ご意見はコニュニケーションである
「ご意見」
そう聞くと、なぜかネガティブなイメージがあるのではないだろうか。
しかし、「ご意見」とは本来自分の意思や意向、不満を相手に伝えるためのコニュニケーションである。
かくいう私も「ご意見」を先方に伝えることがある。
それは、心のどこかで(中心でもいい)相手に変わってほしい、気持ちを知ってほしいという気持ちがあるからだ。
ご意見をもらう側はマイナスに受け取りがち
僕はカスタマーセンターに勤めていた頃、毎日毎日「ご意見」をたくさんいただいた。
「ご意見」と「苦情」の境界線もよくわからなかった気がする。
小学校の頃、よく先生や親から
「自分の意見を言いなさい」
と言われた人は多いのではないだろうか。
しかし、社会に出ると「ご意見」を伝える=「よくない側面を伝える」場合に用いられることが多い。
なので、カスタマーセンターにくる「ご意見」はほとんどが「苦情」だ。
「良いご意見」はもはやご意見でななく「お褒めの言葉」である。
ご意見を利用してしまおう
ピンチはチャンスという言葉がある。
これと同じく、「ご意見」をもらった時はファンにさせるチャンスなのだ。
相手が感情的になっているときほど、逆に引き込みやすいタイミングはない。
「ご意見」を伝えにきているということは、少なからずこちらに興味があるわけであった、何かしら期待をしている。
その心理を利用するのである。
例えば、徹底的に傾聴する姿勢を見せたり、
「自分があなたの立場なら同じ様に思う」
といった様に同調して、相手との心の距離をチューニングしていく。
すると、相手は「話してよかった」という心情になり、
評価が覆るのだ。
何かを伝えてくる相手は、伝えたい欲求があるので単純にそれを満たしてあげれば良い。
あとがき
人が感情的になったり、何かに不満を持つ時は得てして他の要素と混じり合い、タイミングやバイオリズムに寄ることも多い。
なので、次の日には「なぜあんなことが気になっていたのだろう」と思うことも多いのではないだろうか。
私は今回紹介した方法で、お客様の声をうまく利用し、高いお客様満足アンケート結果を得ることができた。
たとえ相手が辛辣な言葉を放ってきたり、感情的な言葉を放ってきたりしても、そこに同調するように見せておいて、冷静に背景を読み解く力をつけておけば、さほど動揺することはなくなるだろう。
「ご意見はコミュニケーション」
そう思えば、それを活かす方法や思いついたり、判断できたりするようになる。
あなたもぜひ、ご意見をいただいたときの参考にしてほしい。
k.okajiy
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