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最近の記事

なんか思った

なんか思った。 何か美しい瞬間や感情や空間に触れるたびに、日本がこんなにも美しい場所を、人々を植民地化していた事実と、その歴史の延長線上に立っていることに押しつぶされそうになる。この美しさを、美しいものどころか、無意味で、取るに足らない、なかったことにしてもよいものと認識させる力。それを手放すことを怖がって、縋りつづける施政者によって秩序づけられた社会において、私は暮らしてきた。平和に。豊かに。 自分はそこにいない今この瞬間にこそ、あの島の「恥じ」の文化を体感する。 「恥

    • 日記 2024.9.18

       留学生活をしている中で、ふと「偶然性にあずかる」という言葉が降りてきて、ほうほう。と考えた。これは、東京にいるときにはなかった感覚だと思う。  というか逆に、どんな関係性にも理由を求めて、その必然性を信仰できなければ持つに足らない繋がりだとみなして切り捨てることが、自分の内面の高潔さを保持するために必要なことだと思ってた。内面が高潔であると感じられることは、私が私を価値あるものだと感じられる自己肯定の一端だったから、手放したくなくって、その潔癖さが持つ排他性と、絶えず一緒に

      • 夢の日記

         今日変な夢を見た。幼馴染が死んじゃう夢。  死んじゃったのに、ツイートは更新され続けていた。  こんな時でもツイッターかよ…っ!という亡き旧友への呆れ混じりの怒り、これまでの全ての憎しみとそれに付随する全ての懺悔を、これからどうやって一人で、対象の不在を受容していかなければならないのだろうかと、分からなくて、怖くて、呆然とする夢。  記憶への愛着と慢心。時間によるどんな関係性の変化をも超越する記憶が身体にある限り、繋がっているんだと思い込んでいた。 より幼きを、より原初的な

        • 自己紹介

          東京人 台灣にいます。 日本語、英語を話します。マンダリンは初学者で、勉強しています。 異性愛主義社会の周縁で、心地の良い手触りのものをサワサワしたりして生きているだけの個体です。 興味があることはフェミニズム、クィアセオリー、クィア映画、広くクィアカルチャーには全般的に興味があります(あんまりアンテナを貼れてませんが)。台灣の歴史、政治、言語。日本における出生率低下(「大和民族」滅亡)ウォッチング。一番は自分です。 趣味は映画をみること、パンの生地をコネコネすること、料理を

          日記 一週間目

          ここに来て一週間が経った。 寮から出るときの空気が重たくて暑いのが、まだ嬉しく感じる。この空気に嫌気がさす日が来るのかしら。来るとしたら、それはどんな季節なんだろう。こう、何か考えようとしても浮き足立って、ここでまだみたことのない風景を想像したりしている。まだ一週間目の、島の住民。 街と生活との距離が近くて、私はここでは、すぐそこに人を感じられる。ような気がする。住んでいるとて、やはり外部からの視点でしかないのだけれど、私はそれがすごく好きだなと思う。 頼ってばっかりの

          日記 一週間目

          日記 2024.9.11

          僕は誕生日のことをそこまで信じていないんだけど、今回のは、自分が自分でしかないこと(誰とも同一化できない自分自身)に怯えずに、勝手にひとりにならずに迎えられた。 まあ所詮、昨日から引き継がれた未熟で卑屈で優しくない自己として在り、その自己と付き合っていくことが続いていく身体にとって、大した意味を持たない点としての今日だけど。でも、弱い自分を変化の方向にせき立ててくれるものなら、何気なくここまで一緒に過ごしてきた数字の形式的な変遷でさえ、ありがたく思いたい誕生日。 いつもぼ

          日記 2024.9.11