何もない休日
今夜はどうしても忘れられない詩があって紹介したい。それは「キュウソネコカミ」というロックバンドの一曲なのだが、それを私はつい最近になり思い出しふと聞いてしまったんだ。するとあの頃が蘇り、私の心はみるみる震え、両腕には鳥肌がたった。あまりの虚しさにね。
というのも。
たとえばこのくだらない社会の中で、誰もが一度は経験したことがある怒りってなんだと思う?私は自分の人生に対してのフラストレーションなんじゃないかと思うんだ。別に誰かに怒っているわけではない。ただちっぽけな自分に傷ついているだけ。そんな行き場のない不満を抱えたことはない?
この曲はそんな「孤独」という名の退屈で、臆病で、空っぽの心をそのまま歌にしているんだけど、そんなどこにも救いがない暗さこそ珠玉の名作なんだ。
それこそ私は思うんだけど、この世界では「どうにもならない闇」を皆んながちゃんと持っていて。それを皆んなは隠したり、無かったことにしたり、恥ずかしいものとして自分を蔑んだり、周りを見て焦ったり、戸惑ったり、人生を投げ捨てたり。そんなふうに闇でもがいて、涙して苦しんでいると思うんだよ。
だけどそうやって、苦しみから生まれる光にこそ、周りに生きる希望を与えたり、愛を与えたり、言葉以上の意味を与える力がある。いつだってそう思わせてくれる彼らの音楽には嘘がなく、救いもない。だから好きなんだ。
きっと君の人生にも似ているから、やっぱりみんなにも見てほしい。聞いてほしい。落ち込んで、もうダメだってなってからが勝負なんだって。わずかでも、勇気になると思うよ。
というわけでここからは引用です。
ゆっくり読んでみてね。
よかったら聞いてみてください。
最後に。
現在「キュウソネコカミ」というバンドは同期のバンド達に大きな差をつけられ、かなりナイーブになっていると私は思う。もちろんファンは沢山いるし、ライブやフェスでは大いに活躍しているが、年々ステージが小さくなったり、新規客が増えなかったり、後輩に先を越されてフラストレーションを溜めたりしているように見える。そんな彼らが別のある曲のフレーズでは、「不安だ!不安だ!不安なんすー!」と叫び続ける。そこでお客さんも拳を突き上げ「不安だ!不安だ!不安なんすー!」と続いて涙を流す。
そういうのを画面越しで見て私は何度も
彼らの音楽を好きになってしまった。
落ちこぼれにしか描けない光がある。
そこにしか生まれない美しさがある。
だからね。私も何度だって立ち上がる。しぶとすぎる勇気を持って、これからも発信を続けようと思う。今夜はそんな感じです。
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