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1年営業してみて、理系の複業に対する企業の声を振り返る。

こんにちは、RD LINKの須藤です。
今、スタートアップから大企業まで多くの企業で新規事業の立ち上げや既存事業のアップデートなど、試行錯誤しながら新たな勝ち筋を模索される企業が激増しています。

私たちRD LINKも新規事業として立ち上がり、プレリリースから1年が経過しました。日々企業様との商談を重ね、様々なご意見をいただきながら、サービスビジョンである「日本のR&Dを進化させたい」その想いの実現に一歩でも近づけるよう、日々営業活動をさせていただいております。

この1年の営業活動の中で企業からはポジティブな反応やネガティブな反応、また様々な意見をいただいて参りました。

何も反応が無いと、良い点を伸ばすことも改善点を直すこともできませんが、実際の声が集まってきたことで次に繋げられると思いますので、今回は私自身の整理もかねて、この企業側から「理系専門職の複業」サービスに対していただいてきたご意見を振り返りました。他のLINKメンバーにもヒアリングした内容になっています。

興味は持っていただけるが不安が勝る現状

事業に対しては7:3ぐらいでポジティブな反応をいただきますが、実際にサービスの活用に対しては不安を抱える企業様が多くいらっしゃるのが実情です。

普段私たちがお話をさせて頂いている企業の担当者は、ほとんどがR&D部門や企画、開発部門に所属をされている方となります。そういった事業の核となる部分に関わられている部署の方々だからこそ、より複業人材の活用に対して気にしている点や、懸念事項のご意見が多く出てきます。ざっと挙げるとこのような感じです。

○情報が漏れないか
○技術が漏れないか
○外部人材の活用経験が無いので社内承認が降りないかも
○プロジェクトがうまくいかなかった時の責任の所在 
○会社の風土や文化になじめないのではないか
○受け入れ態勢ができていないので活用できるだろうか

等々

まず、どんなにポジティブな反応の企業様であっても、9割ほどの確率で情報や技術など、社内の機密情報の流出が心配というお声をいただきます。企画やR&D部門は企業の根幹の部分になるので、こういった心配の声が多くなるのは、ごく自然のことだと思います。

とはいえ、社内のみでプロジェクトを進めると、全体のスピード感の遅れや、壁にぶつかった際の対応策や考え方の偏りがどうしても発生してしまい、実際にそれを実感している企業様がほとんどです。

それゆえに、外部人材を活用したい気持ちもあるが懸念点もあるため、今までの推進方法で何とかなってきているし、、と悩まれている企業がとても多いと感じています。

「現状の方法でも何とかなっている」というところがひとつのラインになっているように思います。そのラインを飛び越えるか踏みとどまるか。

社内のみで進めて1か月悩み続けた課題が、外部から人を入れることによって1時間で解決してしまったというような事例もあるため、ぜひ企業様には安心して活用したい気持ちを優先いただけるように私たちがその土台を作っていかねばと感じております。

やったことがないという不安を一緒にクリアしたい

私たちがお付き合いのある、食品・化粧品・医薬品メーカー様は歴史が長く、長年にわたって築き上げてきた風土、素敵な文化をお持ちの企業様が多くいらっしゃいます。そのため、文化や風土に馴染む方という視点を非常に大切にされています。

そこに全く違う文化の人材が一時的に入ることには抵抗勢力も出てくるでしょうし、良い風穴が空けばよいですが、かき乱されるようなことは避けたいという思いを抱える企業様は多いと思います。

新規事業の場合は特に「社内の体制さえ整っていないので外部人材の受け入れはハードルが高い。」そんなお声がとても多いです。確かに、課題に対して解決策を言われたところでどう動けばいいのか分からない、分からない分野で分からない事を言われてもプロジェクトが進まなないのではないか。そういった不安もあるかと思います。

そのような場合に、組織体制の構築や現場社員の教育という点から支援させていただくことがあります。新しい取り組みは始めが肝心だと思いますし、私たちもこのRD LINKの立ち上げ当初から現在にかけて、外部人材を活用し第三者からの意見を入れ続けており、その有効さをとても感じているため、極力最初をスムーズに立ち上げる方法を一緒に考えていきたいと考えております。

プロジェクト成果の責任の所在や、社内人事や上層部にどう理解いただくかということも含めて、とにもかくにもこれまでにやったことがない未知の領域に対する不安が大きいと感じます。私いち個人でも、新規事業で前例がないことをやらねばならない環境では不安もありますので、企業の成長をかけた事案ともなるとリスク回避を思うのは当然だと思います。

