RD LINK4年目に突入!事業部マネージャーとしての想い
RD LINKのマネージャーを務めております、藤田太陽と申します。こちらでの投稿は初めてですので、まずは自己紹介から。
理系の複業を取り巻く環境で感じること、変化
2020年3月からこのLINK事業を始め、本日3/27でちょうど3年が経過、4年目に突入しました。
まずおおよそですが本サービスへのご依頼数とご登録いただいたエキスパートの人数を出しますと、
・2022年3月時点(開始から2年)
ご依頼:400件 ご登録者:300名
・2023年3月現在(開始から3年)
ご依頼:700件 ご登録者:750名
と推移しており、ご依頼及びご登録者様ともに最初の2年と比較して、ここ1年でおよそ200%の規模にまで成長いたしました。
数字規模でいえばまだまだ小さいかもしれませんが、それでも直近1年で理系複業を取り巻く環境が加速度的に変化している、と言えるのではないかと考えています。
(1)2022年は副業・複業を「推奨」する企業が増えた
コロナ禍:2020年頃から副業・複業を解禁する企業が一気に増加していますが、2022年7月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」改定を厚生労働省が発表したことも追い風となり、働き方改革の施策の1つである副業・兼業の普及促進がなされました。解禁、つまり『制度の導入』から、利用の後押し=『推奨』へとステップが上がったことで、企業も個人も副業・複業を活用しやすい土台が形成されてきており、社会全体に大きな変化が起きていることが見て取れます。
(2)理系の複業事情の変化
RD LINKでは研究職を始めとするいわゆる『理系』をバックグラウンド・バックキャリアとするようなご依頼とエキスパートのマッチングを手掛けさせていただいておりますが、こと『理系』においては、例えば開発中の新商品に関する情報など、とりわけ機密事項が多く副業・複業が難しいケースが多くあります。但しこの点においても実は受け入れ企業側の変化を感じ始めています。
これまでは「同業他社で就業中の方の副業は当然NG、かつ正社員で長期雇用を見据えた採用をしたいから、同業経験を持つある程度若い年代の方を採用したい」が主流でしたが、ここ1~2年で「同業の方でも利益相反にならないのであれば業務委託での受け入れを検討したい」「同業を経験されてきたセカンドキャリア層の方を業務委託で契約することで事業を加速させたい」という企業様からの声がとても増えており、雇用や年齢にとらわれない業務委託という選択肢が、理系領域でも広く普及してきていると強く感じます。
(3)新規事業に対する企業姿勢の変化
これまで私たちRD LINKにご依頼をいただいた案件の中でよく上がっているキーワードの一つに「新規事業」があります。企業規模の大小問わず新規事業への取り組みを検討されている企業様が以前よりも随分増えているな、という印象です。
SDGsを記載したアジェンダが2015年の国連サミットで採択されたことが大きな転換点になっている事もあるかとは思いますが、経済状況の変遷に連動して企業の合従連衡が以前に増して進んできており、その結果1つの事業や製品・サービス、ビジネスモデルの短命化が加速していることが背景にあるのだと考えます。
これまでずっと基盤となっていた事業の業績が急激に悪化して危機に陥っている、という事例も増えており、プロダクトサイクルが急速に短くなる中で、各企業(あるいは個人レベルにおいても)は新たな事業の開発と価値の創出に取り組み、第2第3の柱を生み出していかに新たな市場に自分たちの枠を作っていくか、という事が命題となっているのは間違いありません。
とはいえ、新規事業への着手というのは今に始まったことではなく、これまでの歴史の中で常に取り組まれてきたものではあると思いますが、ここで興味深いと感じたのは、各企業の取り組み姿勢が綺麗に2つに分かれている事、そしてそれが新規事業の創出に少なからず影響していると見て取れたことです。
まず従来から多く見受けるのが、「ノウハウは無いが自社内のメンバーを集めて新規事業の担当をさせ、ゼロベースからスタートする。必要に応じて有識者を『雇用』する」というケースです。この場合はうまくいけばプロパーの人員だけで大きな財産を生み出すことが出来ますが、反面立ち上がりやその後の軌道に乗せるまでに莫大な時間を要している事例や、最悪のケースとしてはそもそも全く前に進まない、という事が実際に起こっているようです。
これに対して、勢いを生み出せている新規事業の共通項としてあるのが「起点となる最初のタイミング(ゼロの段階)で有識者を外部から雇用以外の形で活用し、ある程度形になった段階で有識者の活用をリリースする、あるいは段階に応じて更に別の有識者を活用する」という手法を取り入れていること、そしてその手法を取り入れ始めた企業様が近年で急激に増えてきている、ということです。
両者の大きな違いは「初速度の違い」という言い方ができると捉えていますが、物事のサイクルが従来よりも短く求められるようになった昨今において、この違いが明暗を分ける決定打になり得る要素なのは間違いないと考えられ、結果としてその舵を切れるか切れないか、という観点は今後更にシビアになってくるのではないかと感じています。
事業マネージャーとしてのRD LINKへの想い
上記では新規事業の例を上げましたが、これは新規事業に限った話ではないと捉えています。「外部人材を雇用以外の形で活用する」という手段の選択をすることで「(トータルコスト等も含めて)最適な状態を最速で作り上げることができる、あるいは最短で見極められる」という成果を得てビジネスをより発展させていく流れは、更に一般的になっていくと予測しており、我々RD LINKはその流れを生み出せる価値を持ったサポーターとして、唯一無二の存在であり続けたいと考えています。
まだサービスとしても組織としても未成熟ですが、まずは我々自身が世の中の変遷に対応すべく、前向きな変化と成長をし続けることがとても大事だと思っています。これにより企業様やエキスパートの方々、そして社会にある一つでも多くの「フ(不、負、怖)」を解消して世の中をもっともっと良くしていけるよう、4年目を迎えるこのタイミングを新しいスタートと捉え、次のステージに向けて全力で頑張っていきます。
以上、長文となりましたがご一読くださいましてありがとうございました。
もし外部人材の雇用以外のご活用を1%でもお考えの企業様がいらっしゃいましたら、ご遠慮なく当社までご相談いただければと思っています。あるいはご自身の経験を活かして今とは別の視点で活躍したいという方がいらっしゃれば、ぜひRD LINKエキスパートとしての活動をご検討されてみてください。
また最後になりましたが、これまでにお付き合いをいただいております各企業様、ご登録をいただいているエキスパートの皆様、そしてRD LINKを通してよりよい社会の実現を志している当社メンバーの全員に、心からお礼を申し上げます。本サービスを更に精錬させることでより大きな成果としてお返ししていきたいと思っておりますので、これからもご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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