「なぜ?」を「悪い問い」にしない#296
(おはようございます)
(こんにちは)
(こんばんは)
週の真ん中の水曜日ですね。
最近、水曜日に校外に出る行事が続いております。
学校内で授業をする普段の1日とは、違うところに気を使う必要があるので教員側は決してラクではないのですが、外に出ることで子どもたちも意欲的になる姿が見られるのはいいなと思っています。
さて、今日の記事ですが、「『後回し』にしない技術」と併読し始めたこちらの本をもとに記事を書きます。
※どちらも少しずつ読み進めています。
この本の最初に、「悪い問い」と「よい問い」について書いてあります。
簡単に言うと、「悪い問い」とは、問題解決につながらない。それどころか問題解決から遠ざかる問いであり、また「良い問い」とは、目標と現状のギャップを正確に把握した上で、そのギャップを埋めていき問題解決につながる問いであるとのことです。
今日は、その中でも「悪い問い」にフォーカスしたいと思います。
上にも書きましたが、悪い問いとは、問題解決につながらないどころか、遠ざかってしまう「問い」のことです。
他にも次のようなことが例として挙げられています。
・相手の言い訳を引き出してしまう
・相手が自分を責めて、落ち込んでしまう
・相手の怒りを買ってしまう
さらに問いによく使いがちな「なぜ?」という問いのもつマイナス面にも言及してありました。
それは、自己防衛本能を持つ人間に、「なぜ」と質問すると自分を守るための答え、つまり言い訳を探してしまうというところです。
先ほど例に挙げた1つに当てはまりますね。
では、「なぜ?」を悪い問いにしないようにするには、どうするか?
それは、「なぜ?」という質問の有効な境界条件を知っておくことです。
「なぜ?」を5回繰り返すと問題の真因を見つけられてカイゼンに結びつけるのが有効なことは世界中でよく知られています。
ただし、この方法は、現地現物で起きた「モノゴト」の原因究明に有効であって、対象が「ヒト」ではないわけです。
この対象を自己防衛本能を持つ「ヒト」にしてしまうと、多くの人が責められていると感じて、自己防衛本能から言い訳をしてしまいますし、その言い訳に対して、また厳しい追及になることから人間関係を大きく崩してしまうことにもあります。
これは明らかに問題解決から遠ざかっています。
もちろん自分に対して「なぜ?」を問う場合も同じですね。
言い訳ばかりしてしまう自分に気づき、自分を責めたり、自己嫌悪に陥ってしまったりすることもあるでしょう。
とはいえ、「なぜ?」が持つ有効性は確実にあります。
ここから自分の考えなのですが、自分に対しての「なぜ?」という問いかけをする場合には、自己防衛本能があることを知った上で、問いかけてはどうかということ。
決して自分に原因があったとしても責めるのではなく、それが浮き彫りになったことをプラスに捉えて、そこから一歩でもよいので、前に進めるアクションを考えることです。
言葉で言うほど、簡単ではないことは分かっていますが、結局は「何のために問うのか」ということに尽きます。
自分の現状を正しく把握することが出発点。
現状を把握するための「問い」を「悪い問い」にしないマインドセットは大事だと思っていますし、そのための知識をしっかりと得たいですね。
というところで、今日の記事は終わりです。