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5歳からの性教育のメリット
こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。
こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回のテーマは「5歳からの性教育」です。
近年は「幼少期からの性教育」「世界のスタンダードは5歳からの性教育」など、テレビなどのメディアでもその重要性が積極的に伝えられるようになりました。でも実際には「性教育を幼少期の子供に教えるってどうなの、、、? 」と不安や疑問を持つ方も少なくないかと思います。今回はそんな方に向けて早くから性教育をするメリットをお伝えできればと思います。
どうして5歳?
これまでのREADY BOXのブログでも触れてきたユネスコが刊行する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」。
この対象年齢は、5~18歳と記載されており、世界基準でも5歳からスタートするのは自然なことだと分かります。
日本では5歳というとちょうど幼稚園の年長さんで、小学校入学前。小学校からは学級委員など役割が与えられ、体育会、学芸会など様々な行事も活発になり、1つのコミュニティーの中で様々な人と積極的に関わることが必要となってきます。
そういった身体的、言語的コミュニケーションが増える時期だからこそ、「自分も相手も大切にする」ことを伝える、つまり性教育の最も基礎となる部分を伝えるのに適した時期なのです。ちなみに、5歳というのはあくまでスタンダードですので、性教育がもっと進んでいる国だと0歳から性教育がスタートこともあります。
「性教育」ってセックスを教えること??
「自分も相手も大切にする」ことが「性教育の基礎」ってどういうこと? と疑問に思われた方もいるかもしれません。
性教育と聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?
「避妊」「性行為」「第二成長」「性病」などでしょうか。確かにそれも大切な性教育の一部です。ですが、こういったキーワードは学習過程のかなり後の方に出てくるものです。
例えば「数学」という教科を学ぶにはまず「足し算・引き算」を習い、その次に「掛け算・割り算」、そし一次関数・・・と徐々に難しくなっていきますよね。性教育も同じです。最初に基礎となる学習があって初めて、その後の内容が身につきやすくなるのです。日本ではこの基礎がおろそかにされがちなので、性教育と聞くといきなり「性行為」のようなイメージが湧いてしまうのかもしれません。
性教育の基礎はどんなもの?
では、性教育の基礎はどのようなものでしょうか。前述した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の「価値観、セクシュアリティ」の章の5歳〜8歳の学習目標を少しみてみましょう。
学習者ができるようになることとして定める欄には「個人、仲間、家族、コミュニティ、それぞれが異なった価値観をもちうることを認識する」「他者がもっている価値観を共有する」などがあげられています。いきなりセクシュアリティについて解説するわけではなく、その基礎である「価値観の違い」といった部分からアプローチしていることが分かります。
振り返ってみると、私たち大人は「人と自分は違う価値観をもっている」という、一見当たり前のように思えることでも、実は学校では学んでこなかったのではないでしょうか。
もちろん道徳の授業や校外学習などそういった要素がないわけではないのですが、どうしても同じ地域の同じような子供たちだけで学校生活を送っていると価値観の違いが明るみに出ることも少なく、社会人になってから周りの多様性に気づく、というケースもよくあるのではないでしょうか。
もし小学生の時点で「人と自分は違う価値観をもっている」ということをしっかり学んでいれば、ゆくゆくは性行為について学んだ時に「相手が嫌だという行為はしない」「性行為が好きな人もいれば嫌いな人もいる」「子供が欲しい人もいれば、欲しいと思わない人もいる」など価値観の違いから発生するさまざまな違いを当たり前に想像することができるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?性教育について悩む保護者の皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
【この記事を書いた人】
・三上ゆき(READYBOX副代表・ライター)
2018年新卒で㈱LITALICOに入社し、発達障害をもったお子様の授業プランニングなどを担当。その後転職し、㈱リクルートにて法人営業を3年間担当。現在はフリーランスとしてNPOでの広報、ライターなどの活動している。