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収集癖を抑えて生活を豊かに



はじめに


僕には子供のころから収集癖があった。大人になった今でも何かを集めたくなる衝動がある。

しかし、本当に好きな事を見失わないために、またお金を無駄遣いしないように、その欲求を抑え込む努力をしている。

そしてそれが、所有物をミニマルに、生活を豊かに、感性を豊かにすることにつながっていると感じている。その理由を説明したい。


キーホルダー、フィギュア、カード、漫画


子どものころ、本当によく集めていた。ガチャガチャやチョコエッグを全種類コンプリートしたり、漫画を全巻コンプリートしたり。楽しかったとはいえ、今思えば相当な浪費だ。

各地で買い集めた加トちゃんキーホルダー


集め始めると、物が欲しいというだけでなく、揃えたいという別の欲求が生まれ、不要な物まで集めてしまう。本当に好きなものが分からなくなってしまう。


お金の無駄


大人になっても収集を続けていると大変なことになる。お金があるから、大人買いで簡単に集められる。より高価なものに手を出せる。人に自慢したいから、集めすぎる。

物を「買うこと」にお金を使うのは良いが、物を「集めること」にお金を使うのはやめよう。


物が増える&捨てにくい


持ちすぎると邪魔になる。ディスプレイや押し入れの物が増える。

子どものころ、物が増えすぎたときに、捨てたくても捨てられないという経験をした。大人になって実家を出るタイミングで、気持ちの整理や物の整理のために、ようやく断捨離することができた。

物を多く持つことの面倒くささが身にしみた経験だ。


過程がピーク、そして燃え尽きる


何かを集めると、もっと欲しいという気持ちがエスカレートしていく。集める過程ではモチベーションが非常に高く、楽しめているように思えるのに、ひとたび揃えてしまうと、とたんに虚しくなる。燃え尽きだ。そろえるまでの熱量とは裏腹に。

じゃあなんで買ったのか。。。

たとえ全て集めるつもりがないとしても、ひとつでも買ったら終わりだと思ったほうがいい。手を出さいようにした方が良い。


子どものうちに存分にやっておく


大人になってから欲求を抑えられるようになってきたのは、子どものうちに存分にやっていたからだと思う。そのおかげで、多少飽きたり懲りたりしている部分がある。

楽しかったし、やっておいてよかったと思える。その上で、学びになった。特に、人から言われるわけではなく、やめようという考えに自分で到達したことに価値がある。

だから、自分の子供にも自由に収集させてあげたい。そして自分で考えさせたい。子供の頃に我慢した反動で、大人になったときに欲求が爆発するのが一番良くない。


物以外もそう。情報も。


物以外もそうだ。例えば、情報。情報のコレクションをしてしまったことがある。

趣味に関連するネットや本で見つけた情報をストックしていった。物のようにかさばらないためか、気付いたらデータ量が膨れ上がっていた。

しかも、ほとんどが見返さない情報だった。収集の目的が不明確で、作業的にあれもこれも集めていた。お金がかからないから、余計にだ。

結局、整理したいと思って、断捨離をした。情報を集めることのマズいところは、本当に好きなことを見失うことや、余計なことに時間をかけてしまうことだ。好きなことだけに向き合うことの大切さを感じた。

これについては、以下の記事にも書いている。


他の趣味でも(その①:野鳥観察)


僕の趣味は野鳥観察だ。ここにもコレクションの罠が存在する。

色んな鳥を見たい、珍しい種類を見たい。別に構わないことだが、ゲーム感覚で(ポケモンスナップのように)全てをコンプリートしたい欲求があると、やはり何かがおかしい。

特定の種類の鳥を見たい見たいと期待して、結局その日見られないと、残念な気持ちになってしまう。せっかくの楽しい野鳥観察なのに。

最初は色んな種を探してみてもいいけど、本当に好きなものを見つけて、深く付き合うのが理想だ。同じ鳥でも色んな行動が観られるのが面白いし、平凡な種でも奥深い。


他の趣味でも(その②:動物園・水族館)


動物園や水族館に行くのも好きだ。

ここでの収集に関する欲求は、1度の訪問で全部見たいと思うことだ。これも分かる。けれど、これを辞めた途端、気持ちが楽に、また趣味が奥深くなる。

全部見れなくても、見れたものを楽しめばいい。見れないことは、また来るチャンスと思えばいい。年パスを買って、またすぐ来ればいい。何度も来て、違いを楽しめばいい。

年パス買えば、だいたい4回くらいで元とれるので、お金のかからない趣味になる。


さいごに


収集は、その危険性がよく分かっているつもりでも、ときどき手を出しそうになる。そんなときに思い出せるようにこれまでの学びをこの記事にまとめた。

収集癖を抑えることで、生活や感性が豊かになると考える。




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