超激短小説61「cat」

道の向こうに子猫
最近見かけ出した野良猫
車が来てないのを確認する
ウナァーオ、と一声鳴いてみる
子猫が耳をピンっと立て
キョロキョロして声の主を探してる
ウナァーオゥ、と
もう一声鳴いてみる
猛ダッシュで、すぐ側まで走ってきた
あれ?ママじゃないの?
ピタッと1m先に止まった猫が
じぃっと眼を見て話しかける
お互いナーオゥと会話する
ごめん、ママじゃない。挨拶しただけ。
勘違いしたと分かって戻って行く。
悪いことしたかな・・・
後ろ姿を見送る

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