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管理栄養士を目指したきっかけ。それを続けていくこと!その3
こんにちは 管理栄養士erikaです。
管理栄養士の国家試験に合格したのは、もう何年前でしょうか。
短期大学卒業組の私は、卒業後地元の保健センターに初の常勤栄養士として就職しました。
私の前にも栄養士さんは雇用されていましたが、非常勤の雇用だったそうです。
就職したての頃、毎日が勉強を必要とし、一つ一つの事業に体当たりの日々でした。
保健センターでの管理栄養士業務
母子に向けて
妊娠中の栄養教室、
離乳食実習、
虫歯予防教室、
小児成人病予防、
乳幼児相談、
乳幼児検診、
食物アレルギー相談、
成人に向けて
成人病健診事後説明会、
成人病相談、
地域健康教室、
糖尿病予防教室、
食生活改善推進員養成講座、
食生活改善推進協議会事務局、
高齢者に向けて
認知症予防教室、
在宅訪問
ざっと思い出してもいろいろやっていましたね。
栄養に関しては私が人の前に出て話すのですから、しっかり勉強しておかなければ喋れません。一通り勉強してきているとはいえ、学校の勉強だけでは全く足りませんでした。
新人栄養士が講義するために心がけたこと
各事業ごとに、事前の準備がみっちり必要でした。
テキストをしっかり読み込むこと
(糖尿病、離乳食、高血圧などそれぞれに特筆され編集された本やテキスト)
実習する献立は必ず実際に作ってみること。
保健師さんたちにわかりやすく伝える方法について教えを請うこと。
そして、地域の主婦の先輩方食生活改善推進委員の皆さんに料理を教えていただくこと。
相談された話には親身になって応対すること。わからないことは、すぐに保健所の管理栄養士さんや隣町のベテラン栄養士さんに相談すること。
私は、周りの方にとにかく助けていただいていましたね。
特に、管轄保健所の管理栄養士さんには1年目などおんぶに抱っこ(笑)
この方が面倒見の良い素晴らしい方で、身体は細くて小さいけれど、心が広くて大きくて深かった。
私が今でも管理栄養士として働いているのは、この方が最初の指導者だったからだと感謝しています。
あと、食生活改善推進協議会の奥様方に、娘か孫のようにとても可愛がっていただいたことも大きいです。
業務の範囲が広過ぎてあっぷあっぷ
とても良い環境だったにも関わらず、最初の一年は、一人でこなさなければいけない業務の多さと範囲の広さにいっぱいいっぱいで、分身の術が使えたら・・・と。
自分が3人いたらと何度思ったことか。
若かったので仕事一色の生活は嫌で、仕事に燃え理想を追求する厳しい保健師さんに少し反抗してました。
頭が切れて優秀で、指導力があり、ずるさが全くない真っ直ぐな上司でしたので、内心は尊敬していたんですけど。
その上の男性の課長は全く逆のタイプでずるさの塊で……おっと脱線。
管理栄養士国家試験受験
2年目も毎日の業務で手一杯、遊ぶ時間も大切にしていた(言い方ですね〜笑)ので、濃い実務経験は2年積んだけれど、国家試験用の勉強はできていませんでした。
管理栄養士国家試験対策に分厚い参考書を購入しましたが、ほぼ新品のまま。
私が試験を受けた頃は、管理栄養士の国家試験は4年大学出は6科目免除試験で、実務経験積んでの受験組は全科目受験という、試験対策みっちりやってこれる4大出にやさしく、実務経験組に厳しい体制でした。
旧カリキュラムの頃ですから、解剖生理学に生化学がありました。
学生の頃は得意だったとはいえ流石に受かる気がしない。
試験日が近づいてきました。
…来年合格するために、試験を経験してこよう。
そんな気持ちで受験しました。
問題用紙を開けて、マークシートを埋める作業開始。
あ、これあの教室でやった。これもだ!
これは、保健師さんが看護師さんと話していた。
ん、これはこの前ドクターが。
これは課長と保健師さんが意見衝突してたやつ。
選択できる!
全科目、時間ギリギリまで格闘してものすごく疲れましたが、2年間の実務経験が生きた知識になっていました。
こうして管理栄養士の国家試験は、毎日の業務の中で学んだことと学生時代の得意分野の記憶で合格できました。
合格したことで、就職してからの指導者である保健師さんと保健所の管理栄養士さんへの尊敬の気持ちがものすごく増しました。
こなすだけで必死!精一杯だった仕事が、ここからどんどん楽しくなっていきました。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
長いこと管理栄養士をやってきて、いろいろなことを経験してくると、初心を思い出す作業が必要な時があります。
あたたかい指導者の皆さんと大笑いしたあの頃があるから、今も私は管理栄養士を続けているので、私もそんな職業人を目指さなくてはと気持ちを立て直しています。
追記:実践するために学ぶ。
アウトプットするためのインプット。そういう勉強の仕方は強いです。