『赤ちゃんと僕』、それから私|「それ」にもなれなかった子ども達へ#2
『赤ちゃんと僕』という漫画が大好きでだいきらいだった。
『花とゆめ』に連載されていたこの作品は、主人公の榎木拓也と弟の実くんを中心に物語が進んでいく。
小学5年生のころに交通事故で母を亡くした拓也は、家事や実くんのお世話を献身的に行っていて、周囲の人も拓也のことは「できた子どもだ」と評価している。
2人のパパは34歳の会社員(名前は春美さん)で、息子たちのことをとても大切にしているけれど、いかんせんフルタイムの仕事に従事しており、また課長職ということで「できる限り」家事