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税務署のウラ話4『ホス狂いの税務職員』
公務員は、不祥事を起こせば真っ先に報道される。
世間の目は、公務員に対して厳しい。
しかし毎日どこかで公務員の不祥事は起きている。
公務中、公務以外でも我々公務員は24時間、気を張っていなければいけない。
最近、女性税務職員が兼業で風俗で働き、懲戒処分を受けるということが立て続けにあった。
ホストに狂って、お金がなくなり、風俗で働くようになったという。
バレないと思ったという。
バレないというのは、店の経営者がちゃんと法定調書を税務署に提出しないだろうから、足がつかないと思ったのだという。
法定調書というのは、サラリーマンの源泉徴収票等のことである。
風俗の経営者も、風俗嬢の誰にいくら払ったか税務署に報告しなければいけない。
その報告をどうせまともにしないだろうから、自分が働いていることがバレないはずだと思ったのである。
考えてみれば、この女性職員も悪質である。
あえて税務署に法定調書の提出をしないようなところを選んで、働いていたのである。
世の中には、ルールにあまり従わない業種もある。
この女性職員は税務署で得た知識を悪用したともいえる。
一方で、この女性職員は、ホスト狂いならざるをえない程、ストレスがたまっていたともいえる。
最初は、安い料金で飲ませてくれるが、2回目以降は普通に高くなる。
気に入ったホストがいれば、恋人商法みたいな方法で、そのホストからお金を借りた形にして、どんどんはまっていったのだろう。
ホストにしてみれば、赤子の手をひねるようなものだったのかもしれない。
相手が公務員だとわかれば、取りっぱぐれがないので、いくらでも飲ませるだろう。
こうして風俗勤務が始まったものと推測される。
一度こうした「沼」にはまったら、なかなか抜け出せない。
僕はやはり、始めが肝心だと思う。
薬物や借金や反社会勢力との付き合い等、一度足を踏み入れたら、なかなか抜け出せない。
脳科学的には、脳は一度覚えた快楽を忘れられず、いくら本人が止めたいと思っても、脳が止めさせてくれないそうだ。
快楽を欲する脳に、身体がハイジャックされた状態といえる。
僕は、この女性職員の非行を聞いた時、この人はどんな生い立ちで、どんな仕事ぶりだったのだろうかと考えた。
とても他人事とは思えないのだ。
僕は、男で風俗で働くことはないが。
その女性職員は、もしかしたら自己肯定感が低かったのかもしれない。
自己肯定感・・・今の自分のままで良いと思えること
社会もそんな自分を受け入れてくれていると思えること
援助交際に走る子は、自己肯定感が低い子が多いという。
相手が自分を必要としてくれていると思うと、満足感が得られる。
お金だけが目的でやっている子ばかりではないのだ。
この女性職員の場合も、最終的には風俗で働くようになるのだが、きっかけは寂しさや自己肯定感の低さが原因なのではないのだろうか?
過去に男性にほめられたり、優しくされた経験がなければ、ホストに心を奪われてしまう気持ちはわからなくはない。
公務員といえども、若い頃の給料は安い。
ホストに通うようになれば、すぐにお金はつきるだろう。
知識も経験もそれ程なければ、ホストのはまるのも考えられないことはない。
恐らくこの子は、最後の方は勤務時間中も仕事にはならなかっただろう。
ホストと風俗と借金で、頭の中はそれでいっぱいになるだろう。
とても、まともに仕事ができる状態ではなかったと推測される。
では、次回~