超激短小説95「turn」

もう嫌だ、もう嫌だ
と繰り返し
誰かの守護霊になりたい
出家して尼さんになりたい
と、12歳で思ってた
見守るだけの存在も
また大変だ、と諭される

それでも今は
あの世に還ったら
誰かを見守る存在になりたい

誘惑に負けそうな子は
負けないように
心が孤独な子は
側で包みたい
間違ってしまった子も
見棄てたくない

だから、この人生を
最後まで生き抜く
出来ない課題は繰り越しになる
勿論、課題なので
また1から繰り返し
それなら、卒業出来るように頑張る

きっと、そうして
自分も護られてきた

みんな順番
輪になって背中を流し合う様に
誰かの為に
順番は廻ってる

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