才能が無いことも1個の才能
今回は現役ホスト界の帝王ROLANDさんが専門学校の卒業生に向けたスピーチの様子をまとめます。
才能が無いことも、1個の才能|ROLAND
皆さんが夢とか目標ですとかそういったものを語ったときに、もし100人中100人にそんなことできるわけないじゃないかと、馬鹿げていると言われたら皆さんはどうしますか?
僕はホストという仕事を始めたときに目標を掲げました。
それはどういう目標かというと、No.1になりたいでもなければ100万、200万円稼ぎたいでもなくて。
ホスト業界の根底を覆すような今まで前例のないホスト界の帝王になりたい、伝説のホストになりたいと僕はそう言いました。
その時100人中150人くらいが、そんなこと出来る訳ないじゃないかと、そんな夢は馬鹿げてると僕にそう言ってきました。
その時その言葉を聞いて「ああ、そうだよな」「そんな夢叶うわけないよな」なんて僕は微塵も思わなかったんですよ。
その時にどう思ったかというと
上等じゃねえか、もし100人中100人ができないと俺に言ってきたとしたらその100人が間違えていると俺は証明してやる。
僕はこう思って仕事を続けてきました。
あれから8年、9年経って。
その100人全員が間違えていたということを証明できたと僕は自負しています。
これは皆さんも一緒で、社会に出てアイディアだったり夢だったり野望をね。
例えばですけど100店舗の美容室のオーナーになりたいとか、世界的なスタイリストになりたいだとか言ったときにもしかしたら100人中100人「お前にできっこないじゃないか」と言ってくるかもしれません。
その時に「そうだよな」って諦めるのはあまりにも勿体ない。
だから、何か大きな目標を掲げて「君にはできないよ」そう言われたら、その100人全員が間違えていたと証明してください。
笑われるくらいの夢のほうが叶える価値がある。
逆に言ったら、笑われないような夢っていうのは。
「きっと君ならできるよね」「それぐらいの夢だったら叶うよね」って、沿いう風に思われているからきっと笑われないんだと思います。
笑われるっていうことは、それだけスケールが大きくてそれだけ前例のない夢だから笑われるんですよ
だから皆様には、是非とも笑われるくらいの夢っていうものを掲げて叶えて欲しいな
前例が無いんだったら作ればいいじゃないか
例えるとお酒を飲まずして売れるホストになりたいなと、そういうアイディアを思い浮かべました。
なぜかというと飲まない方のが一律のサービスを提供できるんじゃないかと。
でも従来の業界というのは「飲んで当たり前」「飲まないホストなんてありえない」そういう風な風潮だったんです。
その時に「前例がないなら作ってやればいいじゃないか」と
歴史上に名を残してきた人はルール違反をした人たち
もちろん人を傷つけるようなルール違反はお勧めしないですけども。
もし自分が何かアイディアを思い浮かんで、それがもしルール違反だったとしても自分が信じた道だったら是非ともそのルール違反をする勇気を皆様に持ってほしいなと思います。
それからですね、
才能が無いことも、1個の才能
なんだという事も皆様にお伝えしたいです。
僕はあまり才能がある人間じゃないんですよ。
恥ずかしながら、そんな優れた知識もなければ特技もなくて。そんな才能がない人間で18歳から僕はこの仕事を始目ました。
最初の1年間は全く売れなくて、西新宿にある家賃6万円のアパートに住んでいました。
冷暖房もなかったんで自転車に乗りながら近くのガソリンスタンドに行って灯油を買ってそれで暖を取ったりとか。
食費もなかったんで近くのコンビニに行って、とにかくカロリーだけが高いパンを食べたりとかして競り勝つしていた時期もありました。
自分は何でこんなに才能がないんだろうとか、自分って何なんだろうなって思ったこともあるんですけど。
マインドを変えると、
才能がないからこそ試行錯誤できる
こうやったらうまくいくのかなとか、こうやったら喜んでくれるかなとか。
色々仕事に対して向き合うことができたんですよ。
だから今考えると、才能があって最初から成功したらきっと仕事にとことん向き合うことってできなかったんじゃないかと。
多分そのまま惰性で仕事をしていたんじゃないのかなと。
なので皆様にはもちろん早くから成功してほしいですし、早くから仕事がうまくいくことをもちろん望んでいますけど
もし仮になかなか上手くいかないとか、なかなか芽が出ないなってそういう風に思ったら。
才能がないのも1個の才能だと
才能がないからこそ仕事に対して向き合える。そう考えたらちょっとポジティブに考えられるじゃないですか?
