なにをしてるんだろう
休職してある程度経つ。
診断書上では適応障害だが、CES-D検査という抑うつ状態を客観的に評価してくれる検査結果では60点満点で40点近いスコアを叩き出しており、うつ病と言えるほど日常生活にまでひどく症状は出ていないが、適応障害の他にうつがそこにまで来ている状態だった。
最初の一週間はひたすら寝てた。
今まで睡眠不足で過ごしてきたわけではないが、それほどに日常生活に対しての気力が失われていたから寝るしかなかった。
腹は減るが以前の食欲はない。
猛烈な腹の虫が治まってくれないので何かしらを口に入れて凌いでいただけに過ぎない。
本当に気力が無いと腹の虫すら消えてしまうようで、自分はここで気づけて良かったと思う。
そういうわけで抗うつ薬を処方されており、現在は動画を見て笑ったり、テレビにツッコミを入れたりする余裕が日常では生まれてきたように思える。
寝てばっかりでもなくなり、気力があれば家事をしていた。
そうしてくると、一日一日が惜しくなって暇だと思う時が増えた。
とはいえ、この休み中にも社用携帯は毎日毎日通知が入る。
電源を切ればいいのかもしれないが、上司から連絡が入る可能性がゼロではないので切ってしまうわけにもいかない。
溜まっていた通知を消化するくらいで動悸がしてしまうくらい、まだ脆い。
そもそも会社と自分が合わなかったのだ、と再度実感する。
読書はできたし、速度も以前のように勢いよく読んでいたものの、今週はそんな気力もなく、読んでみたり読まなかったり。
身体は動かせたから、動かせるだけやったから進歩はあったのかもしれないが。
その一方で、友達はせっせと働いているし、同世代の人たちも大半はきっとそうなのに、自分は一体なにをしているんだろうと虚しくなる。
ワーカホリックでもなければ恋愛でもして、家族を持って。
そんな年なのに、自分はどうだ。
無生産にゴロゴロとして、気力もなくフラフラと自室に籠もって。
仕事ばっかりで、そんな話題になると途端に弱くなって。
たまに用事があって外出しても心をどこかに置いてきたみたいに、魂が抜けているような感じで済ませて。
確実に楽しんではいるけど、傍から見るときっと楽しくないように見えてるんだろう。
希死念慮には及ばないが、何のために生きてるのか…生存価値やら存在価値を感じないし、聞かれたところで分からない。
だからどう生きればいいかも分からない。
大抵の人々は即答できないにしても、それぞれの居場所を守る為とか我が使命としているところが一つはあるはずだし、満員電車に揺られているほとんどの人は、多少かったるくてもそこそこのモチベーションで働きながら生きているはずだ。
それがポカンと消えている。
だから、分かるわけがないというのが正しいかしらん。
ただ、この世を捨てようとは思わないのでなんとなくで過ごしているような状態。
徳を積んでステージを上げてあげることによって弔うことになるのだと、説教を受けたことがここで思い出される。
…今の今まで何も積めていない現状に憂う。
積むというより今の自分は、仏前で無気力に突っ立っているだけ。
なにをしてるんだろう。
なにをしたいんだろう。
それがわかれば苦労はしないのだが。
サポートいただけたらnoteのネタとして使わせていただきます。 サポートしてくださる気持ちだけでも歓迎です!