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産まれた家族は選べないけどこれからは選べる、選んで良い

こんにちは、りんです。

家族の話の記事を書き上げる前ではありますが、昨晩突然母親から連絡が来たのでそのことを書きたいと思います。

※書き途中の記事はこちらから①〜③
(④は作成中です)


連絡が来たきっかけは、以前住んでいたアパートの不動産会社だった。

私は、今回遠方に引っ越したことも結婚したことも転職をしたことも、実は家族には伏せている。
(世間一般的にはとんだ親不孝者だと思う)

母親と姉からとにかく逃げたいという気持ち、居場所を知られたくないという気持ち(母親は突撃訪問もやりかねない…)、何なら警察署に届け出て現住所を非公開にする手続きまで検討していた。

義両親には簡単に事情は話している。結婚の挨拶の際、両家顔合わせの場を設けられないことへのお詫びをしたところ「そんなこと全然気にしないでいいのよ」と快く受け入れてくれた。とても優しく暖かい、私の大切な新しい家族だ。
母親に教えなかったのは、その大切な新しい家族とも揉める可能性もあるかもしれないとも考えたから。母親が、夫や義両親に突っかかってくるのが目に浮かんでしまった。

そんな中、不動産会社が引っ越し後の確認連絡をなんと母親宛へ入れてしまったのだ。

というのも今住んでいる古民家は電波が入りづらく、たまに着信が入らないことがある。私にかけても折り返しがなかったため緊急連絡先の母親へ電話をしたというのだ。正直その前にメールやSMSで連絡してほしかったが、私も先手を打って先に話しておくべきだった。

母親は当然、噴火した。
「引っ越したってどういうこと?」「なぜ言わないの?」「いつまで反抗期やるつもり?」の嵐。
そこからはもう揉めに揉めた。

母親の主張はこう。
・いつまで意地張ってるの?
・いつまで反抗期なの?
・前はこう言ってたけど本当はこう思ってるんでしょ?
・りんがこう言ってたこと、私(母親)は絶対にりんはそんなこと思ってないと思う
(なぜ私でもないのに「絶対」などと言えるのだろうか…?理解に苦しむ…)
・りんは何もわかっていない
・りんは問題をすり替えている、本当はこれが嫌なんでしょ?(→それも全くの的外れである…)
・人の意見に聞く耳持たないのは子供だ
・いい加減成長しなさい

書き並べるとよくわかるが、母親はとにかく自分が優位に立ち上がる発言が多く(親だから仕方ない…?)、対等な立場で話ができない。
とにかく自己主張の押し売り発言が多い。

つい「人の意見に聞く耳を持たないのはどっちだ!」と言いたくなってしまう…。

「私はこう思う!だからあなたも、口ではそう言ってるけど本当はこう思っているはず!」…という具合になってしまう。

これは昔からそうで、なぜか母親は私の主張を自分の感情や都合で、勝手に解釈を捻じ曲げることが本当に多い。そのままストレートに聞き入れてもらうのがなかなかどうも難しい。もう今となっては諦めてしまっている。

母親の超ポジティブ思考のせいだろうか?
即時変換されることもあれば時間が経つにつれ母親の中でだんだんと変換されてしまうことが本当に多い。今回の主張もそれが目立っていた。

きっと母親は寂しいのだと思う。
自分の元から離れたがる娘を、認めたくないという気持ちもあるのだと思う。

でも私にとってはそれがとても居心地が悪い。
いや居心地が悪いなんて可愛いものではない、ここまでくるともう嫌いな存在になってしまう。この1年はまた全く連絡を取っていなかったが、とても穏やな日々を過ごせていた。

話せば話すほど、まともに話ができないと感じ、うんざりしてため息が出てしまう。
私はあと少しで29歳なのに、母親とこんな会話をしていることがなんだかとても恥ずかしくなってしまった。

家族ってなんなのだろう?