だから新しい世界で大人になって、社会に出て上手くいかないなとか自分は才能ないなって思ったら
ぜひともそういう風に考えて、とことん仕事に向き合ってください。
数年後もしかしないこともがなくてよかったな逆に」って思える日が来るかもしれません。
僕はあの時本当に「俺は才能がなくてよかった」と
自分はね、天狗になりやすいタイプなんで
きっとすぐにNo.1になっていたら、なんも考えずに仕事をしていただろうなとそういう風に思います。
あの時才能がなかったから「女の子ってこうやったら喜ぶのかな」とか「こういう言い回しがあるな」とかすごく考えられたんで。
皆さま 才能がないことも1個の才能 ていう言葉を胸に留めておいてほしいなと思います。
それからですね。これは月並みの言葉なんですけど「自分を大切にしてほしい」なと
これはいろんな人が言っているのでありきたりな言葉に聞こえるかもしれないですけど
深く解説すると、
今の世の中ってみんなもそうですけど Instagramとか Twitterだったりとか多分やってると思います。
こんな生活うらやましいなとか、こんなバック買ってなんかいいなとか
今は容易に自分と人を比べられる時代じゃないですか?
だからこそ「ああ、自分なんて...」って思ってしまうことだったりだとか。そういう自己肯定力が下がってしまう出来事がいっぱいあるんです。
厳しいことを言うと 社会に出たらやっぱり味方っていうのは最終的には自分しかいない。
僕も歌舞伎町に来た時、いろんなお客さまから心無い一言を言われたりとか先輩・上司から「本当にお前は使えない後輩だな」って言われたこともたくさんあったんですけども。
そこで「本当に俺は使えないよな」なんて思ったら
誰が自分の味方をしてくれるんだと 自分だけは自分の味方で居続けないと「これはやっていけないな」と思いました。
だから自分自身を「愛して」自分自身を「大切」にして自分は自分の味方でいてほしいなと
「使えない後輩だな」と言われたら「使いこなせないの間違えじゃない?」なんて解釈したりして
自分自身が一番の味方であって、最後に支えてくれるそういう存在だと思うので
社会に出たら
自分自身は自分の味方でいてあげて欲しい
そういう風に思います。
僕はことわざを自分なりにアレンジするのが好きで
よくある言葉で「止まない雨はない」っていう言葉あるじゃないですか?確かにいい言葉なんですよ「止まない雨はない」って悪いことがあったときにいつか終わるよってそういう意味だと思うんですけど。
「止まない雨はない」ってよくよく考えたら、起きた出来事をただ傍観して時間が解決してくれるのを待っているだけであまり能動的な言葉ではないんですよ。
だからROLAND流にアレンジすると
止まない雨はないと思うなら雲の上に行く努力をしよう
ていうのも 雲の上に行ったら必然的に雨雲の上に行くのでずっと晴れじゃないですか?
だから ミスしたりだとか、怒られたりだとか大事な恋人に振られたりとか。生きてたらいろんな嫌なことがあるじゃないですか?
その時にただ眺めて「時間が解決してくれるかな?」って思うのではなくて
そっちの方が能動的だし、前向きだし、アクティブじゃないですか。
ROLANDがどうして前向きでやってこれたとか、実は才能なかったとか。
今後社会に出て嫌なことがあったりしたら、この言葉をぜひ思い出してほしいと思います。
自分の人生自分が主役なので皆様もね
世の中には2種類の人間しかいない。俺(私)か俺(私)以外か
そう思って 人生主役を演じきってください。
皆様の成功をお祈りしています。