note寺法話「心身ともに健やかに、高齢化社会を輝かせるために」
敬老の日を迎えます。note寺の住職として、高齢者の皆様への深い敬意と感謝の思いを込めて、お話させていただきます。
今日の日本は、65歳以上の人口が総人口の約3割に達し、世界でも類を見ない超高齢社会を迎えています。医療の進歩や生活水準の向上は、私たちに長寿という素晴らしい贈り物をもたらしました。しかし、長寿化は同時に、高齢者の健康問題や社会保障制度の持続可能性といった課題も突きつけています。
高齢化社会を明るい未来へと導くためには、高齢者一人ひとりが心身ともに健康で、活き活きと暮らせる社会を築いていくことが不可欠です。
そのためには、「脳の元気」「心肺機能の元気」「足腰の元気」の3つの柱を意識することが重要です。
まず「脳の元気」について。生涯にわたる学習や新しいことへの挑戦、人との交流は、脳を活性化させ、認知機能の低下を防ぐと言われています。読書や趣味、ボランティア活動など、積極的に社会に参加することで、脳を刺激し、若々しい心を保ちましょう。
次に「心肺機能の元気」について。適度な運動は、心肺機能を高め、生活習慣病の予防にもつながります。ウォーキングや軽い体操など、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。
そして「足腰の元気」について。足腰の衰えは、転倒のリスクを高め、日常生活の自立度を低下させる要因となります。散歩やストレッチなど、足腰を鍛える運動を心がけ、転倒予防にも努めましょう。
とはいえ、私たちは皆、いつかは老い、病気を経験する可能性があります。体力や気力の衰え、大切な人を失う悲しみ、将来への不安など、高齢期には様々な困難に直面することもあるでしょう。それでも、私たちは決して希望を捨ててはいけません。周りの人に支えられ、助け合いながら、人生の後半戦を自分らしく輝かしいものにしていくことができるはずです。
高齢化社会は、決して暗い未来を予言するものではありません。高齢者の皆様が持つ豊かな経験や知識、そして人生に対する深い洞察力は、社会にとってかけがえのない財産です。社会の様々な分野で活躍し、若い世代を導き、地域社会を支える存在として、高齢者の皆様は重要な役割を担っています。
敬老の日は、高齢者の皆様への感謝の思いを新たにし、高齢化社会における共存の道を共に模索する日です。私たちは、高齢者の皆様が心身ともに健康で、社会参加を通じて生きがいを感じられるような社会を築いていく必要があります。高齢者と若い世代が手を取り合い、互いに尊重し合い、支え合い、協力し合うことで、高齢化社会の課題を克服し、明るい未来を創造していくことができると信じています。
高齢者の皆様が健康で長生きし、充実した日々を過ごせるよう、心より願い、祈ります。高齢者と若い世代が共に支え合い、希望に満ちた未来を創造していくことができるよう、共に力を合わせて進んでいきましょう。
※note寺は架空のお寺です。