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研究の日々

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2020年11月の記事一覧

データサイエンティストとしてのゼロからの出発① カエル研究者の苦悩

僕の本業は生態学者である。大学時代の4年生時にカエルの研究テーマと出会い、そこから10年弱、カエルの鳴き声について研究を続けてきた。そんな僕がどうしてデータサイエンティストとして歩むことになったのかについて書いていこうと思う。今回はそのいわばエピソードゼロとでも言うべき内容、つまりカエル研究者が10年目にしてなぜ専門分野を変えようと思ったのかについて書いていこうと思う。

また、この記事は現在進行

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「温暖化対策に向けて必要だと思うこと」は何か――日本のハイティーン1000人の答え(の計量的な分類)

「温暖化対策に向けて必要だと思うこと」は何か――日本のハイティーン1000人の答え(の計量的な分類)

「温暖化対策」と聞いて、真っ先に何が思い浮かぶでしょうか。
日本のハイティーンたちの答えは、大きく分けると6~8種類ぐらい出てきたようです。

RE:CONNECTを京都大学とともに実施する日本財団は、「18歳意識調査」というものを2018年9月から継続的に実施しているようです。日本で18歳というと、投票権が付与されたり2022年4月より成人年齢になったりと、近年新しく法的に「最年少の大人」になる

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「海」の定番ミュージシャンって何を歌って定番になってるの?(あるいはテキストマイニングについての触りの話)

「海」の定番ミュージシャンって何を歌って定番になってるの?(あるいはテキストマイニングについての触りの話)

日本財団と京都大学の共同事業であるRE:CONNECT(リコネクト)では、「森・里・海をつなぎなおす」ことが理念に掲げられています。このうち「里」は私たち人が暮らす場を指すので、自然環境と人間との関係を再構築する研究プロジェクト、と言い換えられるかもしれません(仮公式ページはこちら)。

その中でも特に「海推し」なのがこのプロジェクトの特徴です。つまり海と人との関係が大切な研究主題のひとつになって

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