「ポツンと一軒家」はいわゆる田舎問題
田舎が抱える社会問題のことを皆さんはどの程度ご存知でしょうか?
なんとなく知っている、聞いたことはある、テレビでちょっと見たことあるなど、そういう声が聞こえて来そうです。最近は、学校の社会の授業でも少しだけ触れられることがあるみたいですが、でも少しだけ触れられる。その程度です。
個人的な感想ではありますが、漢字を覚える授業をやる時間があるのなら、田舎問題をもっと授業で取り上げてほしいと思います。昔から変わらず存在する漢字は、今やスマホですぐに調べられますし、覚える必要があるのかさえも僕的には疑問です。
漢字の答えは、5年後も10年後も変わりません。今覚えなくても、使いたい時にスマホで調べればいいと思います。僕もいまだに、文書を読むときは漢字を調べたりしています。それで充分に読むことができます。
でも、田舎問題は刻一刻と進行し5年前、10年前とは比べ物にならないくらい変化しています。学校では、スマホでは調べられないようなことをもっと教えていくべきだと思います。
そんなことを僕が言っても教育現場は何も変わらないので、学校では教えてくれないことを、子供たちだけでなく大人にも向けて発信したいと思います!!
大人が学んで、子供に伝える。それが第一歩です。
一歩踏み出すために、まずは大人が学びましょう!!
「ポツンと一軒家」は裏を返せば田舎問題
軽トラしか通れないような細い山道を数十分かけて走った先に佇むポツンと一軒家。所さんが「いいねぇ」と唸っていますが、裏を返せば限界集落に残されたご老人のお話です。
意思を持って住まわれてる方も時々おられますが後継者がいないのであれば、やはりそれは限界集落での孤立に変わりはないです。
急な体調不良でも救急車も入れない、そもそも病院もない、ご家族は都会暮らしで対応もできない。雨が降れば、落石で道路は封鎖。携帯電話は通じない。本人が望んで暮らしていたとしても、
もし自分の親がそういう生活をしていると想像すれば、その悲惨さに気づくのではないでしょうか。
テレビでは取り上げられることはありませんが、「ポツンと一軒家」に辿り着くまでに空家や廃墟らしき物件が映り込むことが度々あります。
それは、そこに昔は集落が存在していたことを証明していて、本来は「ポツンと」ではなかったわけです。
そして、時を経ていずれ「ポツンと一軒家」に住んでいた方が亡くなられた時には、「ポツンと一軒家」という言葉はもう成立せず、ただの限界集落の消滅という田舎でよく起こる社会問題に変わるのです。
私達に何ができるのか?
田舎問題はすぐに解決できるような問題ではないです。個人の力で解決できるような規模のものでもなく、私達に今できることは限られています。しかし、後世にこの問題を教え伝えていくことで、僕達の子供世代、孫世代が、その時の時代背景とテクノロジーを駆使して問題解決に取り組むかもしれません。
まずは、私達大人が学び、理解し、そしてそれを次の世代へ伝えて行きましょう。
漢字を覚えさせるより、大事なことだと僕は思っています。
まとめ
Rea-Jenee Japanの方針として度々出てくる、後世に伝える、継承する、これは僕の活動の根源です。そして、伝えて継承するには、まず僕達が学ばないと教えられません。
田舎問題シリーズは、田舎移住に興味がある人はもちろん、都会で暮らす方にも知ってほしい問題です。
シリーズ化して、マガジンとしてまとめたいと思います。また、僕の活動で行う講習会の資料としてもこちらの記事を使用する予定です。
ぜひ、田舎問題を一緒に学びましょう!!