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他の速読とは違う、ささやかな5つの実績 [速読について考えたこと(2)]

2005年に小さな小さな速読講座をスタートしました。何も実績のないところから、本当に何もなかったと、時々振り返ります。
ささやかなものかもしれないけれど、少しの実績みたいなものもできたな、と感じることもあります。そして、その実績は、他の速読教室などとは、全く違うものとなっているようです。
代表的な「他の速読とは違う実績」を、5つにまとめてみました。
 
 
 
【1】受講生1,000人の声、データを集めることができた
 
講座をスタートして、一番最初に目標としたものが、「受講生1,000人の声」を集めるということでした。速読を受けたという人の声というのは、とても少なく、その現状が見えていないだろう、というのが強く考えることでした。仮に受講生の声のようなものがあったとしても、一部の特別な人の声だけなのではないかと。
 
ざっと探してもらっても、「受講生1,000人の声」、感想が載っている速読講座、教室というのは、なかなか無いと思います。
 
できるだけ多くの受講生の声を集める。そうして、自分でスタートした速読講座の実態を感じて欲しい、と考えたのです。
 
受講生の声だけでなく、どのくらい変わったかなどの数字上のデータも載せています。
自分の位置がわかり、どのくらい向上する可能性があるかなど、具体的に感じることができ、速読というものの考え方が変わってくるのではないかと思います。
 
「受講生1,000人の声」は、これまでの速読のイメージとは大きく違ったものになっていると思います。本当に、ぜひ一度読んで欲しいのです。
間違いなく、この速読講座の財産となっているものです。
 
 
 
【2】速読の本を出版することができた
 
商業出版で本を出すというのは、けっこう大変なことではないでしょうか。チャレンジした方ならわかるかもしれませんが、資金も無く、何もコネなどの無い状況では、本当に難しいのです。
幸運にも、出版社の方から声を掛けてもらい、実際に本を出すことができました。
 
最初に連絡を受けてから、「まずはこの講座を受講して欲しい」というお願いをしました。他の速読とは違うものであることを、理解してもらう必要がありました。編集者の人が、実際に講座を受けて、良いと思ってもらわなければ、良い本にはなりません。しかし、世の中に出ている速読の本で、こうしたことが行われているものがどのくらいあるのだろうか、と思ったりもしますが。
 
編集者の方には、とても熱心に仕事をしてもらいました。
こちらの要望(誇大なタイトル、宣伝文などは、やりたくない)を、受け入れてくれました。本が出たときには、大手書店でも平積みとなり、編集者の実体験のポップも書かれていました。
 
残念ながら、この本は大きく売れることはありませんでした……。しかし、振り返って考えてみると、自分の考えを本という形で、世の中に出せたということは、幸せなことだったと思います。
会社でもない、個人の力として、本を出すことが出来たというのは、大きな出来事だった、と改めて振り返るのです。
 
 
 
【3】企業研修団体で速読講座を継続して行うことができた
 
「速読」という講座が会社の研修として行われていることがどのくらいあるのか?
 
多くの方に考えて、調べて欲しいと思います。ほとんど無いのが実態です。この講座のスタート時から、「企業研修を行いたい」という目標がありました。会社で行う研修というのは、会社が大きなお金を掛けて行うものです。それに見合う内容でなければ、受け入れてもらうことはできません。他の多くの研修とも並んで比較されます。
 
幸いにも、公益財団法人日本生産性本部で、「インプット力を高める速読トレーニング講座」という名前で行うことができました。多くの方が知っている全国に名前の通った企業研修の団体です。
 
最初に、あとに担当になっている方に、速読講座を受講していただきました。
「このままで大丈夫ですね」と言っていただき、日本生産性本部で講座を行わせていただくこととなりました。このままと言っても、名称その他、コンセプトの再定義、道具の準備など、話をさせていただきながら、準備を行いました。こうした準備などは、この講座の力を上げていく大きな出来事となりました。企業研修のプロの視点から、大きく成長させていただいた、と言えます。
 
ある大手金融会社で講座を行わせていただく機会があり、継続的にかなりの人数の方に受講していただきました。募集した時点で常に2~3倍の応募があり、「抽選でやった当たって受講することができたのです」と喜んで受講してくださった声がありました。この講座のことが、受講生の方の職場で話題となり、その口コミのような形で応募しました、というケースもありました。
 
