)が登場します。
試合前、魔族に殺された多くの武道家を偲んで黙祷が捧げられます。
天津飯vs桃白白、悟空vs匿名希望、ヤムチャvsシェンは原作通り。
注目は覆面vsマジュニアです。
序盤は肉弾戦となり激しい攻防が繰り広げられます。
覆面の方がやや有利か。
しかし、覆面は気を使えず武空術も使えないため後半攻め手が無くなります。
マジュニアはその隙を突いて覆面をサンドバック状態にし最後は場外の彼方まで吹き飛ばします。
結果はマジュニアの勝利。
それからヤジロベーは悟空達に気づかれぬよう木陰に隠れて試合を見ています。
決勝終了後にヤジロベーは悟空に仙豆を渡します。
悟空はヤジロベーが覆面で出場していたことを見抜いており正体をバラしてしまいます。
しどろもどろになるヤジロベー。
「おみゃあ、それを言わんといてくれ!!!!」
「ヤジロベー、ワリイワリイ。」
こうして天下一武道会は幕を閉じます。
5年後、悟空、チチ、悟飯達の前に謎の異星人が現われます。
その男は悟空の兄でラディッツだと名乗ります。
ラディッツの言う事を全く信じない悟空。
業を煮やしたラディッツは悟空を蹴り一発でノックアウトし悟飯を誘拐します。
悟飯を取り戻すためにどうしたら良いか考える悟空。
その時ピッコロが登場し一緒に奴を倒しに行くと提案。
悟空もそれを受け入れ急遽最強コンビが誕生します。
最後はピッコロの魔貫光殺砲でラディッツを倒します。
悟空は巻き添えを食らって倒れ帰らぬ人となります。
ラディッツは最期に1年後により強い2人のサイヤ人が地球にやって来ると告げます。
ピッコロは悟空の遺児・悟飯を連れて地獄の修業を施します。
ヤジロベーからの伝言で悟空の訃報を知ったヤムチャと天津飯。
ヤムチャは悟空の死を深く悲しんだが、気持ちを切り替え修業を再開する決意をします。
天津飯はヤムチャ、ヤジロベーと共に神様の下で修業をします。
6か月間の厳しい修業を終え、決戦の日に向けて3人はそれぞれ地上で技を磨きます。
ついにサイヤ人が地球に到来し、ピッコロ、悟飯、天津飯、ヤムチャの4人でサイヤ人に立ち向かいます。
ナッパは栽培マンを出し1対1のゲームをしようと提案。
先鋒の天津飯は栽培マンを肘打ち一発でノックアウトし実力通りの立ち上がり。
次鋒のヤムチャは一進一退の攻防となり、かめはめ波で仕留めたかと思ったが油断してしまい自爆に巻き込まれて死んでしまいます。
天津飯とピッコロは怒りの攻撃で残りの栽培マンを跡形もなく退治します。
ここまで悟飯活躍なし。
ついにナッパが登場。
桁違いの実力に圧倒される3人。
天津飯はナッパの攻撃をガードしようとしたが腕をもぎ取られてしまいます。
執念だけで戦うが全く太刀打ちできず瀕死の状態になります。
「餃子、もうすぐお前のそばに行く。お前にこれ以上寂しい想いはさせんぞ。」とつぶやき、捨て身の気功砲を放つが全く効果が無く天津飯死亡。
残るはピッコロと悟飯。
ナッパは「お前も親父のところにすぐに連れてってやるぜ。」と悟飯を情け容赦無く滅多打ちにします。
窮地に追い詰められた悟飯は起死回生の蹴りをナッパに浴びせ岩盤に叩き付けます。
怒り狂うナッパは最大パワーのエネルギー波を悟飯に放つが、ピッコロが急遽悟飯の前に立ちはだかり攻撃をモロに喰らいます。
ピッコロは「きさまといた数ヶ月悪くなかったぜ。死ぬなよ悟飯。」と涙ながらに言い残し亡くなります。
怒りのパワーに目覚めた悟飯は魔閃光を放つが、ナッパに跳ね除けられてしまいます。
悟飯は逃げる力も無くなってしまい、ナッパに体ごと踏み潰され窒息死します。
ベジータとナッパは本格的に地球を侵略し次から次へと破壊して回ります。
地球側も軍を出動させるものの全滅させられ、すっかり抵抗する者はいなくなります。
それまで動向を隠れて見ていたヤジロベーは剣でベジータの尻尾と背中を斬りつけます。
ダメージは与えたもののベジータの怒りを買う結果となり返り討ちに遭います。
ヤジロベー死亡。
地球はベジータとナッパの支配下に置かれてしまいます。
さらにベジータは宇宙も支配する野心を抱きフリーザを倒そうとします。
さすがにフリーザは段違いの強さで全く太刀打ちできません。
ナッパはフリーザのアイビームであっけなく消されてしまいます。
ベジータは瀕死の重傷を負いながらも戦うが最後に心臓を貫かれ死んでしまいます。
こうしてフリーザは全宇宙の支配者となりました。
----------------完----------------
こんな展開は想像しただけでも怖ろしいです。
ドラゴンボールがどれほど悟空達の運命を救ったかが分かりますね。
今回「もしもドラゴンボールで誰も生き返れなかったとしたら」と仮定してストーリーを作ってみました。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。