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【感想】ティム•バートンのコープスブライド

実は昨日、自宅で1人の時間があって
暇すぎる時間が取れたので
U-NEXTで何かアニメか映画を見ようかと
色々探しまくって辿り着いたのがこちら、
《ティム•バートンのコースプブライド》

こちらのページに辿り着いて作品の説明に目を通したところ、どうやらあの
《ナイトメアー•ビフォア•クリスマス》から
20年。同じ人が作られた作品のようです。

確かにナイトメアーを意識して見ていると、
色んなところに要素が散りばめられていて、
やっぱり同じ人の作品なんだな、と感じました。
例えばキャラクターの見た目。
極端に細い痩せ型と極端に度太い横幅広い体。
そしてBGMや歌唱の雰囲気が似ていると感じました。

‘’死者‘’たちは大体ガイコツで
虫や生首もいる。
恐らく死んだばかりの‘’死者‘’はまだ肌をもっている状態の‘’生者‘’と似た見た目。
死者の世界の花嫁、エミリーは体や顔はまだ‘’生者‘’のような見た目ですが、腕は骨でナイトメアーのサリーのように腕が取れてもくっつけられるらしいです。
恐らくエミリーもガイコツになるまでは腐ってないが、まさに骨と皮の状態で頬が少し腐って皮が剥がれてるような作りになっていました。
それに‘’コープスブライド‘’死体の花嫁という点ではやはりサリーの要素が強いのではないかと思いました。

ここから感想

一言で言うと、物凄く切ない話でした。
正直ハッピーなのか危ういくらいです。
簡素な相関図(最終的)で表すと

’‘生者の花嫁’‘ヴィクトリア
↓♡↑
婚約者(主人公)ヴィクター
  ↑失恋
’‘死体の花嫁’‘エミリー

というような、三角関係が勃発して起きた出来事が今回の作品のメインだと思います。

何が切ないって誰も悪くないのにスッキリしない終わりなのがな、ていうところです。
結局ヴィクターとヴィクトリアは両思いで心では結ばれましたが、作品内ではその後2人は本番の結婚式を迎えられたかは謎です。
死者の世界の者たちが大量に生者の世界に殴り込みに来た時は大騒ぎで結婚なんて出来る状態じゃないですが、ヴィクターがヴィクトリアの館から離れていた時にヴィクターはこっそりヴィクトリアとバーキンとの結婚の匂わせを感じる場面を見てしまい勝手に失恋気分になりました。
それで死者の世界でエミリーと失恋の勢いで結婚を行おうとしましたが、エミリーが最後の毒を飲み干す手順で止めました。
生きているものとは結婚できないので死ぬために飲み干す必要があるが、ヴィクターには生きた花嫁が別にいるから死んではならない、私の幸せの為にあなたの幸せを奪いたくない、というような内容の事を言ってましたね。
始めは死者と生者という禁断の愛に悩み、死者の世界の仲間がエミリーに優しく慰めるシーンもありましたが、エミリーはとっても大人で始めはヴィクターを振り回す強引な一面はあるものの愛すべき人の幸せを一番に願う優しい一面がありました。
一方バーキンは死者たちの殴り込みに怯えてしまったが、最終的には近くにあったぶどう酒を飲んで死に、死体になって蘇ったところで死者たちが死者の世界に連行されることになって一件落着となりました。

正直あれだけエミリーとヴィクターがいい感じに心を引き寄せ合ったし、一度はヴィクターも割と本気で死んで結婚してもいいと思っていたのに、本心はやはり生きているもの同士、ヴィクトリアと結婚を願っていたのでしょう。
自分から離れると決断したエミリーにヴィクターが引き留める声もなく見送るような描写は、本当に未練なく散った恋のような形で最後はエミリーはパラパラといくつもの蝶となって飛んでいったとさ、というような感じでした。

あの感じだと死者の世界にも残らない、成仏した描写なんでしょうか。
馬車を動かしていた人物も咳き込みで死んでしまったが、その人も含め教会に死者たちがやってきた際、何組かは生きた知人と再会して喜ぶ様子もいくつかいました。
あの様子だと死者と生者が共存する世界も一部は存在することになるんですかね。

それにしてもヴィクターはモテモテですね。
ヴィクトリアからも一目惚れをされて
エミリーからも結婚されたと勘違いされていきなり嫁ヅラ全開で厄介彼女でしたし。
しかも悪気はなくヴィクターは2人ともを惹かれてしまいました。
心が不倫しちゃってるダメンズっていますよね。優しいから人の気持ちを汲み取って同情してそれが好意と勘違いする、吊橋効果っぽいことになるんですよね。
でもエミリーは本気だったんですから、ちょっとヴィクターはその辺ノンデリだったかもしれませんね。
結局振り回されてたのはエミリーの方だったのです。感情の起伏が激しいようで、生者の世界で既に花嫁がいたと知った時は情緒不安定な描写でしたからね。病んだり怒ったり悲しんだり、だけど最後はヴィクターのことを想い、結婚は自ら止めました。
自分のことより相手を思えるって素敵ですね。
もはや主人公交代でいいんじゃないかってくらい結構目立ってます。
キャラ設定も濃いし、全体的に可哀想で可愛いです。
ヴィクターは根が弱っちくて振り回されがちなところが可愛くて反応が面白いところがよかったですね。
ヴィクトリアは、まぁ、出番少ないのもあって個人的には印象地味でした。
マリオの助けを城で待つピーチ姫のような感じです。

でも内容的にはそこまで激しくなくて、U-NEXTではキッズの一覧で見つけた作品なのでなんぼでも見られる見やすい作品です。

余談ですが、
この作品を観ようと後押しした理由もあり、
実は私が好きなソシャゲ、【ツイステッドワンダーランド】のイベンドでナイトメアーが題材となったので、コープスブライドの作品の説明にナイトメアーが関連する作品だと知って、より興味を惹かれ、観ることにしました。

まだ観たことがない方は是非おすすめです!
10月といえばハロウィンですし、
不気味を吸収したい方は是非観てください!

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