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「普通」ってなんだ?

こんばんは、りんです。
昨晩、彼としっかりと話ができたので、今日も今日とて備忘録として書き残します。

結論から言うと、私はまだ帰らずとりあえずは様子見として、引き続き二人で頑張ってみることにしました。
※前回のリンク念の為貼っておきます。もしご興味あればご覧ください!


まずは今週、二人で病院に行ってみることにします。二人以外の第三者視点、とりわけ専門医のお力を借りることにしました。
また日常生活や休みの日の過ごし方にも工夫を加えてみます(後ほど詳しく書きます)。

もしも、やるだけやってできること全部やり尽くして、それでも変わらないようであれば…その時はまた考えます。最悪のケースはさようならですが、正直それは私も苦しい。今はまだ始まったばかりで判断が早すぎるなと思いこの結論に至りました。私自身納得しています。

では昨日の夜の話から。


昨日、夜21時頃から話し合いを開始し、寝たのは3時頃だった。とにかくとことん話し合った。順を追って一つずつ、冷静に話し合いができた。

まずあのSNS全ブロックについて、あれは私だけをブロックしたのではなく全てのSNSをアカウントごと削除したとのことだった。消した理由を聞くと、手持ち無沙汰でなんとなく携帯をいじってると、嫌なものが目に入って(Xでの論争とか)暗い気持ちになるから、もういっそ全部消してしまえ!となったそう。気持ちはわからなくもない。それはそれで良いとは思うが、だからといって私に対しての一方的な無視はもう二度としないでと念押しした。もしまたするなら問答無用で千葉に帰る、脅しじゃないよ、と伝えてその話は終わった。

彼は、全体的にかなり反省していた様子だった。こんなにまともに話ができたのはここに来て初めてだった。
noteには彼の酷い部分ばかり書いているので信じられないとはとは思うが、彼はとても優しい人間だ。ただ、とても不器用で、生きづらそうで、いつも苦しそうだ。そもそもこの状況は、彼が悪いのではないと思った。もちろん彼自身が「やる気」にならなくては元も子もないし、そのまま諦めて放置してしまっていたのは良くない。でも、悪いのは発達障害だ。彼に非はない。私は根本的に誤解をしていた。本人が誰よりもそれに苦しめられてる、見ていてそう感じた。彼は逃げてもいるが、逃げながらでもずっと戦っている。
それに、私はどうしたってやっぱり彼が好きだし支えたいと思えてしまう。そのくらい魅力的な人なのだ。

少し話が逸れるが、私は結果主義じゃない、過程主義だ。
彼の中では少しずつ前に進んでいる。最初の頃はもっと酷かった。ちょっと前と比較してもだいぶ変わった。偉そうな言い方になってしまうが、彼なりに頑張っているんだと感じる。だからこそ私もこういう場で情報収集しているし、少しでも協力したいと思わせられる。大事なのは姿勢だ。私は「普通」や「満点」を求めていない。定型発達に無理矢理沿わせたいわけじゃない。ただ、荒れ狂わないでコミュニケーションが取りたいのだ。それだけだ(それだけ、がかなり難しい…)。そのゴール地点は今一度心に留めなければいけないと思った。

昨日の彼には「精一杯頑張りたい」という誠意を感じた。彼は嘘はつかない、というか、つけない。そこまでの意気込みを示されて許せない理由がなかった。

昨日の彼の発言はこう。
・悪いところがあったら全部教えて欲しい
・今まで他人から何を言われて聞く耳を持たなかったけど、りんに言われるならちゃんと聞きたい
・見捨てないでいてくれたこの恩は、絶対に仇で返さない
・長く時間がかかったとしても今日の気持ちはずっと忘れないと約束する
・りんが「もうだめだ」と思ったら見切りをつけていい。その時は俺がここを出ていくからここで暮らしていい。



一方で、現状彼の問題点はここだ。
・感情(特に怒り)のコントロールができない
・自分の気持ちがわからない。ただ、ひと暴れした後に気持ちが整理される。落ち着くとだんだん自分の気持ちがわかってくる(でもその時には私はもう気が滅入ってしまっていたりする)
・衝動的に目の前のことに飛びつく(発言・行動どちらも。なので後先考えずその時の感情だけで言葉を発したり行動をする)
・他人の気持ちがわからない


ここまで整理して、彼に必要なことを考えてみた。きっと彼には自分と向き合う時間が必要だ。自己理解ができるようになることが、他の項目にも共通して改善につながるのではと考えた。

彼は常に何かをしている。頭と体は1日中フル稼働だ。ずっとアンテナを外に向けている。だから自分について考える時間がない。だから、1日の中で少しでいいから自分にアンテナを向けるきっかけや時間が必要だと思った。

先日別の媒体のコメントでこのようなことを教えていただいた。
「僕もASDで、昔は衝動性もあったけど、《瞑想》をするようになってからコントロールできるようになりました」

なるほどと思った。これ、試してみたい。
じっとしていられない彼にとって瞑想はハードルが高すぎるので、まずすぐできることとしては、毎日一緒に夜ご飯を食べる時に、今日はどんな1日だったか、人に何かをされて(or言われて)どんな気持ちになって、どうしたか、とかの会話をしようかなと思う。もし衝動的に動いてしまったなら、じゃあ今考えると本当はどうしたかったかを考えてもらうとか。日頃から自分の気持ちを拾い上げる時間を作って、言語化する訓練をしていこうと思う。

あとは娯楽を増やそう。ギャンブルやオンラインゲー厶はだめ。怒りの感情が出やすいし、中毒性がある。
もっと自然に触れるとか、感性を動かされるような心が穏やかになる娯楽だ。彼に何をしてる時が一番心が落ち着くかを尋ねると「仕事をしてる時」、あと「りんと一緒にいる時」と答えてくれた。
例えば彼も私も絵が好きだから美術館へ行くのもあり。彼の方から「一緒に美術館に行ってみたい」と言ってくれた。晴れた日は公園へ行ってお散歩やキャッチボールをしたり、お弁当持ってピクニックも良い。なんならベンチでおしゃべりしてるだけでも良い。よく金曜日に二人でレイトショーにも行くが、それも続けていけたらいいなと思う。全部「いいねいいね」と言ってくれた。これを一時的な話に終わらせず、途中で投げ出さず、習慣になるまでは継続していかなければならない。

正直今回はかなりショックなことが多かった。でも私がクヨクヨしてても仕方がないのだ。状況が良くなるわけではない。彼を一方的に責めるのも違う。
私を責める彼の言葉は、衝動的に(思ってもないのに)言ってしまったこともあるらしい。ならばそれはもう許すしかない。失敗をいつまでも責め続けるのは意味がない。「許す」がないと進めないことは、過去の経験からわかっている。これからどう生きるか、それが大事だ。だから前を向かなきゃ、未来の話をしなきゃ。

昨日はあれだけ泣いていた私だが、今はなんだかとても清々しい気持ちで彼の寝顔もより一層愛おしく感じる。もう彼に何か言いたいことはない。

そんなこんなで、また半歩前進した私達でした。
また書きます。おやすみなさい。


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