「副業」ではなく「複業」へのこだわり。開発者のマルチキャリアを応援したい。
こんにちは、RD LINKマネージャーの大島です。
今回はRD LINKとして考える「副業」と「複業」についてお話させてください。
「副える(そえる)」と「複なる(かさなる)」
RD LINKではサービス開始当初から「複業」という表記をあえて使用しています。皆さんは「複業」と聞くと、どのようなイメージをもちますか?
副業と複業を辞書やWEBで調べてみると、
とあり、複業は私が見た辞書には無く、WEBでは下記のように書かれています。
一般的に「副業」は本業以外にあくまで補助的な仕事をしていることを表します。どちらかというと収入アップが目的となっていることが多く、経験や人脈は形成されにくいと言われています。
「副」という漢字は「そえる」とも読みますので、「そえもの」としての補助的な仕事のイメージです。本業とは全く異なる仕事や無関係の職種で、休日や空いた時間に業務を行い、その分の対価をもらう。メインに対してサブというイメージですね。
「稼げる副業!」「副業でお小遣い稼ぎ!」といった見出しのノウハウ本や特集が多いことからもわかるように、基本的に副収入を得るための手段という位置付けかと思います。
一方で、「複」という漢字には「かさねる、かさなる、二つ以上ある」という意味があり、文字通り本業とかさなるような仕事をイメージしてもらいたく、RD LINKでは「複業」を使い続けています。副がメインに対してサブであれば、複はマルチというイメージです。
その仕事を通して本業で得られない知見を得たり、新しい価値観に触れたりと、自己実現を目的とした働き方をサポートしたい。RD LINKのHPでは下記のように記しています。
図にするとこんなイメージでしょうか。
RD LINKを通じて働く理系エキスパートの方には、働く場所に捉われず自分の経験や専門知識を活かしていきいきと働いていただきたいと考えており、複業という表記を使っています。
本業だけでは得られないものを得る環境を提供したい
RD LINKに実際にご登録いただいている方には、これまでの自分の知見が少しでも役に立つなら嬉しいという「貢献したい」という気持ちで登録されている方が多くいます。
そのような方々にご紹介する案件は、課題抽出のための単発のコンサルティングだけではなく、中期的に企業の中に入り込みながら、社員と同じような気持ちで取り組み貢献いただくことを期待したものになります。
「商品開発を6ヶ月間一緒にやってほしい」「工場の省人化を1年かけて一緒にやってほしい」企業からはそんな案件が多く、その解決こそがエキスパートの方のやりがいと企業の事業促進に繋がり、RD LINKが目指すべき世界観に近いと考えております。
この「複業」の考え方は企業側にもきちんと伝えていきたいポイントです。
RD LINKを立ち上げる際に、外部人材を活用することについて多くの企業にヒアリングをしました。そこで出てきたのは「単に評論するだけの方は必要ない」「これまでも顧問は採用したが成果が見えにくい」といった声。
RD LINKではまさにそのイメージを払拭したく「複業」と打ち出しています。顧問という契約や肩書との比較ではなく、働き方として、携わる日数や時間は少ないかもしれませんが、副える(そえる)程度のコミットではなく、もう一段高い次元で一緒に課題解決をする人材であるというスタンスを企業側にも感じてほしいと思っています。
R&D分野だからこそ生まれるイノベーションを実現したい
RD LINKが特化して支援している理系職種の方々は、企業人生の大半をかけて、あるいは大学時代の専攻から専門知識を究めてきた方々であり、受け入れ側となる企業のR&D部門もまた、新しい商品を生み出すために長い時間を費やして専門領域に取り組んでいるプロ集団という特徴があります。
両者を結び付けて新たなイノベーションを創出するのがRD LINKであり、副業ではなく複業というスタンスへのこだわりと言えるかもしれません。
少し余談になりますが、昨年テレビやWEBのニュースで、各社の「副業解禁」「副業人材募集開始」という見出しが多く躍りましたが、「副業」ではなく「複業」にしてくれないかなーと密かに思っています(笑)
社員を送り出す側も受け入れる側も、そのスタンスとしては「外で得てきた知見を還元してほしい」「評論だけでなく成果にコミットする意気込みがほしい」など複業に近いと思うのですが、「でも本業が一番大事だから忘れないでね」という企業の気持ちが透けて見える気がしております…
複数の仕事をかけもつ場合、特に企業に所属している場合は、本業が疎かになっては元も子もないので、本業でしっかりと成果を出すことが基本になります。だからといってひとつの企業でしか働いていけないということではありません。
本業では研究や商品開発、品質管理や生産技術の現場から少し離れてマネジメントに徹している方、あるいは学んできた分野とは少し異なる分野で働いている方が、複業でこれまでの経験や知識を再度発揮できる場があれば、更に日本のR&Dは進化するはずです。そしてその先に企業と個人の幸福がより大きくなると考えております。
私自身の話で恐縮ですが、現在業種の異なる2つの企業で取締役として仕事をしています。同じグループ内の企業ですので、複業ではなく本業としてやっておりますが、得るものはたくさんあります。
これまで培ってきた経験知識を生かして組織を組成し、発展させることにも喜びを感じますし、一方で全く上手くいかず初心に返ることもできました。そこから新たに勉強し、異なる業種や異なるカルチャーでも生かせる普遍的な戦略や思考法を身に着けることができました。これは同じ業種、同じカルチャーでは得られなかった経験です。(詳細は下記で記しています)
RD LINKによって、多くの方のキャリアに広がりや刺激があるように、また多くの企業の課題がひとつずつでも解決できるように、その先にイノベーションがあり消費者や社会に喜んでもらう、そんな世界を作っていきたいと思います。
共にそういった世界を作っていただける方や企業様は、下記までぜひご連絡をお待ちしています。
これを書いている今はまだ2月ですが、例年の2月ですと4月5月の入社に向けて中途採用市場が活発になり、新卒採用の選考も徐々に進み始めている時期ですが、今年はなんとなく静かな印象ですね。
中途採用も例年よりは控え気味ということもありますし、今年はオンラインでの面接も多いため、物理的な人の動きが感じにくいということもあるかと思います。新卒採用でもオンラインでの会社説明会を実施する企業が増えたせいか、街にリクルートスーツの学生がほとんどいませんね。
学生も採用する企業も本当に大変だと思いますが、新しい面接の形態や必勝法が生まれるのでしょうね。人材ビジネスもこれから更なる変化を迎えそうなので、市場に合わせてRD LINK/RDサポートもどんどん変化していきたいと思います!
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