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マイクラ短歌廿五撰「吾が道」

私がマインクラフト(マイクラ)で実際に経験したことを短歌にしました。
その中でも気に入った25首を選んで発表したいと思います。

短歌に解説をつけようか迷ったのですが、想像を広げてもらうために敢えてつけていません。マイクラをプレイしたことがある人なら、おわかりいただけると思います。


第一首


革と紙 イカスミ羽根で 生みいだし 羽根ペンを手に 今書き起こす


第二首


我がいえを 我が手で造る 喜びは 皆に知らせて ともに造らん


第三首


藤菫ふじすみれ きらめきれる グラデーション エンチャント本 釣り上げしわれ

第四首


いとを垂れ 五分で鞍を 釣りしわれ 孤島の中で 馬を探さむ


第五首


孤島にも 突如現る 略奪者 焚き火を踏みて われは二度死ぬ


第六首


マイクラの 建築家の中 われひとさま眺め 歌詠み喜ぶ


第七首

澄み切った 海の底にぞ 沈没船 探索よそに 海豚イルカたはむ


第八首


ほの暗き ネザー要塞 影れて 一矢いっし放てば 汗つたひ落つ


第九首


麦畑 夕陽ゆうひ背に受け 着く家路いえじ われと愛馬を 秋風あきかぜが押す


第十首


足場組み 今日こそ我が家と 意氣込むも 友の賴みで 鐵掘りに行く


第十一首


のんびりと 釣りする所に クリーパー 慌てふためき パン手に闘ふ


第十二首


角笛を 聞いてけん取り 走る君 やんちゃ坊主は 村の英雄


第十三首


地圖見上げ 側のかまどで 芋を燒き 汗爽やかに 村の朝なり


第十四首


淅瀝せきれきと 六花りっか舞ひ散る 要塞に 弓引き絞り 惡鬼貫く


第十五首


愛馬にて 砂を蹴散らし 見る夕陽 せな落日らくじつ 友ゐる街へ


第十六首


先達の 後ろ姿を 目學問めがくもん 獨り眞似まねして 體學問からだがくもん


第十七首


村中に ひっそり口開け 地獄への 大釜見へて 背筋こごゆる


第十八首


ネザーにて 古代の瓦礫がれき 探すわれ あったあったと わらべが如く


第十九首


悠遠ゆうえんの 砦の遺跡の 瓦礫がれきから 取りいだしたる 豚鼻ぶたばなの石


第廿首


鮭探す われの目の前 現れし 南瓜カボチャのランタン かぬなり


第廿一首


死してなほ 神々しくり ヱンドラを 見上げ見届け 涙ひとひら


第廿二首


深淵しんえんの くら洞穴どうけつ 紫水晶アメジスト カキンコキンと きらめき歌ふ


第廿三首


舟と馬 われと海空 只管ひたすらに 未だ見ぬ陸地 目を凝らしつ


第廿四首


眠ひ目に 廣がる地獄の 大釜に 孤獨な戦士が いざ潛りける


第廿五首


吹き荒れる 雪を蹴散らし 遠來えんらいで 資材集めて 友待つ村へ


以上です。皆さんの心に響けば幸いです。

マイクラは無限の可能性を秘めたゲームだと思います。今後も日々マイクラで感じたことを短歌に詠んで行きたいと思います。この短歌に翼がつき、皆さんの手元に届く日を夢見ています。

ありがとうございました。


自己投資(資料購入・クリエイト活動用品購入・クリエイト環境整備など)に使用させて頂きます。