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もやっとした心を掃除したいなと思った時に読みたい本

何か気持ちがモヤモヤする。すっきりしないなぁと思う時ってないですか?

私は以前に合気道を習っていたことがあって、その時に教えて頂いたことを今でも続けています。

それは、「プラスの気を出す」ということや、「相手の立場に立つ」、といったこと。そして、「呼吸法」などの具体的な身体的技法です。

当時、「ネガティブな言葉を使うと気が引っ込む。」「ポジティブな言葉を使うと気が出る。」といったことを教わっていて、確かに体感していたところでもあったのですが、あまり深く考えたことはありませんでした。

それが、最近この本を読んで、いろいろなことが繋がって理解できるような気がしてきました。

田坂さんの書かれた本はこれまでもいろいろと読んできましたが、精神面や心の状態にまで深く踏み込んだ本は初めてでした。

ややもするとスピリチュアルやオカルト的な内容になりそうですが、そこは田坂さんらしく、極めてロジカルに、心の状態や無意識の状態が、いかに我々の生き方や人生、そして運命を左右し得るのかということについて分かり易く書かれています。

特に、最新の量子物理学で研究されている内容なども紹介されていて、それはそれで大変興味深いものがありました。

本書で書かれている「運気を引き寄せる」ための重要なことの一つに、「ポジティブな想念」を持つこと、が紹介されています。

ただ、この「ポジティブな想念」ということを、実は我々の多くが誤解しているようなのです。

一般に「ポジティブ」というと、何か良い事を思い浮かべようと努力することのように思われると思います。

ただ、「ポジティブなこと」を思い浮かべようとすればするほど、心の中、深層意識の中にはネガティブな想念が溜まっていってしまうのだそうです。

例えば、プレゼンで「うまくしゃべらなければ」と思えば思うほど、緊張してしまって、うまくしゃべれない。みたいなことはよくあると思います。

なので、本書ではむしろ、まず先に

「ネガティブな日常言葉を使わない、「ネガティブな想念を消していく」、その次に「ポジティブな日常言葉を使う」、「ポジティブな想念を満たしていく」といったことが勧められています。

そして、そのためには

三つの感、「感嘆」、「感謝」、「感動」の言葉を使う

ということが紹介されていました。

私の中ではどれも共感できたのですが、特に「感謝」の言葉を使うということは、以前に茂木健一郎さんの本でも紹介されていたのを読んだ記憶があり、なるほどなぁと改めて思いました。

勿論これを読んですぐに何か変化が起きるというものではないかと思います。やはり習慣的なものなので、日々の蓄積がやがて表面の変化として現れてくるということなのでしょう。

ただ、日常生活の中でどのような言葉や行為に気を付ければいいのか、そのためのヒントは少なからず得られると思います。

本書に関連する本として以下もお薦めします。

茂木さんの本は、無意識に働きかける力を脳科学の面から理解するのに、「ホ・ポノポノライフ」は、田坂さんの本でも書かれている感謝の念を持つといったことや、古代から伝わる人間の叡智への理解を深めることができます。そして「シンクロニシティ」は、リーダーシップ論として、こうした深層心理面の理解を持つことが、コミュニティや組織のリーダーにとっても非常に大切なことだということに気づかせてくれると思います。



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キダッチ
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