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リリースから1年!新規事業の立ち上げ当時を振り返る。
こんにちは、RD LINKの三浦です。
2021年3月24日でRD LINKはサービスリリースから1年を迎えました。
なんとかここまで事業としてやってきたRD LINK。フィジビリで始めてから新規事業として立ち上がるまでを弊社RDサポート代表の大澤とRD LINKマネージャーの大島に、いま改めて振り返ってもらいました。
私たち現メンバーは6月に事業部化して異動となるまで、RD LINKの動きを把握できていない部分もあるため、何をコソコソやっていたんですか?と切り込んでみました。
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(RDサポート代表 大澤 × LINK事業部マネージャー 大島)
-そもそもですが、RD LINKを始めた理由は何だったのですか?
大澤:危機感からですね。
大島:なんかかっこいいですね(笑)。
大澤:あ、そう(笑)?会社の成長戦略を考えた時に「このまま既存事業に依存していて大丈夫なのか?」という、そこからですね。
創業以来約20年、研究開発分野に特化した人材ビジネスを展開してきて、これからまだまだ成長できる面もあれば、今のこのビジネスモデルで勝負できるのかという不安もありました。不安の方が大きいかな。大島とはずっと話してたよね、お互いネガティブで暗いので(笑)
大島:そうですね、常に危機感と不安しかない(笑)派遣事業も紹介事業も現状から2倍に成長するかというと、そんなにすぐにならないですし。
派遣の法律がどう変わるかもわからないですし、人材紹介の料率も大手が大幅に下げてきたらそこで終わっちゃうかもしれない。最近の携帯電話料金の値下げ競争を見ていると恐怖しかないですね。
大澤:そのような中で、日本の研究開発をより進化させたい、人材ビジネスとして世の中をより良く変えたいという思いがあり、それが既存事業だけで実現できるのかというところを2019年の秋ごろから大島と話し始め、理系の複業というところに至りましたね。
大島:複業については今RDサポートでも部分的に外部の方に入っていただいています。それが自社に良い影響や効果をもたらしていることを感じています。
自分たちが使ってみて良いなと思っているサービスなのであれば、外の会社にも活用いただく意味があるのではないかと思いました。
大澤:弊社RDサポートがダイバーシティに適用できるように複業を制度化したのも2019年からです。
マルチで色々なプロジェクトに入っていくことがこれから世の中の働き方として一般的になっていく。そうすると、ちょっと待てよと。研究開発の分野にもそれはあるんじゃないかという話をしましたね。
大島:そうですね。研究開発の人材ビジネスというのはやっぱりRDサポートの強い分野ですし、他社がやっていないところであり、可能性もあると思いました。
―理系専門職の複業は秘密保持の観点からもハードルが高く、事業として難しさがあると思うのですが、なぜ理系に特化したのですか?
大澤:でも、文系の複業も難しいですよね。営業、事務系、マーケティングも難しさで言うと同じ。
これまでRDサポートは研究開発に特化して派遣や紹介事業を展開してきているので、やっぱり研究開発を始めとした理系職の複業支援にチャレンジしたいと思いました。研究開発で複業って結構タブーなところがあるけれど、あえてそこをチャレンジしようと。果敢にね(笑)
大島:難しいというより、他がチャレンジしていないだけだと思うんです。結局文系職の方でも知財に関わっている人もたくさんいますし、公認会計士や戦略コンサルタントの方々も色々な企業の機密に触れるわけなので、理系だからどうこうというのはあまり無いと思います。
それであれば、RDサポートはずっと理系分野に特化して人材ビジネスを展開してきているので、勝負のしどころかなと思いましたね。
大澤:我々の20年間の実績の蓄積があるからチャレンジできるというところもあります。研究開発型の派遣事業において、知財やノウハウの流出に関して今まで訴えられたことは1件もありません。そこはやはりクライアント企業に対しての信頼があると思っています。
研究開発の複業で、A社B社C社に所属している人がD社に集まるということになると、D社にとってはリスクを感じる部分はあると思います。企業と個人の直接契約の場合は色々と問題が出てくる可能性がありますよね。
でもD社が外部人材の方をひとりひとりマネジメントしてリスク管理するというのは大変だと思いますが、我々RD LINKが介在してマネジメントをすることで、D社としても安心できるのではないかと考えています。
-2020年3月24日にサービスリリースして、事業部が立ち上がったのが同年6月でしたよね。それまでは一部メンバーでフィジビリとして動いていたようですが、ぶっちゃけ何をしていたのでしょうか?
