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[生汁日乗]ロードバイクで久しぶりに:2024年11月9日(土)

晴れのち曇り。順調に涼しいーというか、寒い。

息子氏は土曜授業。

午前中、図書館で本を返却した後、Titleへ。取り寄せてもらった斉藤環『世界が土曜の夢なら』と、気になっていたエリック・フォッファー『波止場日記』を買い求め。

店内でLINEを見るとTから、突如、自転車でTitleへ向かっているので、都合があえば会えないか、との連絡。思い立ったら行動の男。残念ながら、午後は用事があるので今日会うのは断念。

昼食後、高井戸へ。環境活動推進センターにて、熊本県立大学の島谷特別教授によるグリーンインフラの講演会。

久しぶりにロードバイクに跨がり、会場へ向かう。高井戸なんて、あっと言う間。

講演の参加者の年齢層が、想像以上に高くて驚く。若者や中年にもっと関心をもって貰いたい。きっと「ゆとり」が無いのだと思う。そうすると、どうしても意識が仕事と家庭に閉じてしまい、「その外の世界」へ関心が向かない。日々の生活に「余白」が必要なのだ。

夕飯を作るので、会の後の飲み会は断念。再び自転車に跨がる帰路。少し風が冷たいが、体は暖かい。ロードバイクは気持ちがいい。自転車が身体の一部みたい。ずっと遠くまで走って行きたくなる。

帰り際、またぞろ、Titleへ寄って、午前中に買うかどうか迷ってた本も含め、もう3冊。

雑誌『WIRED』のVOL.54「The Regenerative City」、福岡伸一『ゆく川の流れは、動的平衡』、青木真兵/青木海青子『彼岸の図書館』。しかし、Titleの店内は珈琲の良い香りが何とも和む。。。

夜はカレー。鉄のフライパンは焦げ付かず、何にでも使えてとても重宝。

調理中、Tが今日のTitle詣でゲットした書物の写真を送ってくる。四方田犬彦『韓国映画から見る、激動の韓国近代史』と近廣直也『どうげんぼうずという仕事』の2冊。彼らしいナイスチョイス。「どうげんぼうず」は新中野のラーメン屋さん。その店主が綴る「仕事」論。帯には以下の記述。

「ラーメン屋はラーメンだけ作ってろ」と散々言われるわけやけど、
ラーメン屋がラーメンを作るのはただ業務なんよ、ギョーム。
差別や虐殺や戦争をやろって声を上げるんは、「大人の仕事」
で、この国の住人の殆どは大人の仕事をサボっとるんよ。

近廣直也『どうげんぼうずという仕事』


全くそうだわ。そっちをサボらないこと。

Title店主の辻山さんは、東京の街中(まちなか)に書店を構え、こうして、人と人の間に、人文知をつないでいる。

私にできることは一体、何だ。東京という街で、土地で、私にできること。仕事、労働、それ以外。いつも考える。

おいおい、そして、ラーメンが食べたくなったじゃないか。カレー作ってるのに。

夜、メルカリで注文していた柿内正午『プルーストを読む生活』も届いた。うむ、そろそろため込みはこの辺で打ち止めにして、バリバリ読もう。

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