子供や孫に伝えたい田舎のいいところ
僕の祖母の家が田舎でした。車なら10分弱、自転車なら15分くらいのところに祖母の家はありました。市街化調整区域に指定されていて、あるエリアを境に急激に田舎の風景が広がります。母方の祖母で、僕が小学生低学年くらいまでは月に数回は祖母の家に遊びに行きました。時々、同じ歳と1つ下の従兄弟も遊びにきました。
実体験を元に、子供の頃に田舎で過ごした楽しさをお伝えします。その上で、今の子供達に田舎で遊ぶ楽しさをお伝えしたいなと思います。
この楽しさを子供に伝えないのは罪です
祖母の家での時間は、とにかく楽しかった思い出ばかりです。もし都会で暮らしたことしかなく、こういう経験がないのであれば、とてももったいないことだと思います。
「遊びをゼロから考える」
都会での遊びと田舎での遊びは全く違います。用意されたおもちゃやゲームで遊ぶのではなく、「遊びを考える」という行為が身に付きます。そして広い土地で、他の人や周りを気にすることなく気兼ねなく遊ぶことができました。
木材と端材のプラレール
たくさんある事例の中から、ひとつだけ紹介します。
祖母の家の納屋には、家を建てた時の余った木材と、その端材が置いてありました。子供の頃の僕は、従兄弟とその端材を広い庭に並べてプラレールを模した遊びをよくしていました。雨が降った翌日は庭に水溜りがあり、そこに木材を渡して即席の橋です。最終的に、木材のレールでは電車は走れないので、自分たちがそこを走り回りました。端材は足をおけばぐらつき不安定で落ちます。そのレールをいかに早く回れるか従兄弟と競い、最終的には水溜りの上の橋を目を瞑って渡る、できる限り早く渡る、後ろ向きで渡る、そのスリルを楽しみました。
当時、ドリフや風雲たけし城というテレビが流行っていました。そのうち橋を渡る従兄弟にボールをぶつけて「ジブラルタル海峡ごっこ」をやり初め、わざとらしく従兄弟は水溜りに落ちてドロドロになり、大声で叫んで、みんなで大笑いしました。
子供の妄想をPDCAできる
ドラえもんじゃないですが、「あんなこといいな、できたらいいな」にチャレンジできるのが田舎のいいところです。都会では、常にご近所さんのことや、狭い家の壁や家具を気にして遊びます。親やご近所さんの目を気にして遊ぶのは、楽しくないわけではないですが、本当の楽しさと思えないです。
何もないところから遊びを作って、「1番楽しい」に向かって、何回も試行錯誤を繰り返します。その過程も楽しいし、最後ボールをぶつけて、水溜りに落ちてドロドロになるというゴールを達成した瞬間は最高に楽しいんです。誰に気兼ねすることもなく、大声で叫んで笑う!!
この成功体験は中毒性があります。大人になった今でも、祖母の家に行くとなんかワクワクします。しばらく離れると、そろそろ顔を出さないとなという感じで脳から信号が出るような気がします。ギャンブル依存症の人に近いかもしれません。
まとめ
ギャンブル依存症はダメですけど、田舎での子供の頃の遊びでの成功体験が田舎依存症を引き起こすのは別にいいと思います。子供達が、ゼロから遊びを作って、「楽しい」に向かって試行錯誤をして、最後思い切り叫んで笑う!この体験をしたことがないなら、ぜひ田舎で時間を過ごしてほしいです。
都会で仕事に明け暮れる親御さん達は、ぜひ子供達を田舎に連れて行ってあげてください。大人達が職場でPDCAするように、子供には田舎で思い切りPDCAさせてあげてください!子供の新しい一面が見れますよ♪