しかし外を見ると、このコロナ禍を経てオンラインでのコミュニケーションが増えており、良くも悪くも徐々に「成果」が求められるように変化してきています。以前の記事で「ジョブ型」の働き方について触れましたが、課題解決に対して、仕事ベースでコミットする働き方が、今後も加速していくことは容易に想像がつきます。

想像できても行動に移すことが難しい、そんな企業様が多くいると感じておりますので、人材の流動化が加速する中でR&D部門でもスムーズに対応できるように、それぞれの企業のひとつひとつの不安に寄り添っていきたいと思います。

企業が不安より挑戦を選べるような支援をする

ポジティブなお声としては以下のようなものが多いです。

○社内に残せる技術・知識が得られそう
○他業界のことを知れそう
○地方企業にとってはチャンス
○行きづまった時の壁打ち相手になってもらえるのは良い
○専門家の知見を低コストかつ短期間で得られるのは助かる

等々

RD LINKの支援の最大の特長はメリットとして、R&D領域においてエキスパートの知見を社内財産にできるという点です。エキスパートが去る時には企業様が課題を解決し自走できる状態になっていることを目指しており、エキスパートの方々はまさにジョブにコミットして、企業の成功をゴールとして走っていただいています。

まだ社内にない技術や知識を外部から入れられることで、社員のレベルアップ延いては自社の知見という財産を生み出せそうというのは、本当にその通りです。

現在、化粧品メーカーが健康食品を、医薬品メーカーが化粧品をというように、ヘルスケア領域では他分野からの進出がとても多くなってきています。そうなると、業界によって物の見方、視点が全く異なってきますので、他業界の知識や情報、そして新たな視点を入れることができることは、プロジェクトや企業にとっても、今後強みになってくるのは間違いありません

先程、ご紹介した以前の記事の中で「仕事と人の出会いにおいて、エリアや企業規模は関係なくなる」ということについても触れています。

記事を書いたのは半年前のことですが、コロナ禍が長期化し新しい生活様式が定着しました。企業様も続々と働き方を完全に見直す動きにシフトしてきており、複業界隈では「地方創生」がひとつのパワーワードとなってきています

通える人材の中からの採用を余儀なくされていた地方企業様では人材の流動化をチャンスと捉えているところが多いです。エキスパートの方にとっても、自身の知見で企業様の新しいチャレンジに貢献できることに+αで地方への貢献は付加価値となっていますので、これからは地方企業とエキスパートをもっと繋いでいきたいと思っております。

この1年の中でRD LINKとしてすそ野を広げた部分に、少しライトなニーズへの対応があります。行きづまった時に意見を聞きたい、まずは現場の課題抽出レポートを出してほしいという単発や短期間でのご依頼を非常に多くいただきました。

もともとは先に述べたようにRD LINKは企業のプロジェクトに入り内製化への支援をするという想定でスタートしましたが、この1年の中でその前段階の課題抽出や壁打ちのアドバイスにも応えられる体制を整えているところです。

形は様々ですがR&D分野でも「外の意見」へのニーズは非常に大きいと実感しています。

繋ぐだけではなくゴールに向けて一緒に走るのが自分の役割。

RD LINKを活用いただいている企業様からは、下記のようなお声をいただいております。

「専門家を活用したことで思いもよらないアイデアが沢山出て、外部のアイデアと社内の人材を組み合わせると、速いスピードで大きな価値を生むことができた。」(食品メーカー)

「ただ、コンサルするだけではなく、実務としても動いてくれるのでとても助かる。」(化粧品メーカー)

「自分たちにはなかった視点で見てくれていて、新たな気付きを得られた」(医薬品メーカー)

「文系と理系の間に入ってもらい通訳してもらえ、円滑にプロジェクトを進められた」(健康食品メーカー)

私自身様々なプロジェクトに関わらせていただいている中で、社外から専門家として第三者の意見を入れることによって、外部の意見と社内人材の意見を組み合わせることができ、より速いスピードで大きな価値を生むことができるのだなということを実感しております。

企業ごとの状況などケースバイケースで、様々なご意見があるかと思いますが、往々にして期待と不安、メリットとデメリットは表裏一体でありますので、私たちRD LINKが間を取り持つことで、少しでも多くの企業様が安心して挑戦を選んでいただけるようになったらいいなと思います。

この1年はRD LINKを知っていただくことが多かった1年でしたが、次は活用していただける1年にしていきたいです。繋げるだけではなく、一緒に走る。そんな思いでこれからも営業させていただきます。

「複業」また「理系専門職の複業」に対して、世の中の意識がどんどん変わっていく中、私たちとして、どんな支援ができるのか、まだまだ課題は多くありますが、今後も様々なご意見に耳を傾けながら、より一層よいサービスになるようメンバー一同更に精進していきたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします!

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