食品D2Cに注目!私の新規事業の1年。
こんにちは、RD LINKコンサルタントの齋藤です。
LINK事業部発足から早いもので1年が経ちました。本日6月1日から2年目に突入します。たまにはnote班以外のメンバーも登場してみようということで、私も筆を執りました。
LINK事業部に異動した1年前のnoteはコチラです。
この1年間営業をするなかで、RD LINKには新規事業(新サービス)の立ち上げ支援のご相談多くいただきました。今回はそのうちのひとつ、食品業界で目覚ましい成長をしている「食品D2Cビジネス」の領域に注目して、触れたいと思います。
食品D2Cの発展背景
食品通販市場が追い風の状況にある中で、食品D2Cサービスについてもここ2~3年で急激な成長を見せています。2020年度の食品D2Cサービス市場規模はおおよそ前年度比160%の340億円前後となっており、今後ますます成長が見込まれます。
さらに…
・コロナ禍での消費行動、流通構造の劇的な変化がおこったこと
・外食控えで魅力的な内食を提供するサービスの需要が増えたこと
が食品D2C市場の成長を加速化させているようです。
D2Cの特徴(メリット)
D2Cの特徴(メリット)については下記があります。
このうち、「企業ブランドの考え方や世界観を顧客に直接共有できる」という点については、商品が飽和している現在の食品市場に、スムーズに受け入れられる大きな要因になったのではないかと考えます。
「なぜこの商品やメニューを開発したのか」それにより「食を通じて顧客にどう楽しんでもらいたいのか」「どんなことを実現したいのか」といったことやブランドの世界観をしっかりと伝えることで、選ばれた商品として購入に繋がっていくのです。
とあるベンチャーの話
この世界観に関して、直接触れる機会があったので、共有をしたいと思います。私が実際に商談したとある食品D2Cのスタートアップベンチャーの事例です。
その企業は、ダイエットや体調管理など”健康なカラダづくりに取り組む人に最適な栄養素の食事を届けするサービス”を運営しており、「何をどれだけ食べたらいいかわからない」「毎回同じ食事になってしまう」「自分に合った栄養素計算がわからない」「調理をする時間がない」といった悩みを解決することを理念としています。
役員の方と商談した際に、印象に残った話がありました。それは「日本人は食事(特に栄養)に関する情報リテラシーがあまり高くない」というものです。
例えば、先方のリサーチによると、糖質制限ブームの際にだた糖質を減らすことだけに囚われて、コンビニのササミを食べ続けたり、ご飯(コメ)を抜いたりすることが糖質ダイエットだと思っており、何をどれだけ食べたらいいかわからず、気づけばいつも同じ食事になっている人がとても多かったそうです。
そこで「”糖質の低い食事を採りたい”というニーズにとどまらず、”バランス整った食事をとって栄養管理をしたい”というニーズに訴求した商品とコンセプトを発信すれば、まだまだ開拓できる領域だと考えている」とお話しされていました。
大変興味深い話でした。
というのも、私自身も糖質制限で減量にチャレンジした時期がありました。毎食コンビニでササミとヨーグルトを買って、夕食には炭水化物を抜くというような、溢れる情報だけを鵜吞みしたかなり偏った食生活をしていたことがあり、その方のお話がとてもインパクトに残りました。
D2Cの成長の鍵は、「食品メーカー」でありながら、顧客の体験や悩み解決を基点に商品開発をおこなっていることです。
つまり、モノからコトとして顧客とつながり、顧客の購買意欲とロイヤリティを高めていくことでファンを増やしていける、今後ますます成長する分野だと改めて感じました。
RDサポートの顧客である、D2Cのスタートアップ企業の人員体制は、食品業界の経験者が社内に限られていたり、業務委託を活用して事業運営を行っているケースも目立ちます。
RD LINKでは、商品開発、委託製造先との調整、食品衛生上のフロー(食品表示の作成)などでエキスパートの支援の相談をいただくこと増えてきております。
食品D2Cの業界は、それぞれ独自のコンセプトや素材を使った魅力的な企業が多くあります。今後もD2Cに注目していくと共に、そのようなスタートアップ企業にお力を貸していただけそうな方がいたら是非ご登録いただけると嬉しく思います。
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