大島:えーっと、何やってたかな・・・(笑)ポンチ絵を描いたりしていましたね。あと、最初は懇意にしているクライアント企業やエキスパートとなりえる方々にヒアリングをしたり、ディスカッションを重ねながらイメージを具現化していきましたね。
大澤:1回はオフィスで、もう1回はお酒飲みながらやったね(笑)懐かしい。
大島:色々ご意見はいただきましたが、概ね良い反応だったようには思っています。
大澤:大手外食チェーンや原料メーカー、最終製品のメーカーなどの取締役クラスの方とディスカッションをしましたね。
そこで知財の問題など色々と厳しい意見もいただきましたが、そういう部分をRDサポートがフォローするという話をすると、結果、面白いねと言っていただきました。「それであればいいと思う!頑張れよ!」と。
大島:結局そういった知財などの部分にハードルがあって、誰も手を付けていない分野だったと思うので、逆に言えば勝つチャンスは十分にあると思いました。
大澤:ディスカッションで話を聞いた方々も含めて、研究開発分野でもフリーランスや個人事業で活動している方はかなり増えていると思います。ただ傾向として営業は苦手とかマネジメントが苦手、交渉事ができないといった方は多く、「その部分を我々が代わりにやりますよ」という提案はとても喜んでもらえました。
エキスパートの方とはそういうwin-winの関係を築けたら良いと思っています。なので、そういう方はぜひお任せください(笑)!
大島:ぜひ(笑)
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―リリースまでで大変だったことは何かありましたか?
大島:うーん、あんまり覚えていないんですけど、そんなに大変なことは無かったかな。最初に「やろう!」と思うことが一番大変だと思っていますし、人材のシェアリング、いわゆる業務委託という雇用自体は既に世の中にあることなので、そこはそんなに大変じゃないかなと感じています。
ホームページを作ることや事業設計をするところも、これまでの他の事業で経験がありますしそこまで難しくありません。だからリリースまでというよりはそれ以降ですよね。リリースしてから。
得意先企業をゼロからイチにしていくとか、エキスパート集客をゼロからイチにしていくとか、やっぱりそっちの方が大変ですよね。
大澤:ゼロイチは大変だよね。立ち上げ時もそうでしたが、ゼロイチというのはそういうものです。色々と障害がある中でどう超えられるかということですよね。
大島:ゼロから作り上げるということ自体は、外の力も借りながら楽しくワイワイ言いながらできるんですが、実際にそこから売り上げに繋げて成長させていくところが大変ですね。だから今の方が大変なので、リリースまではたいして大変じゃなかったかな。
-昨年3月はまさにコロナのタイミングでしたが、リリースの時期は迷いませんでしたか?
大澤:全く迷わなかったですね。このタイミングだからこそチャレンジする意義があると思いました。
大島:明らかに働き方が変わろうとしていましたし、企業側も複数名採用するということがコロナで難しくなってきていました。だからと言って事業成長を止めるという判断をする企業はいないと思うので、逆に良いタイミングだったと思いますね。
-リリースから1年経ちました。今のお気持ちを聞かせてください。
大澤:お気持ちって(笑)まだ社会を変えるというレベルには全然至っていないので、まずは認知してもらう、皆さんに届くためのところに集中するという感じですね。
皆さんに届くレベルにまでリーチできていないので葛藤ですね。事業立ち上げの楽しみというところからスケールする苦しみに移りつつ・・・。今苦しい時期に入りつつあります。まぁ、楽しいですけど(笑)
大島:そうですね。メンバーにはいつも言うんですけど、キャズムを超えるというところで、企業様やエキスパートの方にRD LINKを利用いただくような、そんな働き方が普通という世の中にするところが大きなポイントです。
先ほども述べましたが、事業を立ち上げるというのは、比較的誰でもできるといえばできる部分です。ここからどうやって事業としてお金をいただきながら伸ばしていくかというところは、楽しみでもあり不安でもあり、今大変な時でもありというところですね。
事業部としてメンバーもいますし、みんなにどうやって楽しみながらやってもらうかというところも一つのポイントだと思っています。
大澤:立ち上げの時は、私と大島と中途入社したばかりのメンバーの3人でしたが、それが去年の6月に事業部を作ってから大島以下6人でやっています。精鋭を集めてね(笑)。ここからはやっぱりプロジェクトではなく事業としての責任があります。
―理系専門職の方のキャリア支援として目指す世界はどんなところですか?
