超激短小説69「magic」

痛みに慣れても
痛くない訳じゃない
痛みが感じにくくなっても
何も感じない訳じゃない
音楽を聴いても聞こえていない
ココロに何も届かなくなったら
周りに癒しを探す
気力すらなくなったら

眼を閉じて
瞳の上に掌を当てて
温かくても冷たくても
君自身の温度と重みを感じて

嫌な事を思い出しても
何も思わなくても
じっと優しく受け入れる

少しずつ心が動いてきたら
それから沢山泣ければ泣いて
辛い自分に優しくする

焦らないで大丈夫
君の手は魔法の手
少しずつ癒して行ける

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