【注意!】人は非合理的な行動をとる。大ベストセラー「影響力の武器」が教える一貫性の罠
人は「一貫性」を守るために自分の利益と明らかに反した行動をとります。
この記事は下記の本からの一つのトピックを抜き出して自分なりに解釈してお届けしています。
自分の利益と明らかに反した行動を取る
例えば、人が大勢いるビーチで置き引きをする実験をしました。
ある研究者がビーチで荷物を置いたまま海に行き、別の研究者が荷物を置き引きします。
この場合、置き引き犯を捕まえたのは20人中4人で、ほとんどの人は見て見ぬ振りをしました。
変な問題に巻き込まれるとめんどくさいというのが本音でしょう。
次に一つだけ条件を変えて同じ実験をします。
それは、海に行く前に「この荷物を少しの間だけ見てもらえませんか?」と声をかけると20人中20人が置き引き犯を捕まえたそうです。
つまり、変な問題に、積極的に巻き込まれにいきました。
自分の利益と反した行動を「荷物を見ておいて欲しいと頼まれた」ということを守るために行動するのが人間です。
考えた結果不快だからという理由で考えるのを避ける
この一貫性の恐ろしいところは、いくら人から「それは間違ってる」と説得されても行動を変えるのは難しいということです。
本書では、「超越瞑想入門講座」という非科学的で詐欺ぽい感じの講座の話が登場します。
この講座に大学の教授が参加し、この講座の話に割って入りこの講座が如何に非科学的なのかを論理的に説明したところ、この講座の追加講座のための75ドルを払う人で列を作ったそうです。
つまり、この講座がおかしいことを論理的で科学的に説明されたことによってなおさらこの講座に対してお金を払う人が増えてしまったのです。
この75ドルを払った人にインタビューすると、この講座がデタラメなことを理解した上でお金を払ったそうです。
自分の抱えてる問題がこの講座では解決できないことを認めたくない、考えると不快という理由で75ドルを支払ってしまったのです。
身を守る方法
本書では「一貫性の罠」にハマっていることに気づくことがおすすめされています。
ここでデタラメな講座に出た後に、自分で調べて本当に正しいのか別の角度から調べる。などの対策が考えられます。
また、一貫性を守るための行動をするのではなく「考えを変える勇気」も必要だと思います。
セミナーの初回費用を払ってしまっても、自分のためにならないと思ったら次回は支払わずに辞める。
わざわざ買い物にきても、欲しいものがなければ何も買わずに帰ってもいいのです。
そういう勇気を持つことが大事です。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございました!
皆さんが人に騙されないことを祈っています。
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