大澤:定年を無くしたいよね。もう生涯現役というか。定年や就業規則に縛られたキャリア形成というのを取り払うことができたら良いというのはあります。
もともとRDサポートを創業したきっかけというのが、まぁ今はもう性別は関係ないですけど、昔はライフイベントで女性はどうしてもキャリアが続けられないということがありました。女性のキャリア継続を支えるために研究開発の派遣を始めたというのが我々のDNAなんですよね。
なので、研究職などの理系専門職の方のキャリアを、今の世の中の課題に対して乗り越えられる事業を作りたいというのがあります。
大島:DNA(笑)。
大澤:本当に力のある方が、適材適所という観点ではその会社の中で活躍できていないことがあります。例えば、分析のエキスパートが品質保証だけをやっているとか、そういうのはもったいない。
企業としてもそうですし、そういう方たちが外に出て他の企業でも活躍してもらうことで、ご本人あるいはご本人が所属している企業と複業先の企業でイノベーションが起きれば双方ハッピーだなと思います。
理系職の方が外に出る機会は学会ぐらいしかありません。そういった方々がRD LINKを通して、もっと社会に評価されるような仕組みを作れたらいいなと思っています。
大島:そうですね、やっぱり理系の方は一つの分野を究めてずっとやっていらっしゃる方が多いですし、それが本当は外から見たら新しい価値があったり、活躍の幅が広がったりということがあると思います。
日本の場合はプレイヤーから出世すると管理職になって第一線から離れる方も多いですが、そのような方々の持つ力がもっと外でも活かせるんじゃないかなと思います。そして、それが活かせれば日本全体、企業全体が良くなるのではとも考えています。
-RD LINKのサービスビジョンは「日本のR&D分野を進化させたい」ですが、どんな思いが込められているのですか?
大澤:この事業を通して日本の研究開発を支援していきたいですね。多種多様な人材、様々なバックグラウンドのある人材が1ヶ所に集結して成果を出すような世界を作っていきたいです。
例えば色々な大手メーカーの研究開発職の方たちがひとつの中小企業の製品やサービスの開発に携わり、同じ目標に向かって走り、終わったらさっと解散してまたそれぞれ別の所で別の方々と集まる。
そういった働き方をRD LINKがプロデュースできるようになれば良いなと思います。
大島:モノづくりや研究開発は日本の強いところだと思うんですよね。だから、そこをもっと活性化させて、国力を上げることもそうですし、そこで働いている方がもっともっとハッピーになれるような、そんな世界が作れるといいなと思います。
多様性から生み出される化学反応をどんどん起こしていって、それがサービスや商品に派生されていくと良いなと思っています。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
今日からRD LINKは2年目に突入します。この1年、なんの実績もなかった新規事業であるRD LINKに期待いただき応援をいただいているエキスパートの皆さまや企業さまと一緒に事業を創り上げてこれたと思っています。
またRD LINKのnoteを読んでいただける皆さまの存在もとても嬉しく励みになっています。
まだまだ課題は多くありますが、より多くの方にRD LINKが届き、ご期待に応えられるよう、いつまでも”新規事業だから”ということに甘んじず、メンバー一同より一層精進してまいります。
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