心不全療養指導士 試験対策Ver2 20問
もうすぐ心不全療養指導士の試験が控え、勉強にいそしんでおられる方も多いかと思います。そんなあなたに、直前の試験対策!
今回も心不全療養指導士 認定試験ガイドブックを参考にして
心不全に関わる知識のまとめ、心不全療養指導士試験の予想問題を作成しました!
今回は、第4章の心不全の概念、診断、成因、検査の項目を参考に
心筋症、心筋炎、高血圧、弁膜症などの部分から
一気に20問! ○×問題を作成してみました。
問題㉑~㉕
㉑サルコイドーシスの診断には陽電子放出型断層撮影が有用である。
1.〇 2.✖
㉒難病指定ともなっている心アミロイドーシス(指定難病28)の予後は不良であり、有効とされる治療法はいまだ確立されていない。
1.〇 2.✖
㉓本態性高血圧は高血圧の90%を占め、基礎疾患を認めず、その発症は遺伝的要因と環境要因が関与している。
1.〇 2.✖
㉔仮面性高血圧よりも白衣高血圧の方が、心血管病変リスクが高い。
1.〇 2.✖
㉕HFrEFの高血圧に対する標準的薬物治療としては、β遮断薬とMRAの併用療法が第一選択である。
1.〇 2.✖
問題㉑~㉕の答え
㉑サルコイドーシスの診断には陽電子放出型断層撮影が有用である。
答え1.〇
解説:サルコイドーシスの診断は時に困難な場合もありますが、PETが有効とされています。PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。
㉒難病指定ともなっている心アミロイドーシス(指定難病28)の予後は不良であり、有効とされる治療法はいまだ確立されていない。
答え:2.✖
解説:アミロイドーシスは、アミロイドと呼ばれる線維構造をもつ蛋白質が様々な臓器に沈着し、機能障害を引き起こす一連の疾患群です。心アミロイドーシスは、アミロイド蛋白が心臓に沈着することによって心機能が障害された状態です。これまで、ALアミロイドーシスには化学療法、家族性アミロイドーシスには肝移植やトランスサイレチン安定化薬であるタファミジスによる治療が行われてきました。一方、これまで治療法がなかった老人性全身性アミロイドーシスに対しても、タファミジスが有効なことが判ってきたようです。
㉓本態性高血圧は高血圧の90%を占め、基礎疾患を認めず、その発症は遺伝的要因と環境要因が関与している。
答え:1.〇
解説: 本態性高血圧には遺伝的要因や、環境要因があるが、環境的要因は過剰な塩分摂取、運動不足、アルコール多飲、喫煙などの生活習慣と密接にかかわっており、療養指導が重要となる。
㉔仮面性高血圧よりも白衣高血圧の方が、心血管病変リスクが高い。
答え:2.✖
解説:正しくは、白衣高血圧よりも仮面性高血圧の方が、心血管病変リスクが高い。白衣性高血圧の脳血管発症リスクは非高血圧と比較して将来的な心血管リスクが高いが、仮面性高血圧の心血管発症リスクは持続性高血圧の発症リスクと同等とされている。
㉕HFrEFの高血圧に対する標準的薬物治療としては、β遮断薬とMRAの併用療法が第一選択である。
答え:2.✖
HFrEFの高血圧に対する標準的薬物治療としてはACE阻害薬(忍容性がない場合にはARB)とβ遮断薬の併用療法が第一選択である。MRA(ミネラルコルチコイド受容体阻害薬)は重症例に投与することでさらなる予後改善効果をもたらすと現時点ではされている。
お知らせ
私たちのクラウドファンディングは7月12日をもってsuccessしました。
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を背負い、このプロジェクトを通して「生きがい」を取り戻した人々の笑顔が多く生まれますよう、よりいっそう努力してまいります!
問題㉖~㉚
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