絶対に病院を受診するべき3つの腰痛の症状
絶対に病院を受診するべき腰痛の症状
こんにちは、整形外科専門医のJUNです。腰痛は多くの人が経験する症状ですが、特定の症状が現れた場合は、ただちに医師の診察を受けることが重要です。今日は、絶対に病院を受診するべき腰痛の3つの症状について解説します。
私も日々整形外科疾患を外来で診察していますが、
これから症状が出現しているのに、受診が遅れて、なかなか治らないことがありました。ぜひ今回の記事を読まれて頭の片隅にでもおいてくだされば幸いです!
1. 下肢の神経症状や麻痺
症状の概要:
足や脚にしびれや痛みが走る
筋力の低下や足の動きに異常を感じる
突然の足の麻痺や感覚が鈍くなる
なぜ危険か: 下肢に神経症状や麻痺が現れる場合、腰部の神経が圧迫されている可能性があります。特に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因となることが多く、早期に治療しないと症状が悪化する恐れがあります。神経の圧迫が長時間続くと、永久的な神経損傷や麻痺が残る可能性もあるため、迅速な対応が必要です。
2. 圧迫骨折や動けないほどの激しい痛み
症状の概要:
立ち上がることができないほどの激しい腰痛
転倒や外傷後に腰痛が悪化
背中や腰に強い圧迫感や激痛を感じる
なぜ危険か: 特に高齢者や骨粗鬆症のリスクがある人は、圧迫骨折の可能性があります。圧迫骨折は背骨の骨が潰れてしまう状態で、適切な治療が行われないと骨がさらに潰れ、神経に障害を引き起こすことがあります。転倒や事故の後に動けないほどの痛みがある場合は、直ちに医療機関を受診することが重要です。
3. 便がしにくい、おしっこが出ない
症状の概要:
便秘や排尿困難が急に始まる
尿失禁や尿が全く出なくなる
排便や排尿時に強い痛みを感じる
なぜ危険か: これらの症状は馬尾症候群の可能性があります。馬尾症候群は、脊柱管内の神経束が圧迫されることで発生し、緊急手術が必要となる重篤な状態です。放置すると、永久的な排尿・排便障害や下肢の麻痺が残る可能性があるため、直ちに病院で診察を受けることが不可欠です。
まとめ
腰痛は多くの人が経験しますが、特定の症状が現れた場合は、自己判断せずにすぐに病院を受診することが大切です。特に、下肢の神経症状や麻痺、圧迫骨折や動けないほどの激しい痛み、便秘や排尿困難といった症状がある場合は、重大な疾患が原因である可能性が高いです。
健康は何よりも大切です。症状が現れたら、早めに医師に相談し、適切な治療を受けるようにしてください。
ご質問やコメントがありましたら、どうぞお気軽にお寄せください。また、次回のブログ記事もお楽しみに!