移住者は家や土地のローンを組んではいけない
田舎の人たちが発する独特の緩いオーラと大らかな気質、都会の人にはなかなか真似しようとしてもできないものです。そういったソフト面だけではなく、ハード面ではどうでしょう??
「田舎に住む人とは同じ土俵には上がれない」
ここではオーラとか気質とかのソフトの面ではなく、ハード面について発信したいと思います。
田舎暮らしといえば、お金に固執することもなく、のんびりと人生を過ごされている方が多いイメージですが、その実態はいかがでしょうか??
代々受け継いだ土地とお屋敷
先祖から代々受け継いだ大きな土地とお屋敷に住んでいるという方は多いです。現実的な話になりますが、土地やお屋敷が大きいからと言って経済的に余裕があるかどうかは別です。実際のところ、家賃支払いがないので、収入は年金だけで、細々とやりくりしているという高齢の田舎暮らしの方は多いです。生活に余裕はないが、代々受け継いだ土地や家を自分の代で手放すことに抵抗はあるため、質素な暮らしを送って凌いでいるという印象です。
修繕は使用するスペースのみ
大きすぎる土地とお屋敷に、収入が見合っていない田舎の高齢者は結構います。代々受け継いだお屋敷の修繕はしたいが、できないということで苦肉の策で使用するスペースだけ雨漏りを直した、床を張り替えたというのはよくある話です。
生活費が安いというのは幻想
確かに、家賃が安い、土地が安い、それも都会と比較すると圧倒的に安いです。野菜の無人販売所で格安で野菜が買えたり、近所の人が野菜のお裾分けをしてくれたり。なんとなく、生活費が安く済むような雰囲気は確かにあります。しかし、実際には都会よりお金がかかる要因もたくさんあります。
田舎では車は必要です。家族のライフスタイルによっては、1人1台必要になるケースもあります。日用品の買い物に行くとしても、スーパーやコンビニまで車で数十分となると燃料代も都会よりかかります。都会であれば徒歩数分ですから。また、田舎だからと言って、日用品は安く売っているわけではないです。値段は都会と変わらないです。
田舎暮らしだからと言って、都会暮らしと変わらないコストのものも実はたくさんあります。水道、ガス、電気、携帯代、ネット通信費、NHK料金など言い出せばキリがありません。しかも、携帯のように同じ料金を払っているのに場合によっては住んでいる所には電波が届かないという可能性もあり、より不便になることもあります。
マイホーム購入以外のコストは対して変わらない
冷静に考えて、きちんとコストのシミュレーションをするとわかると思いますが、家を買う、家を建てる、家を借りるという面での費用は抑えられますが、それ以外は対して都会と変わらないということです。車のように、むしろ田舎の方がコストがかかることもあります。
田舎の人は質素な生活をしているだけ
先祖代々受け継いだ土地と、お屋敷を必要最小限に修繕をして、派手な暮らしをせず質素に生活をしているから生活コストが低いというのがカラクリです。田舎の高齢の方達は、服やアクセサリー・化粧品などのオシャレに多くのお金はかけません、外食や飲み代に多くのお金をかけません。都会の人達とは、明らかに生活スタイルが違います、例えばあなたが田舎移住をしたとして、都会に住んでいた時の友人達が遊びに来るという時、あなたはすっぴんに流行りが過ぎた服とアクセサリーを身につけて、軽トラで駅まで友人を迎えに行き、家で取れた野菜以上のオモテナシはせずに、友人を招き入れる勇気がありますか?
まとめ
今回は、田舎移住の生活コストに重点を置いた記事を書きました。田舎の人は土地や家を代々引き継いた人が本当に多いです。家賃やローンがないということが生活コストの低さの前提になっています。その上で、見栄を張らない生活スタイルで成り立っています。もしあなたに、土地と家を買うだけの資産と見栄を張らない勇気があるのであれば、コストの面での心配は無くなるかもしれません。
もし、十分な資金がなくローンを組む、まだまだオシャレはしたい、見栄を貼ってしまうという状態で田舎移住を考えているのであれば、十分な収入を得られる仕事を持った上で移住を計画することをお勧めします。行き当たりばったりでは、田舎では高収入の仕事もほぼないと思いますので、移住生活に失敗する可能性が高いです。
僕の記事が、田舎移住を夢見る方達のお役に立てれば幸いです。
厳しいことを書くケースが多いので、近々僕の移住プランを発信してみようかなと思います。全ての方に当てはまる条件ではないですが、自分なりに色々と考えて準備している部分はあるので参考になるのではないでしょうか。