また、これも大手金融会社なのですが、2日間の全国から集まる講座をやらせていただきました。グループ学習など、これまでの速読では考えられないようなユニークなトレーニングも行ったりしました。
 
ある受講生の方に、「読むことが、仕事の中で多くの割合を占めています。速読のスキルというのは、私たちの仕事においては必須なんです」と強く言っていただきました。
 
企業研修というのは、実現するには難しいハードルがあるのですが、実際に受講された方からの評価というのは、とても高いものがあり、担当者からも「この速読講座の実績は凄いですよ」と言っていただいたりもしました。企業研修で十分に受け入れていただく内容の速読講座という大きな自信となったものです。
 
 
 
【4】商工会議所などでの2時間の講座を行うことができた
 
企業研修とはやや違う形になりますが、出張講座の中で、商工会議所、商工会議所青年部といったところでの、研修を複数やらせていただいた、というのも大きな経験でした。
 
こうした団体では、常に勉強会のようなものが行われています。一般の仕事の終わったあとの時間、1~2時間ほどの勉強会があり、その後に、交流を兼ねての懇親会があるというのが一般的です。短い時間です。私のこの講座に関しての考え方は、「体験授業はやらない、短い時間でも完結し、結果を出す」というものです。詳細な準備を行い、無駄の無い授業を行うことも、大切なことです。幸いにも、こうした団体の方は、テキパキと準備の手伝いを行ってくださいます。
 
速読の講座を行うというのは、担当者の興味という部分が多かったのですが、それだけでなく、「話を聞くだけでなく実践のワークのあること」「興味を持つ方が圧倒的に多い」という理由があるようでした。実際に、他の講座を行った研修会よりも、参加者が多く人気がありました、という話をしていただくことが多かったでした。
 
商工会議所、商工会議所青年部の研修担当の皆さんには、ぜひ、この速読講座というものを検討していただけたら、と思います。とにかく、「面白かった」という声が多くでることは間違いありません。
 
 
 
【5】著名漫画家の作品に1話まるまる登場した
 
この速読講座は、私個人が行っているだけの超弱小の団体です。メディアに登場することなどは、ほとんどありません。何しろ、東京などの大都市をベースとしていませんので、取材というのも、難しいでしょう。
 
しかし、冗談のような形でメディアに登場していました。
 
ある著名な漫画があるのですが、その漫画の話として、1話まるまる、この速読講座の受講体験が描かれていました。覆面取材のような形で、許可などの話があったわけではないので、速読講座の名前などは出ていません。しかし、この漫画を読んで、いろいろと調べて「ここしかないだろう」ということで、受講に来てくださった方が何人かいました。
 
覆面取材なわけですから、利害関係があるわけではありません。そのまま(とはいえ、わからないようにカモフラージュされていますが)成果があったか、無かったか、が描かれています。リアルな体験記と言えるのかもしれません。
 
この漫画本は、今でも新刊で売られており(電子書籍もあり)、人気も高いようです。
半分笑い話ですが、漫画に登場する速読講座というのは、他にはほとんど無いのでは、と思います。
 
 
 
 ※ ※ ※
 
まだまだ、他の速読とは違う実績というのはあるのですが、とりあえず、代表的な5つをピックアップしてみました。いかがでしたでしょうか?
その他としては(実は一番だったりしますが)、「出張・遠征を行うことができた」というのが大きいです。
 
速読というところの多くは、教室が中心です。教室というのは、受講生の方に、その場所に来てもらうというもので、ある意味での狭い視野となってしまうものです。受講生の方自体が限定されてしまいます。。
 
速読メソッドというものに完成形は無いと考えます。対象となる人はそれぞれ違うからです。読書に完成形が無いのと同じです。年齢、仕事、目的、状況など、いろいろな対象としての講座を行うことで、速読メソッドは成長していきます。出張して団体での講座を行うことは、講座自身の視野を広げてくれる大きな機会でもあるのです。
 
そして何よりも、その地方で飲む酒と肴の美味しいこと。
現在の社会的な状況は、まだまだ出張して全国で講座を行うというものとはなっていませんが、いずれまた、速読講座の旅を行っていけたらと思っております。特に、長崎、宮崎、名古屋など、また行きたいです。

・リーディングフィールズ基本の速読講座
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