見出し画像

私たちは重要な情報しか認識できない


 私たちは、重要性が高い情報しか認識することはできません。
 これは、脳には情報を重要度で振り分けるフィルターシステムがあることが原因で、RASと呼ばれています。
 RASは重要度の低い情報を切り捨てます。

 1)RASと重要度

 
 私たちはRASが無ければ生きていけません。
 例えば、友人と会話をしている時、RASが無ければ、私たちは、雑音や椅子の感触など、様々なノイズに惑わされてしまいます。
 これでは、とても友人との会話に集中することはできません。
 
 RASが重要度の低い情報を切り捨ててくれるおかげで、私たちは重要度の高い事柄に集中することができるのです。
 
 で、この重要度ですが、基本的に情動で決定されます。
 例えば、あなたの過去のトラウマ、好きなもの、大切にしていることは、どれも強い情動が関わっているはずです。
 逆に、どうでも良いとあなたが認識しているものは、思い出してみても何も情動は湧いてこないでしょう。
 
 一説によれば、私たちが食に強い関心を持つのは、飢餓に苦しんできた祖先の情動を遺伝子が覚えているからとも云われています。

 2)重要度とは、どれだけダイレクトに命に関わっているかが決定する


 で、この事実を更に突き詰めると、私たちの命に関わっている事柄の方が、より重要度が高いことが分かります。
 
 食が私たちに取って重要度が高いのは、食わないと死ぬからです。
 
 それと同じで、プロの作家とアマチュアの作家では、プロの方が小説の重要度は高いです。
 何故なら、彼らは書くことで生活している人間だからです。
 故に、例外を除き、プロの小説家とアマチュアの作家では、プロの作家の方が格段に小説を書くスキルが上です。
 
 では、何故重要度が高いと、スキルが上がるのかと言えば、良く見えるからです。
 
 プロとアマチュアの作家を例に挙げて説明します。

 ある日、アマチュア作家がプロみたいに面白い小説を書きたいと思います。
 しかし、書けませんでした。
 アマチュア作家にとって、面白い小説を書くことは死活問題ではなく、重要度が低かったからです。
 
 重要度が低い情報は、RASによって切り捨てられてしまいます。
 だから、アマチュア作家には面白い小説の書き方が分からなかったのです。
 
 けれど、プロは違います。
 プロにとって、面白い小説を書けるかどうかは死活問題です。
 面白い小説が書けなければ食っていけないので、必然的に面白い小説を書くための情報は重要度の高い情報となって、沢山プロの耳に入ってきます。
 
 だから、もしあなたに、何か上手くなりたいもの、なりたい職業があるとすれば、最初からプロになってしまうのが一番賢い選択だと云えます。
 
 プロになってしまえば、そのスキルの上達は必須問題です。
 プロとして生き残るために、死に物狂いで上手くなるしかありませんので、成長力は段違いになるに違いありません。
 
 でも、それはとても難しいことです。

 だから、イメージの世界でだけなっちゃいましょう。
 もうプロになっている自分をイメージするのです。

 3)全てはリアリティーが決定する
 

 これをビジュアライゼーションと言います。
 ビジュアライゼーションとは、自分が望む未来を想像の中で視覚化することにより、現実に引き寄せることを言います。
 
 理想の未来をイメージすることで、実際に現実化する。
 これは、この世界における大前提です。
 
 何故なら、脳にとっては現実もイメージも同じものだからです。
 あなたが現実だと認識している世界も、感覚器官から得た情報を元に、脳が構築したバーチャルな世界に過ぎません。

 全てはバーチャルで、何も確かなものはありません。
 しかし、だからこそ、脳はリアリティーがある世界を現実だと判断します。

 私たちが映画や小説に涙を流すほど感情移入できる理由は、そこにあります。
 映画や小説にリアリティーがあるからこそ、脳は現実だと誤解して、強く感情を揺さぶられるのです。
 
 だから、たとえイメージでしかなくとも、そのイメージに強いリアリティーが抱けるのなら、脳にとっては現実になります。
 すると、脳の中ではプロになっている自分がいるのに、現実の世界ではプロになっていないという矛盾が発生します
 脳はその矛盾が耐えきれず、全力でプロになるための道を探し始めるのです。
 
 すると、プロとして必要なスキルや知識の重要性が上がるので、今までRASによって切り捨てられてきた情報が、どんどん耳に入ってくるようになります。
 
 そうして、現実の世界がイメージの世界に追い付いてくるのです。
 これが、現代の科学に則った夢の叶え方です。
 
 イメージと聞くと、苦手意識を抱く人もいるかもしれません。
 でも、本来人は無意識に沢山イメージをしているものなのです。
 私たちは、そのイメージを無意識から取り出してやるだけで良い。
 
 詳しい情報は私の書いた別の記事。
 【現代気功とビジュアライゼーションのコツ】をご参照ください。




 4)知識でリアリティーを補強できる


 イメージはリアリティーこそが重要で、不可欠です。
 リアリティーを上げるためには、実際にその現場に行ったり、プロとして活躍している人達に会うなどの行動も、とても効果的です。

 その分野の知識を取り入れるだけでも、イメージの精度は格段に上昇します。

 例えば、あなたがYoutuberになりたかったら、動画を撮影するための機材や、編集するためのソフトを調べるだけで、イメージはどんどん具体的になっていきます。

 理想の未来をビジュアライゼーションしましょう。そして、そのための知識を頭に入れていきましょう。

 無理しない範囲で、ね。

 ビジュアライゼーションは、無理してするものでも、頑張るものでもありません。

 焦らずいきましょう!

 5)最後に

 
 以上でこの記事の内容は終わりです。
 長々とお伝えしましたが、僕が皆さんにお伝えしたいことは一つです。
 それは、どれだけダイレクトに命に関わっているかで、物事の重要性が変わるということです。
 
 私の知り合いに、小説を書くことが生きることと同義のような人間はいます。
 それだけ深く、小説が自らの命と結び付いている人間です。

 当たり前ですけど、私なんて足元にも及ばないほど面白い小説を書きます。

 だから才能というのは、それを失えば生きていけなくなるほど、重要性が高いことなんじゃないかな、と勝手に私は思っています。
 
 それは、先天的な資質のようで、実は私たちは手に入れることができます。
 その方法論がビジュアライゼーションであり、コーチングであり、認知科学であり、苫米地理論であり、そして気功です。
 
 これからもどんどん学び、そしてガンガン共有していこうと思いますので、よろしければ、スキ・フォローお願いしますね!
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?