昨晩、自分の気持ちを整理したくて大きな白い紙にとにかく感情を書き出して整理してみた。時間をかけて、じっくりと考えてみた。

家族といえどもそれぞれ人間で、どちらが間違っているとかはない。人の数だけ考えがある。きっと母親なりの考えもあるのだろう。もちろんそれも尊重したい。 

だからもし意見が合わなくても「そんな考えがあってもいいね」で済むのでは、満足しないのだろうか。
母親はそれができない。自分の意見に賛同しない者にはヒステリックに同意を求める。
そんな人から「家族なんだから絶対一緒にいなきゃだめ!本当は離れたくないんでしょ?」と言われるのはただただしんどい。

夫と出会って知ったことがある。
今後夫の嫌いなところや価値感が合わない部分がたくさん増えても、だからといって離れるという話にはならない。
でもそれはきっと、夫は自分で選んだ家族だからそう言えるのだ。

母親も私のことを自分で選んだからそう言えるのだろうか。自分で産みたいと決意し、お腹を痛めて産んだ娘だからそう言えるのかもなとも考えた。

だが子供からしたら、
産みの親や姉妹は選べない。

もはや私にとって2人は、一緒にいて心地良くもなければ落ち着く存在でもない。気疲れするし、関わるたびにとても嫌な気持ちになってしまう。過去の出来事と今の姿をみて、その積み重ねでここまで嫌いな存在となってしまった。修復するには相当な時間がかかるところまで来てしまった。
やはり何度考えても、過去の出来事がどうしても今につながってしまっているのだと思う。こんなに歳月が経っても、きっと私は心の底では母親と姉のことをどこか軽蔑してしまっている。仮に過去を除いたとしても、今のこの態度や性格的な部分はもうこの年齢なら変わらないだろうから、やはり嫌悪感はずっと感じてしまうのだ。

だから私は「家族だから必ず一緒にいなければならない」とは思わない。それが離れちゃいけない理由にはならないと思う。

これが私の家族論だ。

家族と言えど他人。価値感や考えが合わないのは当然だ。押し付けるものではない。
家族の存在が、どうしたって自分を傷つける存在や嫌な気持ちにさせる存在になってしまうのであれば、離れていいのだと思う。

世間ではこれが、親不孝者で薄情者と言われるかもそれない。もちろん、私と対極の「家族は一緒にいるべき」というのも素敵な家族論だとも思う。
もちろんその「離れる・離れない」2つだけの分類ではない。
世界中の家族でその家族なりの出来事や思いがある。十人十色だ、それぞれが出した答ええで生きていくべきだ。

私ももしかすると、数年後子供ができたら考えも変わるのかもしれない。子供を母親に会わせたくなるのかもしれない。

将来のことは誰にもわからない。

母親と姉から「りんはそれでいいわけ?将来後悔しても知らないよ」と何度も言われた。

しかしだからといって未来の話から逆算して、今の気持ちに蓋をしたり、したくもない行動を取るのも違う。

そして私は、家族と一生縁を切りたい、死んでも葬式に行くもんか!と言ってるのではない。私はずっと「今」の話をしている。

何事も「今このとき」の感情で選んでいいのだと思う。

これだけ目一杯考えて考えて、自分で出した答えだから後悔することはないだろう。



そんなこんなで、とりあえず母親とは話がついた。

上記の内容を、伝わるまで何度も何度も話した(こちらの意見を捻じ曲げられるので本当に苦戦した…)。

言いたいこと、今の感情や考えをすべて吐ききった。無理に分かり合えなくてもいい、お互いに伝え合ったことに意味があると思う。

結局、結婚したことも言わなかった。

なぜなら「誰かにそそのかされてるの?」「誰かに言わされてるの?」と返って来るからだ(過去経験あり…)。
こんなに一生懸命伝えた私の考えが、誰かにそそのかされていると思われたらたまったもんじゃない。

ちなみに夫は私に、特に何も言わない。
「りんはただ自分の正直な気持ちに従えば良いよ。いざとなったら俺が出るから言ってね」とだけ言ってくれた。そういう、ポツリと一言で安心させてくれるところが好きだ。

噴火が収まったので、とりあえず無期限でまた連絡は取らない生活が続く。ひとまず安心だ。

本音を言うとまたいつか会えるといいなとは思う。が、まだまだ先の話だろうな。
その日が来るまで、気長にのんびり幸せに過ごそうと思います。

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